デイリーF1ニュース(2017年11月15日)ロス・ブラウン「新規則に対する反応にショック」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ロス・ブラウン「新規則に対する反応にショック」
- トロロッソ「ガスリーとハートレーは強力」
- ベッテルの希望はシンガポールで潰えていた
それではご覧ください。
ロス・ブラウン「新規則に対する反応にショック」
F1のモータースポーツ・ディレクターであるロス・ブラウンは、2021年以降の新エンジンレギュレーション案に対する自動車メーカーからの反応に、ショックを受けているようです。
とくにフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長の反応は激烈で、F1からの撤退を公然とほのめかすほどでした。
「われわれが受けた反応は、少しショックだった」とブラウンは認めます。「私はその反応が、そこまで強いとは予想していなかった」
とはいえブラウンは、「自分たちがやるべきことを見失わない」とも述べています。
「提案されている方法よりも、自動車メーカーが優れた方法を提示しているなら、つまり安価であるならば、それはファンにとってもっと魅力的だ。新しいサプライヤーも関与できる」
「われわれは特定の解決法に縛られていない。われわれは、われわれの有する専門知識と経験から、提案した方法こそ上手く行く方法だと思っている」
「誰かが同じ目標を達成できる別の解決策を提案したならば、われわれは『No』と言うつもりはない」
しかし自動車メーカーからすると、F1側(リバティ・メディア)とそもそも同じ目標を共有していません。
F1側はファンに面白いレースを提供しようとしているのに対し、自動車メーカー側は自分たちが勝つことだけを考えているのですから、両者の溝は埋まるはずがないのです。
エンジンの性能がレギュレーションによって均衡し、多額の投資をしても勝ったり負けたりで、ブランドイメージに寄与しないのならば、自動車メーカーはすぐに撤退するでしょう。
自動車メーカーがやりたいのはエンターテイメントではなく、技術力の証明なのですから。
Source: Brawn 'a little shocked’ by teams’ response to 2021 engine | en.f1i.com
トロロッソ「ガスリーとハートレーは強力」
シーズン途中からトロロッソでステアリングを握ることになったピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの2人ですが、予想以上に健闘しています。
普通、シーズン途中から参戦すると、チーム側もドライバー側も双方のことを知らないために、成績は低迷するのが普通です。
セットアップを修正しようにも手がかりが無いので、どうしようも無いんですよね。
2009年にフェラーリのフェリペ・マッサが負傷した際に、ジャンカルロ・フィジケラが代役を務めたことがあります。
フィジケラは才能豊かなベテランドライバーでしたし、イタリア人ということでティフォシからの期待も高かったのですが、結局1ポイントも獲得できませんでした。
しかしガスリーとハートレーは、全くの新人です。
にも関わらず、2人は良い走りをしています。
ルノーエンジンの低信頼性が無ければ、もっと上位でフィニッシュできているはずです。
トロロッソの代表であるフランツ・トストは、「レッドブル次第だ」としながらも、「どちらのドライバーもチームにとって強力な資産なので、来季は他のドライバーが参戦することはない」と述べています。
2人に足りないのは経験だけなので、今季途中から参戦させたのは慧眼だったかもしれません。
来季は開幕戦から活躍してくれることでしょう。
もちろんホンダエンジンの出来次第ですが。
Source: Tost: 'Hartley and Gasly are strong assets to the team’ | en.f1i.com
ベッテルの希望はシンガポールで潰えていた
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、マレーシアや鈴鹿でのマシントラブルにより、タイトルを失うことになったとされています。
しかしライバルであるルイス・ハミルトンも、バクー(レース中にヘッドレストが外れ緊急ピットイン)やオーストリア(予選でのブレーキ不調)でトラブルに泣かされていることを考えると、ベッテルだけが信頼性の低さに苦しめられていたとは言えません。
むしろバクーでの故意の接触(ハミルトンにブレーキテストされたと思い込み、ベッテルがわざとぶつけたことでペナルティを課せられた)や、シンガポールGPでの自滅によって、ベッテルはタイトルを失ったという見方も出てきています。
たしかにバクーでは、あのまま普通に走っていればベッテルが勝っていましたし、シンガポールではフリー走行からメルセデスが苦戦していましたから、フェラーリは余裕を持ってレースに臨むべきでした。
ベッテルとハミルトンの明暗を分けたのは、フェラーリの低い信頼性だけではなく、ベッテルの2度にわたるドライビングミス(バクーとシンガポール)も大きかったのです。
Source: Vandoorne: 'Alonso not my mentor!’ | en.f1i.com
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