インディカーをSUVに!? ホンダ CR-Vハイブリッドレーサー
ホンダがCR-V ハイブリッドレーサーを公開しました。そのエンジンサウンドはまるでF1のようですが、搭載されているのはF1のパワーユニットでなくインディカーのものです。
今回はCR-Vハイブリッドレーサーの概要をご覧ください。
CR-Vハイブリッドレーサーの概要
エクステリア
インテリア
シャシー
車体はチューブラーフレームで再構成されています。
フロントサスペンションはNSX GT3から流用したものだそうです。一方、リアサスはインディカーのダラーラ IR-18からの流用品となっています。
ブレーキはブレンボ製。フロントブレーキはやはりNSX GT3からの流用品です。
ホイールは前後とも20インチ。タイヤはファイアストン・ファイアホークで、サイズはフロント285/25、リア305/35となっています。
パワートレイン
ホンダが「HPDビースト」と呼ぶCR-Vハイブリッドレーサーは、800psのパワーを発生するそうです。排気量は2.2リッターなので、インディカーのツインターボエンジンが搭載されているものと考えられます。
先日デイトナ24時間レースを制したLMDhのアキュラ ARX-06が、2.4リッター・V型6気筒ツインターボでも680psでした。ARX-06はレギュレーションで制限されているという事情がありますが、少なくともLMDhよりはハイパワーとなっています。
CR-Vハイブリッドレーサーにはバッテリーではなく、スーパーキャパシタが搭載されています。スーパーキャパシタを搭載した理由はパワーだそうです。
トランスミッションはXtrac製の6速で、パドルシフトで変速できます。
燃料にはシェルの再生可能なレース燃料が用いられています。ハイブリッドや再生可能燃料など、モータースポーツであってもサスティナブルであることが求められる時代になりました。
どのレースに参戦するのか?
現在のところレースに参戦する予定はないそうです。
とはいえリアウイングのサイズなどは、明らかにパイクスピークマシンのそれです。ホンダはアキュラブランドでパイクスピークに長年参戦し続けているので、CR-Vハイブリッドレーサーが参戦する可能性はあると思います。
CR-Vハイブリッドレーサー プロジェクトカーは、2023年2月28日にデビューしました。
HPD(ホンダパフォーマンスデベロップメント)やオートデベロップメントセンター、ノースアメリカオートデザインディビジョンなどが開発に携わっています。
実車のお披露目は2023年のインディカー開幕戦、セント・ピーターズバーグで行われるそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。