ジェノベーション GXE シボレーコルベットがEVになってパワーアップ!?
ジェノベーション・カーズ(Genovation Cars)という会社が、シボレー・コルベットをベースにした電気自動車(EV)「GXE」を発表しました。
速そうな見た目に違わぬ、ハイパフォーマンスなEVに仕上がっています。
今回はジェノベーション・GXEについてお伝えします。
ジェノベーション・GXEの概要
エクステリア
印象的なブルーのカラーリングは、なんと15層コートだそうです。
ブルーの他の色でも、顧客の希望に応じてカラーリングしてくれるのだとか。
透明なボンネットもおしゃれですよね。
一方でリアウィングやカーボン・ディフューザー、カーボンファイバー・ホイールなどが装着された外観は、車の性格を表しています。
そして丸型テールライト! 性能には関係ありませんが、往年のコルベットファンには嬉しい変更点です。
ただGXEのは、ちょっとBNR34スカイラインGT-Rっぽいですね……。
インテリア
アルカンターラで仕上げられた内装は上質そのものですが、最大の特徴は全く新しいインフォテイメント・システムでしょう。
ポートレイトスタイルのタッチスクリーンからは車両のセッティング変更が可能な他、ハーマン・カードンのオーディオシステムを操作することもできます。
シャシー
コルベットは伝統的に、リアサスペンションに横置きのリーフスプリングを採用してきました。
最新型のC7では、リーフスプリングにコンポジット材を使うなど工夫していますが、ロードホールディング性能はやはりコイルスプリングに劣っているようです。
そこでGXEは、リアサスをコイルオーバー式のマグネライドに置き換えました。
これによって、ユーザーがサーキットの特性に合わせて、タッチスクリーンでサスセッティングを変更できるように改良されています。
ブレーキはブレンボ製のカーボンセラミックブレーキが装着されていますが、エネルギー回生システムは装備されていないようです。
おそらく重量増を嫌ったのでしょう。
パワートレイン
ノーマルのコルベットのV型8気筒は、2つのモーターに置き換えられました。
ボンネットの下に収められたこれらのモーターは800ps・949Nmを発生します。
GXEが面白いのは、6速マニュアルトランスミッション(もしくはパドルシフト付きの8速オートマチック)が装備されていることでしょう。
EVではトランスミッションが搭載されていないことも多いですが、GXEは最高速と加速性能の両方を満たすために、ギアボックスをあえて追加したそうです。
そのためGXEは最高速354km/hを達成しつつ、0-96km/h(0-100mph)は3.0秒以下に抑えられています。
航続距離
車両の各部に搭載された5つのバッテリーパックは、合計すると60kWhの容量を持ちます。
航続距離は最大で282kmと短めですが、熱対策がきちんと行われているため、20分間のサーキット走行に耐えられるそうです。
10kWのオンボードAC充電器を使用した場合の充電時間は、7時間と長めなので、サーキットまで自走で出かけて連続周回するのはほぼ不可能でしょう。
ジェノベーション側はサーキットに専用充電器を用意すると主張していますが、具体的な計画はまだ無いようです。
価格・発売時期
2018年の第4四半期(つまり10〜12月)に、最初のデリバリーが行われるそうです。
価格は75万ドル(1ドル=111円換算で8325万円)とかなり高価ですが、CO2を気にすること無くコルベットに乗りたい人は、GXEに価値を見出すでしょう。
ちなみに改造のベースとなるC7コルベットの代金は含まれていません。
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