ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ ニュル最速の市販車
ランボルギーニが本気でニュルブルクリンクの市販車レコード更新すべく、ウラカン・ペルフォルマンテの開発を進めています。
パワーアップや軽量化だけでなく、アクティブ・エアロまで搭載した「本気仕様」の概要とスパイショットを、早速見ていきましょう。
更新情報
公式画像を追加し、最新の情報に基づき記事を修正した上で、全体の構成を整えました。(2017/03/07)
ウラカン・ペルフォルマンテのニュルアタック動画
ポルシェ・918スパイダーの6分57秒を大幅に更新する、6分52秒1を記録しました。
実はマクラーレン・P1が6分47秒を記録したと主張しているのですが、公式記録ではないため、現状ではウラカン・ペルフォルマンテが市販車(量産車)最速といえそうです。
ウラカン・ペルフォルマンテのエクステリア
スパイショット
開発中の車両を撮影したものです。
ウラカン・ペルフォルマンテのインテリア
ウラカン・ペルフォルマンテの概要
ペルフォルマンテはスーパーレジェーラの代わりに投入されます。
軽さだけでなく、総合的なパフォーマンスを追求したモデルです。
とはいえ軽さもパフォーマンスに直接結びつくものですから、軽量化にも余年がありません。
ペルフォルマンテも40kgの軽量化が図られています。
ちなみにそのうちの11kgは、新設計のエキゾーストシステムによるものだそうです。
また、ランボルギーニが特許を持つフォージド・カーボン(鍛造カーボン)の使用量も増えています(リアウイングなど)。
乾燥重量は1382kg、重量配分はF43:R57です。
5.2L V10エンジン
エンジンはインテーク/エキゾースト両方のカムシャフトが、新たなプロフィールに変更されています。
インテークもウラカン・スーパートロフェオ由来のストレート形状のものに交換されました。
これらの改良により、エンジンパワーは639ps、トルクは600Nmまで引き上げられています。
0-100km/hのタイムは2.9秒、0-200km/hは8.9秒、最高速は325km/hです。
足回り
アクティブ・エアロに合わせて、サスペンションも固められました。
スプリングとスタビライザーが変更され、縦荷重に対し10%、ロールに対しては15%強くなっています。
ブッシュ類も50%固い強化ブッシュとなり、ヴァリアブルレシオ・ステアリング(オプション)も再調整されています。
ダンパーはパッシブが標準で、磁性流体ダンパーの「マグネット・レオロジカル・サスペンション」はオプションです。
タイヤは専用のピレリ・Pゼロ・コルサ。
4WDシステムとABSもリプログラミングされました。
アクティブ・エアロ・アジェンダ
エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティヴァ(ALA)が開発した革新的なエアロです。フロントにあるフラップを動かし、左右2つのダクトから空気を取り入れ、リアウイング下のダクトまで導き、空気を吹き出します。
F1ファンの方ならお気づきかと思いますが、このシステムはFダクトそのものですよね。
フラップを開けるとリアウイングに空気が吹き付けられ、ウイングから空気を剥離させて直線スピードを伸ばします。
ウイングは巨大な空気抵抗を生み出すものでもあるので、直線では空気を剥離させ、邪魔にならないようにするわけです。
ただしランボルギーニのアクティブ・エアロは、直線スピードを稼ぐだけにとどまりません。
コーナリング時には、アウト側のフラップを閉じ(すなわちリアのダウンフォースを高め)、イン側のフラップを開ける(リアのダウンフォースを下げる)ことで、旋回性能を高めているのです。
このシステムは、
いわゆるブレーキステア(イン側のタイヤにだけブレーキを効かせることで曲げやすくする)のような効果をもたらすと推測されます。
アクティブ・エアロのおかげか、ウラカン・ペルフォルマンテはニュルブルクリンクでポルシェ・918スパイダーよりも速かった(非公式タイム)との情報もあるほどです。
つまりウラカン・ペルフォルマンテは、ニュルを6分台で周回できるということになります。
ウラカン・ペルフォルマンテの価格・発売時期
発売は2017年の夏を予定しています。
日本価格は31,638,800円です。
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