【BMW】1・2シリーズ新グレード、次期6シリーズ、クアッドターボ
最近勢いづいているBMW
2016年1〜4月の販売台数が、前年比+4.9%と好調を維持しているBMW。今後も新モデルや新技術の投入が間断なく続きそうです。今回は新モデル3車種の噂と、脅威の新エンジンについての情報をまとめてみました。
トップ画像の出典: netcarshow.com
目次
1シリーズと2シリーズに新グレード!?
よりパワーを高めた新グレード「M140i」と「M240iクーペ/コンバーチブル」を投入する計画が進んでいるようです。
現行のM135iとM235iに搭載されているのは、326psを発生するN55型 直6ツインターボエンジンです。それがM240iでは340ps仕様になるとか。登場は2016年の夏頃になると見られています。
次期6シリーズはポルシェ911の対抗馬!?
現行の6シリーズは典型的な高級クーペですが、BMWが4人がゆったりと乗れる高級クーペ「9シリーズ」を準備しているため、次期6シリーズはスポーツ色を強めるのでは? と予想されています。
この予想を裏付けるのが、BMWの開発部門のコメントです。彼らによると次期6シリーズでは、カブリオレとグランクーペが廃止されるというのです。
また、次期6シリーズには、昨年末に登場した新型7シリーズと同様の「CLARプラットフォーム」が採用されるため、200kg以上の軽量化が見込まれています。現行型640iクーペの車重が1800kgですから、新型は1600kg以下ということになります。
軽い車体にはもはや巨大なV8エンジンは必要ありませんから、エンジンもダウンサイジングされる見込みです。新型6シリーズのエンジンには、現行M2のB58型 3.0L 直6ツインターボが有力視されています。
B58型は370psですが、1600kg以下の車体と組み合わせれば、パワーウエイトレシオは4.32以下となります。現行640iクーペの5.63を大きく上回り、650iクーペの4.27と同等の動力性能が確保できるのです。
新型911のPWR3.92には及びませんが、次期6シリーズ用のエンジンにファインチューンが施されれば、肩を並べることも不可能ではありません。
4つのターボを備えたディーゼルエンジン
ターボを4つもつけるのはブガッティ・ヴェイロンかレーシングラグーン※1くらいのものだと思っていましたが、今後は当たり前になるのでしょうか。
B57型 V8 5.7L クアッドターボディーゼルは、最高出力400ps、最大トルク77.6kg・m(2000〜4000rpm)を発生します。
ガソリンとディーゼルのモジュラーエンジンプラットフォームだったり、最大過給圧が210barだったり、ピエゾインジェクターの噴射圧が2500barだったりと、技術的なトピックは枚挙に暇がないのですが、最大のトピックはやはり環境性能です。
B57型ディーゼルは欧州の排ガス規制値の上限に対し、NOxで約50%、COで30%弱、そしてPMはほぼ0%というレベルにまで大気汚染物質を抑制しています。現状では最高レベルのクリーンディーゼルと言っても過言ではありません。
B57型ディーゼルはまず750dに採用されましたが、今後は搭載車種を広げていくことでしょう。
※1 初代プレイステーション対応の、スクウェアの迷作ゲームソフト。RPGの戦闘部分がレースゲームになっている「ハイスピードドライビングRPG」。独特のポエム調テキストがコアなファンを生み出したが、肝心のレースゲーム部分の操作性が悪く、販売本数はイマイチだった。
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