レゴ・ブロックで作った1/1(実物大)のブガッティ・シロンは走行可能!

自動車文化

子供の頃にレゴブロックで車を作った経験のある人は多いでしょうが、実物大(1/1)の、しかも実際に走れる車を作った事がある人はいないはずです。

しかしレゴ社は、100万個のレゴブロックを用いて、1/1のブガッティ・シロンを作り上げてしまいました。
13,438マン・アワー(1人の作業者が1時間でこなす仕事量のこと)を費やして製作されたレゴ・シロンは、遠目から見ただけでは、不思議なカラーリングをしたシロンにしか見えないほどの完成度です。

今回はレゴ・シロンの概要についてお伝えします。


レゴで作られた1/1ブガッティ・シロンの概要

レゴ・シロンにおいてレゴブロックで構築されていないパーツは、ホイールとタイヤ、そしてスチール製のフレームだけです。
それ以外は全てブロックで作られています。

リアスポイラーはきちんとせり上がる。

スピードメーターやリアスポイラーなども可動しますし、ヘッドライトやテールライトも点灯するなど、あらゆる部分が本物そっくりです。

ヘッドライトもちゃんと光る。

車体の表面はこんな感じ。

ブレーキもレゴブロックなのは……ちょっと不安だ。

スピードメーターの針も動くらしい。

インテリアもレゴで再現されている。

シートもレゴ。お尻が痛くなりそう。

シートベルトは流石にレゴではないようだ。

レゴ・シロンの動力性能

車輪の動力源は、レゴ・テクニックが供給しているパワーファンクション・モーターです。
レゴ・シロンには、実に2,304個ものパワーファンクション・モーターを搭載。
4,032個のギアホイールや、2,016のクロスアクスルと共に、レゴ・シロンのパワートレインを形成します。

心臓部となるパワーファンクション・モーター。

レゴ・シロンの最高出力は5ps、最大トルクは92Nmです。
最高出力は本物の1/296、最大トルクは1/17以下ですが、車重は1500kgもあるので、加速性能には期待できません。
最高速も19.3km/hと自転車並です。
子供が運転するにはちょうどいいかもしれません。

価格・発売日

F1イタリアGPで公開されますが、1/1レゴ・シロンのキットが発売される予定はないそうです。

よって価格も不明です。
レゴ社はプロジェクトにどれほどの予算を投じたのか明らかにしていませんが、13,438マン・アワーに時給を掛ければ、どう考えても人件費だけで1,000万円以上はかかっています。
キットパーツが販売されたとしても、完成させるのは至難の業でしょう。

目次に戻る

最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。

自動車文化

Posted by dangoliath