ジャガーXE SV Project 8 ジャガー史上最速のスーパー4ドアセダン
ジャガーXEに、SV Project 8と呼ばれる限定モデルが追加されます。
SVO(Special Vehicle Operations)のスペシャリストたちが手がけたハイパフォーマンスモデルの詳細を、早速見ていきましょう。
ジャガーXE SV Project 8とは?
ジャガーのサルーンの中で最もコンパクト(全長4680mm)な「XE」に、5.0リッターV8スーパーチャージドエンジンを搭載したモデルです。
パワーアップに伴う各部の強化だけでなく、カーボンパーツによる軽量化や、空力性能の向上も図られています。
強大なパワーを路面に伝えるべく、駆動方式は4WDです。
ちなみに北米市場向け以外はリアシートが除去され、2シーターとして提供されるのだとか。
軽量化のための措置だと思いますが、4ドアである必然性はありませんね……。
エクステリア
インテリア
エンジン・トランスミッション
5.0リッター・V型8気筒スーパーチャージドは、最高出力600ps、最大トルク700Nmを発生します。
組み合わされるトランスミッションは8速クイックシフトで、パドルシフターかセンターコンソールのシフトレバーで変速可能です。
また排気系には、軽量なチタニウム製エキゾーストシステムが装着されています。
映像では良い音を響かせていますが、音量もかなり大きいようです。
これらの装備によってXE SV Project 8は、0-60mph(0-96km/h)は3.3秒という怒涛のパフォーマンスを実現しています。
最高速度は320km/hです。
シャシー
パワーの増大に対応するため、スプリングがより硬いものに交換されている他、ショックアブソーバーも減衰力を手動調整可能なものとなっています。
サーキット走行時には、車高を15mm下げることも可能です。
安全上最も重要なストッピングパワーに関しても、XE SV Project 8は万全を期しています。
カーボンセラミックブレーキなのはもちろんのこと、フロントには400mmという大径ディスクを装備。
しかもこのブレーキには、F1で使われているシリコンナイトライド(窒化ケイ素)セラミック製のホイールベアリングを、ロードカーとしては世界で初めて用いたという力の入れようです。
電子式アクティブディファレンシャルにはオイルクーラーが装着され、サーキットでの連続走行に対応しています。
また、ジャガー車としては初めて、専用のトラックモードが搭載されました。
これは駆動系とトラクションコントロールが、サーキット向けのセッティングに切り替わるものです。
エアロダイナミクス
前後バンパーはカーボン製に置き換えられ、空力だけでなく軽量化にも配慮されています。
リアウイングは迎角を調整可能。
アンダーフロアは完全にフラット化されており、アグレッシブなリアディフューザーと合わさることで、強烈なダウンフォースを生み出します。
価格・発売時期
価格はいまだ不明ですが、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでワールドプレミアされる際に、何らかのアナウンスがあるでしょう。
発売時期に関しても同様です。
生産は300台限定、すべて左ハンドル仕様となり、右ハンドル仕様は生産されません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。