ポルシェ 新型マカン EVに進化したスポーティーSUV
ポルシェが2代目となるマカンを発表しました。新型マカンはEVのみがラインナップされます。グレードは「マカン4」と「マカンターボ」の2種類で、航続距離は最大613kmとなっています。もちろんポルシェですから、走行性能の面も抜かりはありません。マカンターボの0-100km/h加速は3.3秒とスーパーカー並です。
今回は新型マカンの概要をご覧ください。
新型マカンの概要
エクステリア
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航続距離を伸ばすために、新型マカンはエアロダイナミクスにも力を入れています。大柄なSUVであるにも関わらず、Cd値は0.25に抑えられていますし、ポルシェ・アクティブ・エアロダイナミクス(PAA)も搭載されています。PAAに含まれるのはアダプティブリアスポイラー、フロントエアインテーク上のアクティブクーリングフラップ、完全に密閉されたアンダーボディにあるフレキシブルカバーなどです。
ボディサイズ
全長4,784mm、全幅1,938mm、全高1,622mm、ホイールベースは2,893mmとなっています。
インテリア
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ラゲッジスペース容量は5名乗車時に540リッター(旧型比+136リッター)、後席を倒せば1,348リッターまで拡大できます。また、ボンネットの下にも84リッターのラゲッジコンパートメントがあります。
シャシー
最大舵角5°のリアアクスルステアリングがオプション設定されました。これにより高速走行時の安定性と、低速走行時の取り回しの良さを両立しています。ターニングサークル(最大舵角で旋回したときに、車体の最も外側に位置する部分が描く円の直径)は11.1mとなっています。最小回転半径は「車の一番外側のタイヤの中心が描く円の半径」なので、単純にターニングサークルの半分にすれば求められるわけではありませんが、新型マカンの最小回転半径はおそらく5.6m前後なのではないでしょうか。
新型マカンターボに標準装備されているエアサスペンションには、ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PASM)の電子制御ダンピングコントロールが標準装備されています。また、PASMには2バルブテクノロジーを採用したダンパーが追加され、快適性とパフォーマンスを幅広いシチュエーションで両立可能になりました。
パワートレイン
電気モーターは最新世代のもので、前後のアクスルに搭載されています。マカン4は300kW(408ps)・650Nm、マカンターボは470kW(639ps)・1,130Nmを発生。0-100km/h加速はマカン4が5.2秒、マカンターボが3.3秒です。最高速はマカン4が220km/h、マカンターボが260km/hとなっています。航続距離は516~613km(WLTP)です。
駆動方式はどちらのグレードもAWD(全輪駆動)。電子制御のポルシェ・トラクション・マネジメント(ePSM)は、従来のAWDシステムの約5倍の早さで作動し、スリップに対して10ミリ秒以内に反応することができるそうです。また、ポルシェ・トルク・ベクタリング・プラス(PTVプラス)も装備されており、コーナリング時のダイナミクスに貢献しています。
バッテリー容量は100kWhです。800Vの電気アーキテクチャーが採用されており、最大270kWのDC急速充電に対応しています。適切な充電ステーションで充電すれば、10%~80%まで約21分でチャージ可能です。
価格・発売日
英国価格は69,800ポンドからとなっています。日本円に単純換算すると、およそ1310万円です。英国価格でも旧型から16,000ポンド(約300万円)も値上がりしているそうなので、日本でもかなりの値上げとなるはずです。
新型マカンは2024年後半からデリバリーが開始されます。日本導入時期は不明です。
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