フォルクスワーゲンのWRC撤退が決定 2017年のWRCはどうなる?

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フォルクスワーゲン(VW)の世界ラリー選手権(WRC)撤退が決定しました。やはり排ガス不正の影響は大きかった模様です。公式なアナウンスは水曜日に行われます。

画像の出典: volkswagen.co.jp


情報の信憑性

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「VWのWRC撤退決定」と報じているのは、イギリスのAUTO CARです。彼らはアウディのWEC撤退を最初にすっぱ抜いたメディアなので、おそらくフォルクスワーゲン・アウディ・グループ内部の(しかもかなり高位の)人間とコネがあるのでしょう。

11月1日に行われた役員会で話し合われた内容の詳細を報じていることからしても、情報の信憑性はかなり高いと思われます。

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VW撤退の影響

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11月1日に行われたVW役員会での決定事項は以下のとおりです。

  • VWモータースポーツの従業員200名の雇用は維持される
  • ゴルフTCRのカスタマーサポートなど、他のモータースポーツは継続
  • 可能ならばシュコダのラリープログラムも継続する

VWはTCRの他にラリークロス(FIAワールドラリークロスおよびグローバルラリークロス)やF3へのエンジン供給を行っています。今後はそちらに注力するのでしょう。

シュコダのラリープログラムはなんとしても継続してもらいたいですね。シュコダは長年WRCでがんばってきたにもかかわらず、VWが参戦するとなったら脇に追いやられ、撤退するときは一緒に撤退では目も当てられません。

2017年のWRCはどうなる?

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現在も参戦中のヒュンダイ、フォードに加え、シトロエンとトヨタが復帰し、計4メーカーがエントリーします。選手権の開催が危ういという事態にはならないでしょう。

問題はドライバーです。VWワークスのセバスチャン・オジェヤリ-マティ・ラトバラアンドレアス・ミケルセンの有力ドライバー3名がシートを失うわけですから、ストーブリーグが白熱するのは必至です。

オジェ争奪戦はトヨタが一歩リード?

特にオジェがどこに移籍するかで、来季の戦力バランスが大きく変わってきます。ラリーはドライバーのスキルによって、競技結果を左右されやすいからです。ターマック(舗装路)・グラベル(未舗装路)のどちらでも勝てるドライバーは、現在のWRCではオジェとクリス・ミーク(シトロエン)くらいしかいません。よってオジェを獲得できれば、選手権争いでかなり有利になります。

ヒュンダイは早々に体制を固めてしまいましたから、今季のストーブリーグには不参加です。フォードは資金が無く、4度のワールドチャンピオンであるオジェを雇うギャラを用意できないでしょう。

となると、シトロエンとトヨタによる争奪戦になるわけですが、オジェはかつてシトロエンとケンカ別れしているため、彼のシトロエン復帰はありえません。すると行き先はトヨタ以外に無くなります。

来年オジェが休養しない限りは、トヨタが棚からぼた餅を手に入れる可能性が高そうです。でもトヨタの本拠地がフィンランドにあることが、オジェをリクルートする際の障害になる気がします。なぜドイツ・ケルンにあるTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)を使わなかったのか……。ラトバラとミケルセンはスカンジナビアンですから、スムーズにトヨタ・チームと合流できそうですが。

ちなみに2017年仕様のポロR WRCはカスタマーに放出する予定も無いらしく、このままお蔵入りになりそうです。残念ですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。

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