124スパイダーが現行型限りで廃止!? 次期ロードスターへの影響は?

テクノロジー・業界分析124スパイダー, スポーツカー, ライトウェイトスポーツカー, ロードスター(ND)

フィアット 124スパイダーの後継モデルは、登場しないかもしれません。
フィアットのCEOであるオリビエ・フランソワ氏はAUTOCARの取材に対し、124スパイダーの未来について否定的なコメントをしています。

ご存知のとおり124スパイダーは、マツダ ロードスターの姉妹車です。
ロードスターと124スパイダーは数多くの部品を共有してコストダウンしているので、次期型の124スパイダーが出ないとなると、次期ロードスターにも影響を及ぼすことになるでしょう。

後ろから見るとロードスターにそっくりだ。

今回は124スパイダーが廃止される可能性と、それがロードスターに与える影響について調べてみました。


124スパイダーが廃止される可能性

124スパイダーについて、フィアットのCEOであるオリビエ・フランソワ氏は「妥当性が無い」とコメントしています。
その理由はいくつかあるようです。

まず、124スパイダーはロードスターと同じく日本の工場で生産されていますが、エンジンはイタリアから送られてきます。
このコストが問題のようです。

また、通貨変動のリスクもあります。
そしてスポーツカーは実用車のように沢山売れるわけではないので、これらのリスクやコストに見合うだけの収益を得られません。

「124の市場はニッチなものです」とフランソワ氏。「私たちにとっては有益なビジネスですが、それは合弁事業のおかげです。それは好機だったので、私たちは飛びつきました」

「それはお金と、確実にクールな要素を追加します。しかし私はそのような車が、ブランドの未来への鍵とはならないであろうことを認めます。純粋で、絶対的なフィアットと呼べるようなものではありませんが、今のところは興味深い機会です」

ブランドの未来への鍵というのは、おそらくEV(電気自動車)でしょう。
どうせならばEVにお金を使いたいというのが、フィアットの本音のようです。

目次に戻る

124スパイダーが廃止された場合の次期ロードスターへの影響

仮に124スパイダーが現行型限りで廃止された場合、次期ロードスターに与える影響はどのくらいあるのでしょうか?

124スパイダーの販売台数が多いほど、ロードスターのコストに与える影響も大きいと考えられます。
そこで欧州と米国における124スパイダーとロードスター(MX-5)の販売台数を調べてみました。

124(欧州) 124(米国) MX-5(欧州) MX-5(米国)
2017 7,831 4,478 15,769 11,294
2018 7,698 3,515 13,703 8,971
合計 23,792 49,737

データの出典: carsalesbase.com

現行型のNDロードスターは2015年から、124スパイダーは2016年途中から販売されていますが、同一期間でないと販売比率を割り出せないので、2017年と2018年のデータだけを採用しています。

124スパイダーの販売比率は、約32.4%でした。
結構大きな販売ボリュームがありますね。
これだけの販売台数が失われると、部品を共有しているロードスターにも大きな影響があることでしょう。

フィアットとの合弁がダメなら、トヨタと提携して次期ロードスターを開発する手もある……かもしれない。

ちなみに124スパイダーがロードスターの販売台数を奪った、ということは無さそうです。
米国・欧州どちらの市場においても、ロードスターの販売台数は先代NCの頃よりも大きく伸びており、特に欧州では2倍近くに増えています。
つまり124スパイダーは新たな顧客層を開拓したわけで、フィアットとマツダにWin-Winの結果をもたらしたわけですから、何とか継続してもらいたいものです。

目次に戻る

最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。

Posted by dangoliath