SUPER GT 2018年のマシン&ドライバーラインナップ ストーブリーグの情報まとめ【2/21更新】

SUPER GT,モータースポーツ

今年もスーパーGTのストーブリーグは話題満載です。
そこでドライバーの移籍新型マシンの話題など、ここ最近の動きについてまとめてみました。

更新情報

アウディR8 LMS使用チームを更新しました。(2018/2/21)

日産のGT500ドライバーラインナップと、GT-R GT3使用チームを更新しました。(2018/2/12)

スバルBRZ使用チームを更新しました。(2018/2/9)

レクサスのGT500ドライバーラインナップと、GT300プリウス使用チーム、およびRC F GT3使用チームの情報を更新しました。(2018/2/8)

GT300のポルシェ911 GT3R使用チームに、D’station Racingの参戦体制を追加しました。(2018/2/7)

GT300のNSX GT3使用チームトヨタ 86使用チームの情報を更新しました。(2018/2/5)

レクサス陣営のドライバー2名が「ほぼ」確定を追加しました。(2018/1/25)

ホンダのドライバーラインナップ(確定)を追加しました。(2018/1/12)

ホンダレクサス日産から放出されそうなドライバーの情報を追記しました。(2018/1/9)


Contents

2018年シーズンのSUPER GTスケジュール

Rd. 日付 開催地
1 4月7〜8日 岡山国際サーキット
2 5月3〜4日 富士スピードウェイ
3 5月19〜20日 鈴鹿サーキット
4 6月30〜7月1日 チャーン国際サーキット(タイ)
5 8月4〜5日 富士スピードウェイ
6 9月15〜16日 スポーツランドSUGO
7 10月13〜14日 オートポリス
8 11月10〜11日 ツインリンクもてぎ

GT500クラス

ホンダ勢にはF1ワールドチャンピオンが加入!

#64 EPSON NSX-GT(2017年)

2018年のスーパーGTにおいて最大のトピックは、なんといってもジェンソン・バトン選手のフル参戦です。
2009年のF1ワールドチャンピオンが参戦するわけですからね。

ジェンソン・バトン

バトン選手はホンダ系チームからの参戦が決定しています。
しかし具体的にどのチームから出るのかはまだ不明です。
先日セパンで行われたタイヤテストでもホンダのテストカー(#99)に乗っていたので、まだ決まっていないのかもしれません。
ホンダ勢の陣容は、1月12日から行われる東京オートサロンで発表される予定です。

筆者は#100 Team KUNIMITSUじゃないかなと思ってます。
おそらく山本尚貴選手は残留するでしょうし、彼は英語が話せるので、バトン選手とのコミュニケーションにも事欠きません。
国内ホンダのエースと元F1ワールドチャンピオンのコンビでタイトルを狙うのがベストだと思うのですが。

ホンダ・GT500から放出されそうなドライバー

#100の伊沢拓也選手あたりは厳しいのかな、と思います。
山本選手が稼いだタイムを、伊沢選手が失ってしまうという展開が多かったので。

あとは#16 Team MUGENの2人も、成績的には当落線上にいると思います。
いくらヨコハマタイヤを履いていたとはいえ、ランキング18位はちょっとまずいですよね。
スポット参戦したドライバーと同レベルのポイントしか稼げていないわけですから。

2018年1月9日追記

5ch情報だと、#8 ARTA小林崇志選手、そして#64 NAKAJIMA RACINGベルトラン・バゲット選手が、GT500から放出されるようです。
小林選手は昨年GT500復帰初年度でしたし、バゲット選手は#64に久々の勝利をもたらした立役者だったのに、なんだか腑に落ちない人事ですね。
筆者が放出濃厚と予想した伊沢拓也選手は、小林選手の後釜として#8に入る可能性が有力だそうですよ。
WTCCにスポット参戦したり、GP2に出たり、結果が伴わなくてもGT500に残留できたり……伊沢選手って、優遇されすぎてる気がします。

バゲット選手の後継としては、スーパーフォーミュラでナカジマレーシングに所属しているナレイン・カーティケヤン選手の名前が取り沙汰されています。
カーティケヤン選手は、インドのTATA財閥からの持ち込み資金があるはずなので、ナカジマレーシングの狙いはそれでしょう。
チームが資金面でいよいよ苦しいのかもしれません。

ホンダのドライバーラインナップ(確定)

2018年1月12日追記

ホンダの2018年GT500ドライバーラインナップが決定しました。

車番 チーム名 ドライバー名
#8 ARTA 野尻智紀
伊沢拓也
#16 TEAM MUGEN 武藤英紀
中嶋大祐
#17 KEIHIN REAL RACING 塚越広大
小暮卓史
#64 EPSON NAKAJIMA RACING ベルトラン・バゲット
松浦孝亮
#100 TEAM KUNIMITSU 山本尚貴
ジェンソン・バトン

#64はナレイン・カーティケヤン選手が加入するのではないかといわれていましたが、結局ベルトラン・バゲット選手が残留することになったようです。

ジェンソン・バトン選手は、やはり#100で走ることになりました。
国内ホンダのエース山本選手とF1ワールドチャンピオンの組み合わせは非常に強力です。

でもホンダの中でチャンピオン候補を挙げるとしたら、#17ですかね。
塚越広大選手と小暮卓史選手のコンビは昨年たびたび速さを見せていましたし、タッグを組んで今年で3年目ですから、かなり期待できると思います。

目次に戻る

レクサス勢はラインナップを大幅変更!?

#37 KeePer TOM’S LC500(2017年)

NISMO以外のチームをまったく寄せ付けることなくタイトルを手に入れたレクサス勢ですが、来季のラインナップは大きく変わりそうです。

まず、小林可夢偉選手が#39 Team SARDに加入し、ヘイキ・コバライネン選手と組むのではないかと言われています。
実現すれば元F1ドライバーコンビということになりますね。

また、2017年はGT300の#25 チームツチヤで活躍した山下健太選手が、GT500にステップアップしそうです。
こちらは#19 WedsSport BANDOHへの加入が有力視されています。

また、スーパーフォーミュラフォーミュラEで活躍中のフェリックス・ローゼンクビスト選手が、レクサスのシートを獲得するかもしれません。
スーパーフォーミュラではしたたかな走りで3度も表彰台を獲得した彼は、スーパーGTでも活躍できると思います。

レクサス・GT500から放出されそうなドライバー

ジェームズ・ロシター選手とアンドレア・カルダレッリ選手の名前が挙がっています。
ロシター選手の代わりに#36 TOM’Sに乗るのは、関口雄飛選手になるかもしれません。

また、平手晃平選手が放出されるという噂が流れています。
彼は2度のGT500チャンピオン(2013・2016)ですが、昨年の日産から放出されGT300に移った柳田真孝選手(2011・2012のGT500チャンピオン)もそうでした。
実績があるだけでは安泰と言えないのです。

2018年1月9日追記

やはりジェームズ・ロシター選手とアンドレア・カルダレッリ選手は、GT500から離れるようです。
ロシター選手はフォーミュラEに参戦すると報じられています。

ロシター選手の抜けた#36 TOM’Sには、噂通り関口雄飛選手が#19 BANDOHから移籍するようです。
また、カルダレッリ選手の抜けた#8 LeMansは、昨年スーパーフォーミュラで大活躍したフェリックス・ローゼンクビスト選手の名前が挙がっています。
ローゼンクビスト選手はスーパーフォーミュラでチーム・ルマンに所属しているので、GT500でもコミュニケーションに問題は無いはずです。

そして平手晃平選手ですが……GT500のシートを守るのは、やはり難しそうですね。
GT300に移るものと思われます。

TOM’Sがモブキャストの子会社に

トヨタ系チームの代表格として長年国内のモータースポーツシーンを牽引してきたTOM’Sが、株式譲渡により、モバイルゲームなどの事業を手がけるモブキャストの連結子会社となりました。

モブキャストの事業内容は以下のとおりです。

  • プラットフォーム事業
  • グローバルゲーム事業

「プラットフォーム事業につきましては2010年よりスポーツゲームに特化」と同社の公式サイトにあるので、その関連でTOM’Sを子会社化したのかもしれません。

しかしモブキャスト社は、ここのところ赤字続きです。
TOM’Sの企業価値を創出するために「グローバルな事業展開」を掲げていますが、日本のモータースポーツは完全にガラパゴスなので的外れだと思います。
「ゲーム領域からエンターテインメント全領域へ事業拡大」するための一手だと同社は主張していますが……。

レクサス陣営のドライバー2名が「ほぼ」確定

富士スピードウェイで行われたテストにおいて、新たな情報が判明しました。



上のツイッターの右側の画像を拡大したもの。

#6 LeMansにはフェリックス・ローゼンクビスト選手、そして#39 SARDには小林可夢偉の加入が、ほぼ確定したといえるでしょう。

レクサスのGT500ドライバーラインナップ(2018/2/8更新)

     

車番 チーム名 ドライバー名 タイヤ
#1 KeePer TOM’S 平川亮 BS
ニック・キャシディ
#6 LeMans 大嶋和也 BS
フェリックス・ローゼンクビスト
#19 BANDOH 国本雄資 YH
山下健太
#36 au TOM’S 中嶋一貴 BS
関口雄飛
#38 CERUMO 立川祐路 BS
石浦宏明
#39 SARD ヘイキ・コバライネン BS
小林可夢偉

事前に流れていた噂通りのラインナップになりましたね。
6チーム中4チームで体制の変更がありましたが、果たしてこれが吉と出るのか凶と出るのか……その答えはシーズンインした後に明らかとなるでしょう。

目次に戻る

日産勢には新チーム!?

#23 MOTUL AUTECH GT-R

今年はNISMO以外のチームがまったくタイトル争いに絡めなかった日産勢は、NISMO以外のドライバーラインナップを見直すそうです。

しかし替わるのはドライバーだけではありません。
2011・2012年とGT500を連覇した#46 MOLAが活動を休止し、その代わりにB-MAXが参戦するというのです。

B-MAXは全日本F3の強豪チームで、今年からはスーパーフォーミュラにも参戦しています。
スーパーGTにもGT300のNDDP Racingのチームオペレーションという形で参戦中です。

ドライバーとしては、今季もNDDPやF3のB-MAXチームから参戦していた高星明誠(みつのり)選手が有力です。

日産・GT500から放出されそうなドライバー

高星選手が加わることで、玉突き式に誰かが放出されることになります。
今季はNISMO以外の日産系チームが軒並み不調だったので、誰がとくに悪かったとは言えないものの、ベテラン勢は厳しそうです。

しかし本山哲選手に関しては、おそらくB-MAXに乗ることになるでしょう。
彼はB-MAXのアドバイザーを務めていますし、彼ほどの実績がある選手がGTから引退するとなれば、盛大な引退セレモニーが催されるはず(それこそ脇阪寿一選手のように)ですから、少なくとも来季は走ると思います。

となるとJ-P・デ・オリベイラ選手や、安田裕信選手あたりが放出されるかもしれません。

2018年1月9日追記

安田裕信選手が放出される可能性が高くなってきました。
空いた#12 IMPULのシートには、#24 KONDOから佐々木大樹選手が移るようですが、安田選手の去就については現在のところ不明です。

そして#24に高星明誠選手が加入します。

日産のGT500ドライバーラインナップ

車番 チーム名 ドライバー名 タイヤ
#3 NDDP RACING with B-MAX 本山哲 MI
千代勝正
#12 IMPUL 佐々木大樹 BS
J.マーデンボロー
#23 NISMO 松田次生 MI
R.クインタレッリ
#24 KONDO RACING J-P.デ・オリベイラ YH
高星明誠

目次に戻る

GT300クラス

NSX GT3が大挙参戦!

来季のGT300クラスには4台のNSX GT3が参戦するという噂もあり、多数のNSXがひしめき合うクラスになりそうです。

NSX勢の先陣は「CARGUY Racing」

これまでスーパー耐久等に参戦してきた「CARGUY Racing」が、2018年シーズンからGT300に参戦します。

マシンは「NSX GT3」。
ドライバーはGTで長年活躍してきたベテランの横溝直輝選手と、ビジネスマンでカーガイの主宰である木村武史選手、そしてスーパー耐久で木村選手と組んできたアフィック・ヤジド選手の3名です。

NSX GT3使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
777 CARGUY Racing YH 横溝直輝
木村武史
??? Modulo DRAGO CORSE ??? 道上龍
大津弘樹
#777 CARGUY NSX GT3

目次に戻る

レクサス勢は新体制で挑む

昨年も参戦していたLMcorsaに岡山トヨペットがジョイントし、K-tunes Racing LMcorsaとして新たに参戦します。

RC F GT3使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
35 arto-Panther Team Thailand YH ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ
ナタポン・ホートンカム
60 SYNTIUM LMcorsa YH 吉本大樹
宮田莉朋
96 K-tunes Racing LMcorsa BS 新田守男
中山雄一

メルセデス勢は盤石の布陣

#4 GOODSMILE 初音ミク AMG(2017年)

2017年のGT300タイトルを獲得した#4 GOODSMILE Racingは、早々と体制を確定させています。

ドライバーラインナップは谷口信輝片岡龍也で変わらず。
マシンもAMG GT3のまま継続。
そして初音ミクのペイントももちろん健在。
今年はGT300のチャンピオンナンバーである「0」を付けて戦うことになります。

AMG GT3使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
0 GOODSMILE RACING YH 谷口信輝
片岡龍也

目次に戻る

GT300日産勢は新型GT-Rの投入で覇権奪還なるか?

2018年型の日産GT-R GT3

2018年型のGT-Rはエボルーションモデル(プレスリリースの原文ママ)として、車両レイアウトが変更されています。
しかし2018年型を使用するのはGAINERの2台だけで、残りは2015年型を使用するそうです。

GT-R GT3使用チーム

車番 チーム名 ドライバー名 タイヤ
#10 GAINER 星野一樹 YH
吉田広樹
#11 GAINER 平中克幸 DL
安田裕信
#48 DIJON ??? YH?
???
#360 TOMEI ??? YH?
???

目次に戻る

BMW勢は1台のみ?

昨年まで参戦していたBMW team StudieがスーパーGTに参戦しない可能性が高い(ブランパンGTアジアにM4 GT4で参戦するため)、今季のBMWは#55 ARTAのみとなりそうです。

BMW M6 GT3使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
55 ARTA BS 高木真一
ショーン・ウォーキンショー

目次に戻る

ポルシェ勢の復権なるか

かつては猛威を奮っていたポルシェ911 GT3Rですが、近年は苦戦続きでした。
しかし昨年はGULF RACINGが上位に進出することが度々あったので、今年は期待できるかもしれません。

911 GT3R使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
7 D’station Racing YH 藤井誠暢
スヴェン・ミューラー
9 PACIFIC with GULF RACING YH 久保凜太郎
石川京侍
#7 D’station Racing 911 GT3R

目次に戻る

アウディ勢は今年こそ真価を発揮できる?

海外のGTレースでは表彰台の常連であるアウディR8 LMSですが、日本のSUPER GTではなぜか勝てません。

主なアウディユーザーであるAudi Team Hitotsuyamaにも、十分に勝てるポテンシャルがあると思うのですが……。
柳田真孝選手に替わってチームに加入した、富田竜一郎選手の活躍に期待です。

アウディR8 LMS使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
21 Audi Team Hitotsuyama DL リチャード・ライアン
富田竜一郎
篠原拓朗

ベントレーはポテンシャルを発揮できるか?

昨年は日本で初めてベントレー・コンチネンタルGT3が走るということで注目を集めましたが、日本ではそのポテンシャルを発揮できませんでした。
今年活躍できるかどうかは、昨年一年間の経験を活かせるかどうかにかかっています。

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
117 EIcars BENTLEY YH? 井出有治
阪口良平

目次に戻る

JAF-GT勢の巻き返しなるか?

最近はFIA-GT3マシンに押されっぱなしのJAF-GT勢。
巻き返せる材料に乏しいというのが正直なところですが、なんとか一矢報いてもらいたいものです。

プリウス使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
30 apr YH 永井宏明
佐々木孝太
31 apr BS 嵯峨宏紀
平手晃平

スバルBRZ使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
61 R&D SPORT DL? 井口卓人
山内英輝

目次に戻る

マザーシャシー勢も健在

今季もマザーシャシー勢は健在です。
新型マシンの登場はなさそうですが、2016年のチャンピオンである土屋エンジニアリングを中心に、今シーズンもタイトル争いに絡んでくることでしょう。

トヨタ86使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
25 VivaC team Tsuchiya YH? 松井孝允
坪井翔
近藤翼(第3ドライバー)

ロータス・エヴォーラ使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
2 Cars Tokai Dream28 YH? 高橋一穂
加藤寛規

マークX使用チーム

車番 チーム名 タイヤ ドライバー
52 埼玉トヨペットGreenBrave YH? 番場琢
脇坂薫一

目次に戻る

2018年シーズンのスーパーGTに関する新しい情報があり次第、このページに追加していきます。

出典・参考サイト

SUPER GT 公式サイト | supergt.net

SuperGTストーブリーグ情報【GT500】稀に見る大シャッフルの予感!? | jp.motorsport.com

スーパーGT:CarGuy Racing、2018年のGT300クラス参戦を正式発表。ホンダNSX GT3を投入 | as-web.jp

3度目の正直、連覇狙うGSR。片岡龍也「体制が変わらないことが強み」| jp.motorsport.com

SUPER GT 2017 vol.247 | 5ch モータースポーツ板

最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。