デイリーF1ニュース(2018年8月13日号)インディカーにマクラーレンがフル参戦!?
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- インディカーにマクラーレンがフル参戦!?
- NASCARドライバー「F1は宇宙船」
- メルセデスの信頼性問題はタイトル争いを左右する?
それではご覧ください。
インディカーにマクラーレンがフル参戦!?
フェルナンド・アロンソがインディ500にスポット参戦したことで、マクラーレンがインディカー・シリーズにフル参戦するのではないか? という噂が、まことしやかに囁かれています。
マクラーレンのエグゼクティブ・ディレクターであるザック・ブラウン氏は火消しに躍起ですが、噂をしずめるには至っていません。
インディカー・シリーズのCEOであるマーク・マイルズ氏が、マクラーレンがインディカーにフル参戦すると触れて回っているからです。
「マクラーレンが来年も、アンドレッティ・オートスポートと共に、インディ500に復帰する計画があることはわかっている」とマイルズ氏。「そしてマクラーレンは、インディカー・シリーズのフルタイム・チームに興味を持ち続けている。たぶん2018年ではなく、2019年だろう。ザック・ブラウンはわれわれのカレンダーを何度も尋ねている」
インディカー側からすると、F1の有力チームとスタードライバーが参戦してくれれば注目が集まりますから、願ったり叶ったりということなのでしょう。
しかし残念ながら、インディカー・シリーズは人気がありません。
アメリカの4大スポーツに匹敵する視聴率を叩き出せるのは、インディ500の1戦だけです。
なのでマクラーレンからすると、インディ500以外のレースに出る意味がありません。
ザック・ブラウンがインディカーの日程を気にしているのは、インディ500の開催日に興味があるからでしょう。
Source: IndyCar CEO hints at McLaren team entry in 2019 | em.f1i.com
NASCARドライバー「F1は宇宙船」
スチュワート・ハース・レーシングからNASCARに参戦しているクリント・ボウヤーは、F1に乗ってみたいと思っているようです。
「F1の性能は素晴らしいよ」とボウヤー。「もしどんなふうに見えるかと聞かれたら、『レースカーというより宇宙船に見える』と答えるよ。僕はカンザスで育ったけど、そんなふうに思ったことは無かった」
「F1に乗ってみたい。(ジェフ)ゴードンがF1に乗ったことは知っているし、その体験について彼に聞いてみたこともある」
とはいうものの、ボウヤーはF1の知識をそれほど持っていないのだとか。
アメリカではF1の放送自体が長らく存在しなかったようですし、放送されるようになった現在でも、F1中継は早朝に放送されるため、ボウヤーはあまりF1を見れていないそうです。
それなら録画してみれば? と言いたくなりますが、ボウヤーはそこまでしようとは思わないのでしょう。
なぜならレーシングドライバーであっても、車が好きな人と、競争が好きな人とに分かれるのが普通だからです。
前者は、トヨタのWRCワークスドライバーであるヤリ-マティ・ラトバラが有名ですね。
彼は自分で古いラリーカーをレストアして、ヒストリックラリーに出るほどの車好きとして有名です。
ボウヤーはおそらく後者で、競争が大好きなタイプなのだと思います。
F1マシン自体や、自分が走るわけでもないF1のレースにも興味が無いので、中継を録画しようとは思わないのでしょう。
「宇宙船」というのも、マシンに興味が無いゆえに出てきた言葉だと思います。
Source: F1 cars 'more like spaceships than race cars’ says NASCAR star | en.f1i.com
メルセデスの信頼性問題はタイトル争いを左右する?
バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンは、6レース経過せずにギアボックス交換したために、グリッド降格ペナルティを経験しています。
「チームがあまりにも貪欲になると、より頻繁に部品を交換しなければならなくなり、ペナルティを支払うことになります」とボッタス。「ペナルティがドライバーにもチームにも影響を及ぼすのは事実です。どちらもかなりのポイントを失う可能性があるでしょう」
ドライバーがコントロールできない機械的な問題に対するペナルティが、グリッド降格であることを、元F1ドライバーのマーク・ウェバー氏は問題視していました。
しかしボッタスは、それこそが良い点であると考えているようです。。
「ドライバーにハッキリと罰を与えているのが良い点です。そして今年は本当に、チャンピオンシップに影響を与えることができます」
「とはいえそれが現在のルールであり、誰もが同じルールの中でドライビングしていますから、問題ありません」
ドライバーによって評価がまったく異なるのが面白いですね。
以前ウェバー氏は、ドライバーズ・ランキングに影響を与えないようなペナルティの仕組みを提案していました。
筆者もウェバー氏の提案の方がベターだと思っていたのですが、それだとコンストラクターズ・ランキングをかなぐり捨てて、ドライバーズ・チャンピオンシップに注力するチームが出て来る可能性があるので、ボッタスの意見が案外正しいのかもしれません。
Source: Bottas: reliability issues could sway title battle | en.f1i.com
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