アルピーヌ A110S 40馬力のパワーアップ! サスペンションも大幅強化!
アルピーヌがA110Sを公開しました。
以前ニュルブルクリンクで目撃されたリアウイング付きのA110が、果たしてA110Sのテストカーだったのかは不明ですが、エンジンに関しては予想通りハイパワーなものを搭載してきました。
今回はアルピーヌ A110Sの概要をご覧ください。
アルピーヌ A110Sの概要
エクステリア
画像はクリックもしくはタップで拡大できます。
外観上の変更点はわずかです。
まず、Cピラー部分にフラッグエンブレムが追加されました。
これはカーボンファイバー製で、一部分だけオレンジになっています。
カーボン部分はアルピーヌの軽量構造へのこだわりを表しており、オレンジ部分は活気に満ちたドライビング・エクスペリエンスを表しているのだそうです。
リアエンドに書かれた「A L P I N E」のスクリプトは、シルバーからブラックに変更されています。
ホイールはA110S専用の「GT Race」ホイールです。
また、A110Sには、オプション装備としてカーボンルーフが用意されています。
光沢仕上げにより外観上の違いを際立たせるだけでなく、ノーマル比で1.9kgの軽量化が可能です。
また、Fuchsの鍛造アルミホイールもオプションで選択できます。
インテリア
A110の内装には、青のコントラストステッチが施されていましたが、A11Sのそれはオレンジです。
ルーフライニング、サンバイザー、ドアパネルなどは、Dinamica仕上げとなっています。
シートはSabelt製で、重量は1脚当たり13,1kg、表皮はDinamicaです。
なお、カーボンファイバー製のSabeltシートもオプションで選べます。
ステアリングはDinamicaとレザーによる仕上げです。
12時部分にはオレンジ色のマーカーが施されています。
ペダルとフットレストはアルミ製です。
シャシー
サスペンションのセットアップが変更され、車高が4mm低くなりました。
コイルスプリングは50%硬くなり、ダンパーもそれに合わせて調整されています。
軽量な中空スタビライザーの剛性は、A110比で100%も硬くされました。
タイヤはミシュラン パイロットスポーツ 4(フロント215, リア245)を新たに装着しています。
ブレーキはブレンボ(320φバイマテリアルディスク)が標準装備です。
ESC(Electronic Stability Control)は、特にトラックモードの精度と安定性のために調整されました。
また、ESCを完全に切ることも可能となっています。
パワートレイン
エンジンは1.8リッター・直列4気筒ガソリンターボで、最高出力は292ps、最大トルクは400Nmです。
ルノー メガーヌRSトロフィーRと同じエンジンだと思われますが、最高出力はわずかに(8ps)劣っています。
それでもA110比で実に40psのパワーアップですから、走りに与える影響は大きいでしょう。
最高出力の発生回転数は6400rpmで、A110より400rpm高くなりました。
しかし単純に高回転型のエンジンになったわけではなく、トルクバンドはA110よりも1400rpm広くなり、2000~6400rpmとなっています。
トランスミッションはゲトラグ製の7速デュアルクラッチです。
ブレーキを利用した電子差動システム(トルクベクタリングe-LSD)により、差動制限を行います。
パワーウエイトレシオは3.8kg/ps(A110は4.3kg/ps)、0-100km/hは4.4秒(A110は4.5秒)です。
価格・発売日
ヨーロッパでは既に予約を受け付けているようです。
顧客へのデリバリーは年末までには開始されます。
ヨーロッパでの価格は66,500ユーロ(単純換算で約812万円)ですが、日本ではA110ですら790万円もするので、A110Sは800万円台後半~900万円前後になるでしょう。
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