次期スイスポにも!? スズキの新型1.4Lターボについて

スズキの新車情報

BOOSTER JETでターボ戦線に殴りこみ

1.0リッター3気筒のブースタージェットはバレーノに搭載されることが発表済みですが、1.4リッターの方はビターラS(日本名エスクード)に搭載され、12月から欧州を走り始めます。


画像の出典: car.watch.impress.co.jp


今回はビターラSのレビューから、次期型スイフトスポーツの姿を予想してみようと思います。


1.4Lブースタージェットは高評価

レビューによると1.4Lブースタージェットのスペックは、138ps、22.4kg・mとのことです。1世代前のVW 1.4L TSIとほぼ同等のスペックで、最新型(140ps、25.5kg・m)には若干及びません。

Suzuki Vitara S 1.4 turbo petrol review – AUTO EXPRESS

エンジンは直噴ターボらしく低回転からのピックアップが良く、低速コーナーからの立ち上がりでとりわけ顕著にその恩恵が感じられるとのことです。しかも静かだというのですから隙がありません。

0-100km/h加速は10.2秒です。テスト車両のビターラSは4WDで車重が1200kgほどはあるはずですから、これは立派な数字といえるでしょう。

以上のことから、1.4Lブースタージェットは、かなりスポーティーで完成度の高いエンジンと推測されます。

次期スイスポの車重は軽くなる(はず)

正式発表前の一時期、バレーノが次期スイフトだとする情報が広まっていました。事実とは異なっていましたが。

スズキ・バレーノ

画像の出典: car.watch.impress.co.jp


このモデルを見て、「これが次期スイフトなのか?」と思った人もいるかもしれないが、それは間違いである。欧州でもスイフトのデザインや走りは高い評価を受けているが、同クラスのライバルと比べてしまうと「後席の居住性が少し…」と言う意見も多かったと言う。そこで、スズキはスイフトよりもちょっと大きめのサイズのモデルを新たに開発、それがバレーノである。

スイフトより大きくファミリー思考のスズキ・バレーノ登場! – WEB | CARTOP

バレーノはスイフトのプラットフォームを流用したモデルというだけで、次期スイフトではなかったのです。

しかしバレーノには、次期スイフトの姿が見え隠れします。再び上記リンクから引用します。

ボディサイズは大きいが、車両重量は何とスイフトより軽量に仕上がっている。アルト/ソリオで採用された、軽量・高剛性のスズキの新プラットフォーム・Bセグメント用が採用され、走りのために必要な剛性をアップさせながらも、最も軽量モデルで850kgを実現しているそうだ。

新型アルトやエスクードもそうですが、最近のスズキの軽量化技術には目を見張るものがありますね。

次期スイフトはバレーノと「住み分け」がなされるでしょうから、次期スイフトの自然吸気モデル(現行のRSのようなグレード)は、850kg以下の超軽量コンパクトハッチバックになると思われます。

新型スイフトスポーツのスペックを予想してみる

現行ZC32S型スイフトスポーツ

画像の出典: suzuki.co.jp


バレーノのサイズは、全長3995*全幅1745*全高1470mmです。現行スイフトスポーツと比較すると、全長で+105mm、全幅で+50mm、全高で−40mmです。

バレーノとの差別化を考えると、全長がこれ以上伸びることはないでしょう。全幅に関しては日本での販売戦略上、次期スイフトでも5ナンバーサイズが維持されるはずです。

全高は新型アルトと同様に、低くなる可能性が高いです。空力面での燃費対策やグリップ力の低いエコタイヤでのハンドリングを考えると少しでも重心を低くしたいというのが、自動車メーカー各社の本音ではないでしょうか。

次期スイスポは低く、軽く、パワフルに(なってほしい)

全高だけが現行より30mm低くなると仮定すると、予想される次期スイスポのサイズは3890*1695*1480mmとなります。車は単純な直方体ではありませんが、全長*全幅*全高から求めた容積比でバレーノと比較すると、次期スイスポ(予想)は4.78%ほど小さいです。

容積比をこれまた単純にバレーノの車重に適用し、次期スイスポ(予想)の車重を求めると、809.3kgとなります。ただしこれは最軽量モデルの重量なので、1.4Lターボを搭載するであろう次期スイスポ(予想)の車重は、+80〜100kgは重くなるでしょう。

筆者はスズキが意地で900kg以下に抑えてくると踏んでいるので、次期スイスポの車重を890kgと予想します。138ps、890kgならば、パワーウェイトレシオは6.45kg/psとなり、VWポロGTiに比肩する性能を手に入れることになります。

まあ現実にはそう簡単にいかないと思いますが、スイスポがポロGTiキラーになれば、日欧でのスズキの存在感はさらに高まるはずです。ホットハッチ日本代表である次期スイスポに期待しましょう。

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