デイリーF1ニュース(2018年12月30日)最も効率良く速くなったF1チームは?
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えする「デイリーF1ニュース」。
今日のニュースは以下の2本です。
- 最も効率良く速くなったF1チームは?
- ホーナー「リカルドを引き止めるために出来る限りのことをした」
それではご覧ください。
最も効率良く速くなったF1チームは?
racefans.netが、2018年の各チームの予算と、ラップタイムやポイントの関係性をまとめています。
ラップタイムの改善と予算の関係性
各チームは、ラップタイムを1秒改善するのに何百万ドルを費やしたのでしょうか?
2017年と比較してラップタイムが何秒改善されたかというデータと併せてご覧ください。
順位 | チーム名 | 予算(m$) | LTの改善(秒) | 予算/改善1秒(m$) |
---|---|---|---|---|
1 | ザウバー | 135 | -2.47 | 54.7 |
2 | ハース | 130 | -1.89 | 68.8 |
3 | Fインディア | 120 | -1.24 | 96.8 |
4 | ルノー | 190 | -1.91 | 99.5 |
5 | トロロッソ | 150 | -1.14 | 131.6 |
6 | レッドブル | 310 | -1.31 | 236.6 |
7 | マクラーレン | 220 | -0.92 | 239.1 |
8 | フェラーリ | 410 | -1.19 | 344.5 |
9 | メルセデス | 400 | -1.13 | 354 |
10 | ウィリアムズ | 150 | -0.33 | 454.5 |
上位はフェラーリの「Bチーム」が独占する格好になりました。
そんな中でフォース・インディアの健闘が光りますね。
一方、ウィリアムズとマクラーレンは、資金を上手く使えませんでした。
タイムの改善幅が1秒に満たなかったのは、この2チームだけです。
racefans.netの計算が間違っているようなので、数値は修正してあります。
ポイントと予算の関係性
では1ポイント獲得するのに、各チームはどのくらいの予算を費やしたのでしょうか。
今年の獲得ポイント数と併せてご覧ください。
順位 | チーム名 | 予算(m$) | 獲得pts. | pts./予算(m$) |
---|---|---|---|---|
1 | メルセデス | 400 | 655 | 0.61 |
2 | フェラーリ | 410 | 571 | 0.72 |
3 | レッドブル | 310 | 419 | 0.74 |
4 | Fインディア | 120 | 111 | 1.08 |
5 | ハース | 130 | 93 | 1.4 |
6 | ルノー | 190 | 122 | 1.55 |
7 | ザウバー | 135 | 48 | 2.81 |
8 | マクラーレン | 220 | 62 | 3.55 |
9 | トロロッソ | 150 | 33 | 4.55 |
10 | ウィリアムズ | 150 | 7 | 21.4 |
予算あたりのラップタイム改善幅では下位に沈んでいたメルセデスとフェラーリが、こちらのランキングでは1-2フィニッシュとなりました。
多額の予算を費やしているものの、それに見合うだけの結果を出しているわけですね。
一方、タイムは効率良く改善したザウバーでしたが、序盤戦の足踏みが祟ったのか、1ポイントを獲得するのに281万ドルを費やしています。
マクラーレンやトロロッソも、かけた予算の割にはポイントを取れていません。
トロロッソはそれなりにタイムを改善できていたので、レースをまとめきれなかったことが原因と考えられます。
こちらのランキングでも、最下位はウィリアムズでした。
来季は復調できるのでしょうか。
Source: Analysis: How F1 teams spent $2.2 billion in 2018 – racefans.net
ホーナー「リカルドを引き止めるために出来る限りのことをした」
レッドブルのクリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドを引き止めるために全力を尽くしたと語っています。
「我々はそれを見て、彼を引き止めるために可能な限り全てのことをやったと思う」と思う。
「彼はまさに新しい挑戦をしたかったのだと思う。彼は古典的な別れ方で、実際にこう言ったんだ。『君がどうこうってわけじゃないんだ』ってね」
「マックス(フェルスタッペン)の進化に対する彼の価値についても、彼はおそらく心配していたと思う」
「ダニエルにとって難しいシーズンだった。彼はマックスの継続的な進化に対処しなければならなかった」
「(マシンの)問題は両方のドライバーに起こったが、マックスよりもむしろ日曜日のダニエルに起こる傾向があった」
「けれども12ヶ月前には、マックスがそのような不運を経験していた」
ホンダエンジンへのスイッチが、リカルドの決断に影響したという見方について、ホーナーは「当時彼はホンダについて、おそらく確信がなかった」と認めています。
「その後、彼は我々が話していたことが結実し始めたのを目にした」
いくらレッドブルにエンジン変更のリスクがあるとはいえ、ルノーへの移籍は、それ以上に大きなリスクです。
個人的には、リカルドはちょっと早まったことをしたかなと思います。
Source: Red Bull 'did everything it could’ to retain Ricciardo – f1i.com
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