マクラーレン「ホンダのせいで2秒遅い」 2秒差し引いたらトップに立てるんですが……
ザ・責任転嫁
いくらなんでも盛りすぎですよマクラーレンさん。タイムを盛る前にロン・デニスの髪を盛ってあげてください。2秒も差し引いたら、14戦中10戦でQ1をトップ通過できてしまう。ちなみにメルセデスも14戦中10戦でQ1トップを獲得しています。
マクラーレンのQ1タイムから−2秒したものとQ1最速タイムとの比較
GP | McLのQ1タイム−2秒 | Q1最速タイム | Q1・1位のドライバーおよび所属チーム |
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AUS | 1’29″422 | 1’28″586 | ルイス・ハミルトン(メルセデス) |
MYS | 1’39″636 | 1’39″269 | ルイス・ハミルトン(メルセデス) |
CHN | 1’37″276 | 1’37″502 | セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) |
BHR | 1’33″205 | 1’33″928 | ルイス・ハミルトン(メルセデス) |
ESP | 1’25″941 | 1’26″381 | ルイス・ハミルトン(メルセデス) |
MCO | 1’15″492 | 1’16″254 | ダニエル・リカルド(レッドブル) |
CAN | 1’15″012 | 1’15″833 | ロマン・グロージャン(ロータス) |
AUT | 1’10″508 | 1’10″976 | ニコ・ロズベルグ(メルセデス) |
GBR | 1’32″959 | 1’33″475 | ニコ・ロズベルグ(メルセデス) |
HUN | 1’22″563 | 1’22″890 | ルイス・ハミルトン(メルセデス) |
BEL | 1’48″978 | 1’48″908 | ルイス・ハミルトン(メルセデス) |
ITA | 1’24″058 | 1’24″251 | ルイス・ハミルトン(メルセデス) |
SGP | 1’44″600 | 1’45″340 | ダニール・クビアト(レッドブル) |
JPN | 1’33″467 | 1’33″015 | ニコ・ロズベルグ(メルセデス) |
マクラーレンのQ1タイムから2秒差し引いてもQ1トップのタイムを上回れなかったGPは、オーストラリア、マレーシア、ベルギー、日本の4つです。
マクラーレンのシャシーに問題はないのか?
テクニカルコースでなら結果を出せるレッドブル
シンガポールGPにおいて、レッドブルは2位表彰台を獲得しました。モナコGPでは4位・5位、ハンガリーでは2位・3位と、レッドブルは低速コースでキッチリと結果を出しています。彼らのシャシーに十分な競争力があることがわかります。
またベルギーのスパ・フランコルシャンでは、バーチャルセーフティカーに助けられたとはいえ、ダニール・クビアトが4位に入賞しています。高速コースでもテクニカルならば、レッドブルはある程度戦えるのです(日本GP決勝ではトラブルで下位に終わりましたが、初日はクビアトがトップタイムを記録しています)。レッドブルの低迷は、完全にルノーエンジンの責任と言えるでしょう。
あらゆるコースで「遅い」マクラーレン
今季のマクラーレンはコースのタイプによらず遅く、実力の片鱗を伺わせるような走りを見せたことがありません。もしシャシーが万全でホンダエンジンだけが問題であるならば、時折レッドブルのような快走を見せていてもおかしくはありません。
昨年、マクラーレンのシャシーは大したことなかった
2014年は最強のメルセデスエンジンを搭載していたにも関わらず、マクラーレンのライバルはフォース・インディアでした。そのマクラーレンが今年はメルセデス以上の最速シャシーを作れたとは到底思えません。
パワーサーキットで縮まる、レッドブルとマクラーレンの差
基本的にレッドブルがマクラーレンよりも前を走っていることに変わりはないのですが、両者の順位の差は、イタリア・モンツァのようなパワーサーキットの方が、相対的に小さくなるようです。ホンダF1の総責任者である新井康久氏が「ホンダはルノーを25馬力上回っている」と語っていましたが、あながち嘘ではなかったのかもしれません。