アルピーヌA110カップ ワンメイクレース用のA110はさらに軽量・ハイパワー!

Alpineの新車情報

アルピーヌA110のワンメイクレースを計画しているようです。

ワンメイクレース用に開発された「A110カップ」は、パワーアップしたエンジンと軽くなった車体により、戦闘力を増しています。
今回はA110カップの詳細を、画像とともにご覧ください。


A110カップカーの概要

パワーアップしたエンジン

排気量こそ1.8リッターのままですが、パワーはノーマルの252psから、270psに引き上げられています。

トルクはノーマルの320Nmから変わっていませんが、小型・軽量な車体には十分すぎるほどのパワーですから、かなりの動力性能が期待できます。

さらに軽量化された車体

市販バージョンのA110の車重は、わずか1080kgしかありません。
全長4178mm*全幅1798mm*全高1252mmというサイズのスポーツカーとしては、驚異的な軽さといえるでしょう。

A110カップは、ただでさえ軽いA110を30kgも軽量化しました。
これによりA110カップの車重は、たったの1050kgとなっています。

パワーアップと軽量化により、A110カップのパワーウェイトレシオは、ノーマルの4.29から、3.89にまで改善されました。

軽さを活かすために、サスペンションも強化されています。
車高はノーマル比マイナス40mmです。

安全性の向上

車重は軽くなりましたが、車体は強化されています。
ロールケージが組み込まれただけでなく、アルミ製のシャシーを強化するために鋼板も追加され、衝突時の安全性を高めています。

ロールケージにもアルピーヌのマーク。

ブレーキはブレンボ製の6ポットキャリパーを備えた、マグネシウム・レーシング・ブレーキです。
ABSやトラクションコントロールといった、ドライバーエイドも装着されています。

ステアリングのダイヤルで、トラコンの効きを調整できるようだ。
ペダルボックスも専用品。

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アルピーヌ・ヨーロッパ・カップとは?

A110カップカーの主戦場は、アルピーヌ・ヨーロッパ・カップという、アルピーヌが新たに開催するワンメイクレースシリーズです。

初年度となる2018年は、6〜10月の間に6戦が開催されます。
いずれのレースもヨーロッパのサーキットで行われる予定です。

総合順位を争う「オーバーオール」クラスの他に、25歳以下の「ジュニア」クラスと、45歳以上の「ジェントルマン」クラスが設けられており、どのような腕前のドライバーでも楽しめるように配慮されています。

チャンピオンにはおよそ142,000ポンド(2130万円)もの賞金が授与されますが、カップカーのコストは90,000ポンド(1350万円)なので、例えタイトルを獲得したとしても、参戦コストと相殺されて手元には残らないでしょうね。
とはいえ、十分な賞金があるのは素晴らしいことです。
86/BRZレースでタイトルを獲っても、たったの300万円ですからね。

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