デイリーF1ニュース(2017年4月12日号) アロンソ、インディ500参戦決定 他

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • アロンソ、インディ500に出場!
  • ハミルトン「フェラーリは暑いバーレーンで有利」
  • トルコGPが復活する!?
  • ラウダ「ハミルトンとベッテルの戦いが続くのを恐れる」
  • ロバート・クビカ、WEC参戦を断念。

それではご覧ください。

トップ画像の出典: media.f1i.com


アロンソ、インディ500に出場!

画像の出典: media.f1i.com

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、インディカー・シリーズ最大のイベントであるインディ500に出場します!
参戦チームはアンドレッティ・オートスポートとのことですから、佐藤琢磨のチームメイトですね。

インディ500と同日開催のモナコGPは欠場となりますが、マクラーレンはそのことについても許可したようです。

「私はモナコGPを2度獲得しました」とアロンソ。「私の野望の1つは、モータースポーツの歴史においてたった1人だけが達成した、トリプルクラウン(モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レース)を勝つことです」

世界3大レースをすべて制するトリプルクラウンを達成したのは、現在のところグラハム・ヒルだけです。
彼の息子デイモン・ヒルは、ウィリアムズ・ルノーで96年にF1チャンピオンに輝いています。

グラハム・ヒルの駆るロータス49B

画像の出典:By Lothar Spurzem [CC BY-SA 2.0 de], via Wikimedia Commons

Source: Alonso will miss the Monaco Grand Prix to race in the Indianapolis 500 | f1fanatic.co.uk

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ハミルトン「フェラーリは暑いバーレーンで有利」

中国GPで優勝したルイス・ハミルトンですが、たやすく連勝できるとは考えていません。

「(バーレーン)は頻繁に暖かいレースとなりますし、フェラーリは気候がより暑くなるほどとても良くなります」とハミルトン。

中国GPでは路面温度が15℃を下回っていました。ハミルトンは「我々の車にとっては、とても良いコンディションでした」と、フェラーリに対し有利な条件だったことを認めています。

「開幕戦で気温が上がっていったときには、我々にとって素晴らしいものとはなりませんでした。なので今はタイヤを学んでいます」

ハミルトンは次のバーレーンGPで、セバスチャン・ベッテルのフェラーリが、開幕戦のオーストラリアよりも「ずっと良い」と考えているようです。

「次のレースでは彼ら(フェラーリ)がとてもとても速くなると思いますが、バーレーンにはストレートも沢山ありますし、私たちのパワーユニットはグリッド上でもっとも強力ですから、楽しめると思いますよ、きっとね」

バーレーンで繰り広げられるであろうハミルトンとベッテルの対決が、今から楽しみです。

Source: Hamilton tips Ferrari to be stronger in Bahrain heat | f1fanatic.co.uk

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トルコGPが復活する!?

F1の新オーナーであるリバティ・メディアチェイス・キャリー社長と、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相が会談したようです。
トルコGPは2005年から2011年まで開催されていましたが、それ以降はF1のカレンダーから外れていました。

2017年限りでマレーシアGPが終了するので、F1の開催数を増やしたいリバティ・メディアとしては、トルコGPを復活させたいのでしょう。

逆にエルドアン首相からすると、クーデター騒ぎで失った威信の回復や、経済のテコ入れ、反世俗主義という批判をF1開催でかわしたい、などといった思惑があるのだと思います。

ただしルイス・ハミルトンは、トルコGPの復活には批判的です。「レースに対する愛が少ないのか、それとも彼らにとってチケットが高すぎるのかはわかりません。けれど私たちは、レースを求める実際のファンがいる場所に行く必要があると思います」

韓国GPやインドGPなど、トルコGPのような官製GPは、結局根付くこと無く消えていきました。
ハミルトンが懸念するように、同じことの繰り返しにならなければ良いのですが。

Source: Turkish Grand Prix to return? Carey meets Turkish president Erdogan | f1fanatic.co.uk

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ラウダ「ハミルトンとベッテルの決闘が続くのを恐れる」

今シーズンのF1は面白いという声をよく聞きます。メルセデスばかりが勝っていた昨年までとは違い、フェラーリとの対決構造がシーズンを盛り上げているようです。

しかしそれを楽しめない人もいます。メルセデスのノン・エグゼクティブ・チェアマンであるニキ・ラウダ氏です。

「この決闘が、シーズンの最後まで続くことを恐れている」とラウダ氏。「もちろん、ファンにとっては素晴らしいことだが、ここ数年のように継続していても問題はなかった」

中国GPでハミルトンが勝利したのを見たとき、ラウダ氏は「ホッとしていた」といいます。「新しいレギュレーションの下で初めて勝てたのがうれしい」

かつてはドライバーとしてスクーデリア・フェラーリに在籍し、ワールドタイトルを獲得したこともあるラウダ氏ですが、今の彼の立場からすれば、古巣の復活は迷惑以外の何物でもないでしょう。

Source: Lauda sees season-long battle between Hamilton and Vettel | en.f1i.com

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ロバート・クビカ、WEC参戦を断念。

画像の出典:By Mark McArdle from Canada (Kubica Canada 2007) [CC BY-SA 2.0 or CC BY-SA 2.0], via Wikimedia Commons

かつてBMWザウバーやルノーのエースとして活躍した元F1ドライバーのロバート・クビカは、今シーズンのWEC参戦を断念すると発表しました。
クビカはバイコレスからLMP1クラスに参戦予定でしたが、何らかの事情で参戦できなくなったようです。

クビカはF1ドライバーとして最も脂が乗っていた時期に、プライベート参戦のラリーで大クラッシュ、右腕に重傷を負い、F1引退を余儀なくされました。

回復後はラリーを再開するものの、「速いがクラッシュする」という、ラリー参戦当初からの評価を覆すことができず。参戦資金が尽きたのか、昨年のモンテカルロ以降はWRC2へのエントリーも取りやめていました。

クビカの右腕は完全に機能を回復したわけではないため、ラリー参戦時も右腕を補助するための特別な装置を取り付けた車を走らせていました。
今回のWEC参戦断念と関連があるかはわかりませんが、クビカがトップカテゴリーに復帰するのは様々な制約があって難しいのだと思います。

Source: KubicaOfficial via facebook.com

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デイリーF1ニュース(2017年4月11日号)| 車知楽

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デイリーF1ニュース(2017年4月13日号)| 車知楽

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