F1 2017 バルセロナテスト2日目 マクラーレン・ホンダへの期待が、諦めに変わった日。
バルセロナテスト2日目も、マクラーレン・ホンダにとっては受難の1日となりました。
ホンダファンの擁護の声も日に日に少なくなっています。
このページではテスト2日目の模様をチーム別に短くまとめましたので、ぜひご覧ください。
画像の出典: @McLarenF1
バルセロナテスト2日目のタイムシート
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | K.ライコネン | フェラーリ | 1:20.960 | 108 |
2 | L.ハミルトン | メルセデス | 1:20.983 | 66 |
3 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:22.200 | 89 |
4 | K.マグヌッセン | ハース | 1:22.204 | 118 |
5 | E.オコン | F.インディア | 1:22.509 | 86 |
6 | D.クビアト | トロロッソ | 1:22.956 | 68 |
7 | V.ボッタス | メルセデス | 1:22.986 | 102 |
8 | J.パーマー | ルノー | 1:24.139 | 53 |
9 | A.ジョヴィナッツィ | ザウバー | 1:24.617 | 67 |
10 | S.バンドーン | マクラーレン | 1:25.600 | 40 |
11 | L.ストロール | ウィリアムズ | 1:26.040 | 12 |
フェラーリ
ライコネンは朝から好調で、常にタイムシートの上位を維持していました。
コーナリング時の挙動も良く、昨年よりもシャシーバランスが良さそうです。
テスト終了まで1時間を切ったところでライコネンが最速タイムを叩き出し、わずか0.023秒だけメルセデスを上回りました。
周回数も十分ですし、今年のフェラーリは一味違うかもしれません。
メルセデス
フェラーリに最速タイムを譲ったものの、安定感ではメルセデスに軍配が上がります。
2日目もノントラブルで168周(午前のボッタス+午後のハミルトン)を走破。
速さ×信頼性=マシンのパフォーマンスとするならば、メルセデスは頭一つ抜けている印象です。
レッドブル
初日はトラブル続きだったレッドブルも、2日目は比較的順調だったようです。
しかしフェルスタッペンはRB13のセットアップに手こずっているのか、マシンを大きくスライドさせてしまう場面もありました。
ハース
好調を維持しています。
昨日稼げなかった走行距離をカバーすべく、2日目はドライバーとしては最も多い周回数をマグヌッセンが記録した上、タイムも4番手と上位に食い込んできました。
2年目のチームですが、今年は中堅に定着しそうですね。
フォース・インディア
初日のエキゾースト・トラブルの修復が長引き、2日目になってもまだ作業していたフォース・インディアでしたが、テスト開始から2時間後に復帰すると、いきなり好タイムを叩き出し、シャシーのポテンシャルには問題が無いことを証明しました。
エステバン・オコンは、ランチタイムの5分前にクビアトと絡んだ点以外は完璧だったと思います。
ペレスとのチームメイト対決が今から楽しみです。
トロロッソ
午前中の最後にオコンと絡んだ後、ガレージに比較的長時間篭っていたトロ・ロッソですが、それ以外に大きなトラブルは無かったようです。
STR12は新車公開時には評価が高かったものの、いまだそのポテンシャルを証明できていません。
ハースとF.インディアが好調なだけに、今シーズンはコンストラクターズ・ランキング争いで苦労することになるでしょう。
ルノー
ルノーはエンジントラブルでガレージに篭りきり。
ランチタイムになった時点での周回数は、なんとゼロでした。
午後は走れるようになったものの、信頼性の低さは明らかです。
今シーズンもパワーユニット(PU)に不安を抱えてのレースが続くでしょう。
ザウバー
ウェーレインの代役であるアントニオ・ジョヴィナッツィがステアリングを握り、67周を走行しました。
C36のPUは2016年型のフェラーリ製PUのため、信頼性に関しては問題ありませんが、戦闘力もありません。
でもホンダがいるので、もしかしたら最下位を免れることができるかも?
マクラーレン
2日目の担当はストフェル・バンドーン。
しかしピットアウトした直後に、ピットレーンの出口でMCL32が止まってしまいます。
オイルタンクの問題がまた出たのかと思いきや、原因は単なるガス欠でした。
しかしテスト開始から3時間半ほど経過したところで、今度はPUの電源が落ちるトラブルが発生。
こちらは原因不明とのことで、昨日に続きまたもやPU交換を強いられることに。
マクラーレンはたった2日で3基目のPUを投入です。
今シーズンは年間4基までしかPUを使えないレギュレーションなんですが……。
ホンダ製PUはパワーも信頼性も無く、マクラーレンのシャシーはリアサスの動きが悪いなど、光明がまったく見えない状態です。
マクラーレンが来季もホンダ製PUを使ってくれるのか不安になります。
ウィリアムズ
昨日はマッサが大車輪の活躍を見せたウィリアムズですが、今日はテスト開始から1時間と経たずに終わってしまいました。
ルーキーのランス・ストロールがスピンして壊したマシンを修復できなかったのです。
まあ、ストロールの父親は大富豪なので、修復費用の都合はつくでしょう。
けれどもルーキーが経験を積む貴重な機会を失ったのは、ウィリアムズ・チームにとって大きな痛手です。
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