デイリーF1ニュース(2017年8月12日号)ホンダ「アップグレードできる要素は既にある」

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ホンダ「アップグレードできる要素は既にある」
  • FIA会長「フォーミュラEの新車はグッドサプライズ」
  • サインツ「トップチームは違うカテゴリー」

それではご覧ください。


ホンダ「アップグレードできる要素は既にある」

今季ホンダは「サイズゼロ」コンセプトを放棄し、全く新しいコンセプト(メルセデスと同じ方式と言われる)を導入しましたが、ゼロからの再出発となったために、パワーと信頼性の欠如に苦しめられました。

しかし「スペック3」投入以降はパフォーマンスが明らかに向上し、ハンガリーGPでは2台のマクラーレン・ホンダがダブル入賞を達成、ついにコンストラクターズランキング最下位から脱出したのです。

ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川裕介氏は、「スペック4」としてパフォーマンスを向上できるいくつかの要素を知っていると語っています。

「私たちは方向性を知っており、(目標とする)パフォーマンスを達成するための要素をいくつか知っていますが、何を導入すべきかはまだ決まっていません」

ここで言う「要素」とは、ターボやMGU-Hなど、F1のパワーユニットを構成するコンポーネントのことです。

「私たちが着目しているのは燃焼だけではなく、燃費や補機類といった全ての領域です。あらゆる分野で、より多くのパワーを求めようとしています」

今季序盤の苦戦について長谷川氏は、「コンセプトの変更を過小評価していた」と認めました。
今季用のエンジンは昨年の5月から開発をスタートさせたそうですが、1年では不十分だったそうです。

しかしホンダエンジンの信頼性もようやく向上し、パワーもルノーとほぼ同等のレベルに達しました。
スペック4ではライバルたちの鼻を明かしてもらいたいですね。

Source: Honda unsure which upgrades it can introduce to its F1 engine | autosport.co.uk

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FIA会長「フォーミュラEの新車はグッドサプライズ」

フォーミュラEは5年目となる来季(2018/19シーズン)から、レースフォーマットが大きく変わります。
レース途中でのマシンの乗り換えが無くなるのです。

それに伴いマシンも新しくなります。
頭部保護デバイスの「Halo」が追加されると言われている新型マシン「SRT05e」は、デザインスケッチの段階から、今までに見たことも無いような姿をしていますが、これにさらなる変更が加えられるようです。

リアウイングが無いのが斬新だ。

「われわれはグッドサプライズを作り出したいと思っている」と語るのは、FIA会長のジャン・トッド氏です。「安全性と技術を兼ね備えたシーズン5カーは、グッドサプライズとなるだろう」

フォーミュラカーとオープン・プロトを合わせたようなデザイン。

「私にとってフォーミュラEは、モータースポーツにおけるビジョナリー・カテゴリーだ」

先見性のある企業のことを「ビジョナリー・カンパニー」などと呼びます。
フォーミュラEはモータースポーツの新たな時代を切り拓くカテゴリーだと、トッド氏は言いたいのでしょう。

また、トッド氏はフォーミュラEを「ショーであり実験室」と語っているのですが、実験室にしてしまうと自動車メーカーがお金を湯水の如く注ぎ込むため、参戦費用が高騰し、F1と同じ道を歩むことになります。
あくまでエンターテイメントに留めておくべきでしょう。

Source: Expect “surprises" on 2018/19 Formula E car, says Todt | motorsport.com

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サインツ「トップチームは違うカテゴリー」

カルロス・サインツ(トロロッソ)は、トップチームとそれ以外のチームで、F1が2層構造になっていると主張しています。

「ギャップは少しくらいなら縮められると思う」とサインツ。「同時に、それは大きな違いだと思う、違いが大きすぎる」

「一方で、メルセデスやフェラーリはより多くのリソースと開発のための資金を持っており、通年で開発し続けることができるため、今年のギャップは今まさに大きくなっている」

F1の中に2つのカテゴリーがある状況は正しくないと言うサインツですが、すぐに改善されることは無いでしょう。
希望があるとすれば、新オーナーのリバティ・メディアが、チーム間の格差是正に動いていることくらいですかね。
自動車メーカーという大企業のエゴを、どこまで抑制できるかはわかりませんが。

Source: Sainz: 'Top teams are in a different category’ | en.f1i.com

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