デイリーF1ニュース(2018年2月27日) バルセロナテスト1日目の結果
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- バルセロナテスト1日目の結果
- ルノー驚速! ヒュルケンベルグも手応え
- レッドブル、ルノーエンジンの開発方針に懸念
それではご覧ください。
バルセロナテスト1日目の結果
新型マシンにとって初の実走テストとなるバルセロナテスト。
信頼性の面で不安視されていたトロロッソ・ホンダですが、フタを開けてみれば全くのノン・トラブルで93周を走行し、順調な船出となりました。
最高速でも2位(284.9km/h)だったことから、ホンダエンジンも着実にパワーアップしていることが窺えます。
ルノーエンジンへのスイッチにより躍進が期待されていたマクラーレンでしたが、フェルナンド・アロンソが走行を開始してわずか4周でホイールが脱落するという、にわかには信じがたいトラブルが発生し、結局午前中はそれ以上走れずじまいでした。
アロンソは午後になってコースに復帰したものの、寒さ(午後の気温はたったの
2℃)と悪天候でまともに走行できず、ショートランの繰り返しで終わったようです。
初日をトップタイムで終えたレッドブルのダニエル・リカルドは、最多周回をこなして信頼性の高さもアピールしました。
今年のレッドブルは王者メルセデスと互角に戦えるかもしれません。
テスト初日の印象は、ビッグ3とルノーがトップグループで、やや離れてマクラーレン、トロロッソ、ウィリアムズ、ハースなどが中団グループを形成しているという感じでした。
ザウバーは中団グループとの差を縮めているものの、やはり厳しそうです。
フォース・インディアはマゼピンがスピンした後に一度は復帰したものの、結局ほとんど走行しなかったので評価不能です。
昨年もフォース・インディアはテスト序盤はろくに走っていなかった記憶があるので、少しづつ調子を上げてくると思います。
Source: Barcelona winter test, day 1 – Ricciardo fastest with most laps | f1technical.net
ルノー驚速! ヒュルケンベルグも手応え
テスト初日のサプライズは、ルノーの速さでした。
ビッグ3に匹敵するタイムをあっさりと叩き出し、しかも壊れなかったのですから驚きです。
「正直言って、最初の印象はポジティブだ」と語るのは、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグです。
「私たちは大きな進歩を遂げた。車は本当の良く走るし、信頼性が高く、初日にしては珍しいほど細かなプログラムまでこなすことができた。こんなことめったにあるものじゃない」
「良い仕事をしてくれた。本当に素晴らしい準備をしてくれたチームスタッフの手柄だ」
「車のフィーリングに関しては私が言ったように、すぐにかなり良いと感じた」
「再舗装された路面の影響は大きい。スムースで、グリップ感が高く、個人的にはバルセロナサーキットの全体的なイメージがかなり変わった」
「なので昨年との比較は難しいが、最初の一歩としては間違いなくOKだったと思う」
ヒュルケンベルグは非常に評価の高いドライバーですし、ル・マン24時間レースで優勝した経験もありますが、なぜかF1では未だに表彰台の経験が無いんですよね。
R.S.18が、彼を初のF1表彰台へと導いてくれるでしょうか。
Source: Renault’s Hulkenberg: 'First impressions are positive’ | en.f1i.com
レッドブル、ルノーエンジンの開発方針に懸念
テスト初日を最高の結果で終えたレッドブルですが、チームを率いるクリスチャン・ホーナーは、ルノーのエンジン開発方針を懸念しています。
信頼性のためなら、パフォーマンスを犠牲にすることを厭わないとコメントしたからです。
「信頼性は冬の間、ルノーにとって最優先事項だった」とホーナーは認めます。
「彼らはこのV6時代よりも多くの走行距離を(エンジンベンチ上で)完遂した。彼らは今年に向けて良い準備をしたと思う」
「焦点がパフォーマンスに集中し始めることを望んでいる。エンジンメーカー間でのパフォーマンスが縮まり、さらなるパフォーマンスを見れることを期待している」
今シーズンかぎりでルノーとのエンジン供給契約が切れるレッドブルですが、ホンダとの契約に関しては「トロロッソでの開発がどの程度進むかに注目している」とホーナーは語っています。
レッドブルへの供給を実現するためにも、ホンダにとって序盤戦の出来は重要です。
そのためには今回のテストでどれだけ走り込めるかが鍵となるでしょう。
Source : Haas conducts first track day with VF-18. | f1technical.net
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