デイリーF1ニュース(2017年7月8日号)ハミルトンに5グリッド降格ペナルティ 他

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • オーストリアGP FP2の結果
  • ハミルトンに5グリッド降格ペナルティ
  • フェラーリは慎重な姿勢を崩さず
  • マクラーレン、手のひらを返す

それではご覧ください。

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デイリーF1ニュース(2017年7月7日号)オーストリアGP FP1の結果 他

翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年7月9日号)ウィリアムズ、まさかの絶不調 他


オーストリアGP FP2の結果

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ハミルトンに5グリッド降格ペナルティ

FP1・2をトップで終え、最高の滑り出しとなったルイス・ハミルトンですが、日曜日のレースで5グリッド降格のペナルティを受けることになってしまいました。

これはギアボックスに破損が見つかり、交換しなければならなくなったためです。
ギアボックスは6レースの使用義務(F1スポーティングレギュレーション第23.5a条)があるのですが、メルセデスはこれを満たすことができませんでした。

Source: Hamilton gets 5-place grid penalty | pitpass.com

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フェラーリは慎重な姿勢を崩さず

FP1・2では、ハミルトンに遅れを取ったフェラーリのセバスチャン・ベッテルですが、その差はわずかで、バクーのときよりも跳ね馬の競争力はありそうに見えます。
しかしベッテルはいたって慎重です。

「メルセデスは(レッドブルリンクが)お気に入りだと思うよ」とベッテル。「彼らがコースに出たときは、いつもすごく速く見えた。明日何が起こるか見てみよう」

一方、キミ・ライコネンは苦戦しています。
彼はFP1・2の両方でレッドブルの2台を上回れず、6位止まりでした。

「1周のタイムも良くなかったし、良い1周目も無かった」とライコネン。「明らかに明日のためにやるべき仕事がいくつかあるが、金曜日だから大丈夫だろう」

ハミルトンに5グリッド降格のペナルティが課されたわけですから、フェラーリはこのチャンスを確実にモノにしなければなりません。
ここでの勝利をレッドブル勢やメルセデスのバルテリ・ボッタスに奪われると、今後フェラーリがグリッド降格ペナルティを受けたときに厳しくなるでしょう。

フェラーリはエンジン要素(MGU-Hなど)の基数が、すでに使用制限ギリギリまで追い詰められているので、グリッド降格ペナルティを受けずにシーズンを終えるのは、事実上不可能だと思われます。

Source: Vettel cautious about Ferrari’s prospects in Austria | en.f1i.com

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マクラーレン、手のひらを返す

ホンダはオーストリアGPのフリープラクティスから、「スペック3」と呼ばれる改良型のパワーユニットを投入しました。
スペック3はアゼルバイジャンGPでもテスト投入されましたが、実戦での使用は見送られた経緯があります。
今回は予選とレースでも使用する予定です。

マクラーレンはFP1で7位・9位、FP2では8位・12位と、いずれもトップ10のポジションを確保することに成功。
レッドブルリンクのような全開率の高いコースで上位に食い込んだのは、パワーユニットが進歩したおかげでしょう。

マクラーレンのレーシング・ディレクターであるエリック・ブーリエ氏は、これまで手厳しくホンダを批判してきましたが、スペック3の性能には満足しているようです。

「それはエンジンの進化にすぎません」とブーリエ氏。懸案事項であるMGU-Hの進化ではないと言いたいのでしょう。「しかしより多くのパワーがエンジンから出ていることが明らかになったので、エンジンをより良く使い、さらなるパワーを得て、より速く走ることができます。このエンジンは以前使用していたものよりも、性能が1段階向上しています」

「プロジェクトの3年間は、私たちの目標からかなりかけ離れた所から始まりました。シーズンの始めには少し挫折したものの、私たちが欲するフロントランナーへと戻る正しい道筋を、今見つけることができたと思います」

ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川裕介氏も、「何の問題も無く車が走っているので満足です。とても良いですね。金曜日の練習段階で車の性能について言うのは時期尚早ですが、今のところはとても良く見えます」と述べており、チームの誰もがホッと胸をなで下ろしているようですね。

マクラーレン・ホンダはずっと暗い話題ばかりでしたが、ようやく明るい兆しが見えてきました。
メルセデスやフェラーリとはまだまだ差があるものの、ルノーエンジンとは五分にやりあえるのではないでしょうか。

Source: McLaren-Honda 'back on the right path’ – Boullier | en.f1i.com

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