デイリーF1ニュース(2018年1月10日) フォーミュラEがタイトルスポンサーを獲得
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- フォーミュラEがタイトルスポンサーを獲得
- フォーミュラEが唯一のモータースポーツになる日が来る?
- ウェーレインはメルセデスの一員として残る
それではご覧ください。
フォーミュラEがタイトルスポンサーを獲得
フォーミュラEが、国際的なテクノロジー企業であるABBとタイトルスポンサー契約を締結しました。
ABBは世界におよそ
135,000人もの従業員を抱える大企業で、電力や交通インフラ等の分野における産業技術を供給しています。
契約は7年間で、契約金額は年間1500万ドルと言われているようです。
「われわれ2社は、限界を押し広げることと同義だ」と語るのは、フォーミュラEのCEOであるアレハンドロ・アガグです。
「フォーミュラEは、世界の自動車メーカーや移動体通信事業者が道路関連の技術をテストし、開発するための競争力のあるプラットフォームとして機能する。ABBとフォーミュラEはEVが望ましい輸送手段であるという未来のヴィジョンを共有している」
フォーミュラEに参戦する各車両のノーズ部分には、ABBのロゴが入ることになります。
また、選手権のタイトルが「ABB フォーミュラE」に変更されます。
Source: Formula E gets title sponsor in $100m deal | pitpass.com
フォーミュラEが唯一のモータースポーツになる日が来る?
ABBというタイトルスポンサーだけでなく、フォーミュラEはVisa(クレジットカード)やJulius Baer(スイスの銀行)、Allianz(ドイツの保険会社)、Hugo Boss(ドイツのアパレル企業)など、大型スポンサーを次々と獲得しています。
とくにAllianzとHugo Bossは、F1からフォーミュラEに鞍替えしたスポンサーです。
また、参戦しているチームのほとんどに自動車メーカーが関与しているなど、F1以上に大企業の興味関心を集めているようです。
「20年後、30年後、40年後には、フォーミュラEが唯一のモータースポーツになると信じている」と、アガグCEOは予想します。
「世界が電化するため、おそらく主要なモータースポーツとなるだろう。もしそうでなかったら、ちょっと困るが」
以前DSヴァージン・レーシングのオーナーであるリチャード・ブランソンが、フォーミュラEはF1を追い抜くという大胆な予想をしていましたが、アガグCEOはそれに同意しません。
「われわれはF1と決して競争しない。F1を愛しているし、F1は素晴らしいと思う」
フォーミュラEは、F1と直接的に競合しないブルーオーシャン戦略をとっているわけですから、余計な摩擦を生じさせる必要はありません。
フォーミュラEならではのユニークさに磨きをかけていけば、やがてはF1に匹敵する規模のモータースポーツになるはずです。
Source: Formula E 'will be the only motorsport’ by 2040 – Agag | en.f1i.com
ウェーレインはメルセデスの一員として残る
ザウバーから放出されたパスカル・ウェーレインは、2018年のF1を走ることは無さそうです。
しかしメルセデスのトト・ヴォルフは、ウェーレインが今後もメルセデスの一員であると言及しました。
「パスカルは間違いなく、F1で最も速いドライバーの1人だ」とヴォルフ。「現時点では契約可能なシート数が懸念されており、(契約は)ちょっと厳しそうだ」
「彼は確実の我々のチームの一員だ。F1以外のシリーズに参加するかどうかはわからないが、彼は間違いなくチームの一員として残る」
ザウバーに唯一のポイントをもたらしたウェーレインが残留できず、ノーポイントだったマーカス・エリクソンがシートを確保できているという構図に、F1の問題点のすべてが現れています。
Source: Wehrlein remains part of Mercedes | pitpass.com
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