WRC2017 SS1でラリーカーと接触した観客が亡くなる
ついに開幕した2017年のWRCですが、最初のステージで痛ましい事故が起きてしまいました。
ヘイデン・パッドンがドライブするヒュンダイ・i20クーペWRCが観客と接触事故を起こし、被害者が亡くなってしまったのです。
画像の出典: it.motorsport.com
事故の顛末
接触事故が起こったのは、木曜日の最初のステージ(SS1)です。
ヘイデン・パッドンとコ・ドライバーのジョン・ケナードの乗るi20クーペWRCは、左のロングコーナーの途中でアイスパッチ(路面の一部に残る凍結した部分のこと)を踏み、コーナーの半ばで既にテールスライドしている状態でした。
パッドンの車載カメラを見ると、被害者が構えていたカメラかスマホの液晶の光が見て取れます。
i20クーペWRCはコントロール不能となり、崖に接触。
その際に被害者と接触し、彼は衝撃で崖の上にまで弾き飛ばされてしまいます。
崖から落下してきた被害者は、パッドンのマシンの傍らに倒れたまま動かず。
最初に駆けつけた観客(消防士だという)により心臓マッサージを受けますが、このときすでに心肺停止状態だったそうです。
救急車が到着するまで20分もかかったとの情報もあり、主催者側の安全管理に不備あった可能性もあります。
ヒュンダイからのプレスリリース
事故を受け、ヒュンダイからプレスリリースが出されています。
ネット上では観客の観戦場所がおかしい等の指摘もなされていますが、観客に非があったかどうかの判断は、事故調査の結果を待つべきです。
今は一人のWRCファンの死を悼みましょう。
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