新型コルベット スティングレイ(C8) ZR1は800馬力!?

他メーカーの新車情報

新型コルベットが発表されました。
ミッドシップ化された新型コルベットは、0-96km/hを3秒以下のタイムでこなす(Z51パフォーマンスパッケージ装着車)など、そのパフォーマンスはこれまでのコルベットと一線を画しています。
また、新型コルベット(C8)にはスティングレイのサブネームが与えられました。

新型コルベットの米国価格は、59,995ドルからだそうです。
グレードごとの価格と装備内容は、こちらのリンクからご確認ください。

このページではC8コルベットに関する最新情報をまとめています。更新情報欄のリンクもご利用ください。

更新情報

パワートレインの項目にZR1およびZ06の情報を追加しました。また、昨年分の更新情報は削除しました。(2019/08/27)

グレードごとの価格と装備の項目を追加しました。(2019/08/15)

正式発表に伴い、ページ内の記述と画像をオフィシャルのものに変更・修正しました。また、スパイショットや流出画像は削除しました。(2019/07/19)

エクステリアの流出画像と、インテリアの流出画像を追加しました。(2019/07/19)

インテリアの流出画像を追加しました。また、エクステリアの流出画像の項目を追加しました。(2019/07/15)

ページの冒頭に流出画像を追加しました。(2019/07/10)

発売日の項目の情報を更新し、価格の項目を追加しました。(2019/04/13)

ボディカラー、サスペンション、インテリア発売日の情報を更新しました。(2019/03/25)

発売日に関する情報を更新しました。(2019/03/03)


C8コルベットのエクステリア

新型コルベット スティングレイ

フロント周りにはC7の面影が若干残っている。

薄型のプロジェクターを中心に構成されたヘッドライト。

典型的なキャブフォワードのミッドシップマシンだ。

取り外したルーフはリアエンドのトランクに収納できる。

ホイールはフロント19インチ、リア20インチ。

サイドインテークは冷却と空力性能に貢献するデザイン。

リアホイールが小さく見えるデザインなのがちょっと残念。

エンジンフードには7つのダクトが設けられている。

オープンツーピースリアスポイラーを装着する。

デュアルエレメントLEDテールランプは、アニメーションするターンシグナル付き。

リアエンドの左右端にはクアッドエキゾーストチップ。

フロントスプリッターとリアスポイラーの生み出すダウンフォース量は、400ポンド(181.4kg)に及ぶそうです。

ボディサイズ

全長4,630mm、全幅1,934mm、全高1,234mm、ホイールベース2,722mmです。
乾燥重量は1,530kgと比較的軽量に仕上がっています。

ボディカラー

C8コルベットのボディカラーは以下の12色です。

  • ロングビーチレッド
  • セブリングオレンジ
  • アークティックホワイト
  • セラミックマトリックスグレー
  • ブレードシルバーメタリック
  • ブラック
  • アクセラレートイエロー
  • シャドウグレー
  • トーチレッド
  • ラピッドブルー
  • エルクハートレイクブルー
  • ゼウスブロンズ

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C8コルベットのインテリア

C8コルベットのインテリア

デジタルインストゥルメントは12インチ。

「Zモード」を発動するZボタン。エンジンとトランスミッションを調整できる。

タッチスクリーンもドライバー側に向けられている。

シートは3種類用意されている。

シートの中央にはスマホを入れるスペースがある。

インテリアカラーはジェットブラック、スカイクールグレー、アドレナリンレッド、ナチュラル/ナチュラルディップ、ツートーンブルー、モレロレッドの6色です。
シートベルトカラーもブラック、ブルー、ナチュラル、トーチレッド、イエロー、オレンジの6色が用意されています。

シートは快適性とスポーツ性を両立した「GT1」、長距離の快適性とレーシーな外観を備えた「GT2」、サーキットでの性能にフォーカスした「コンペティション・スポーツ」の3種類から選択できます。
なお、新型コルベットのコクピットは、先代C7よりも41.9cmも前方に移動したそうです。

新型コルベットは前後に2つのラゲッジスペースを備えています。
リアエンドのラゲッジスペースにはゴルフバッグを積むことも可能です。
取り外したルーフも収納できます。
ラゲッジスペース容量は前後合わせて356.8リッターです。

新型コルベットのラゲッジスペース

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C8コルベットのシャシー

軽量化のために、リアバンパービームはカーボンファイバーで出来ています。
前後のトランクフードとダッシュボードも、グラスファイバーと独自の樹脂によって作られた軽量なものです。

ステアリングレシオは16.25:1から15.7:1とクイックに。
サスペンションのMagnetic Ride Control 4.0、ブレーキのeBoost、ディファレンシャルのeLSDなど、電子制御が各部に採用されたことで、それぞれが調整可能となっています。

2.8秒でフロントバンパーの地上高を約40mm上げるフロントサスペンションリフト機能は、最大38.6km/hの速度で動作し、GPSで自動的に作動するように最大1,000か所を記憶するようプログラム可能です。

Z51パフォーマンスパッケージ

手動で調整可能な<スプリングシートを持つアジャスタブル・サスペンションや、大径ブレーキローターなどを装着するパッケージです。
他にもZ51のロゴ入りキャリパー、冷却性能の強化(フロントブレーキダクトの追加など)、ファイナルギア比の変更、ハイパフォーマンスエキゾーストなどのユニークな装備を追加できます。

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C8コルベットのパワートレイン

ローンチ時のエンジンラインナップは、6.2L スモールブロック V型8気筒 LT2エンジンのみです。
自然吸気のこのエンジンは、502ps・637Nm(Z51パフォーマンスパッケージ装着車)を発生します。

ギアボックスは新設計の8速デュアル・クラッチ・トランスミッションです。
2~6速がクロスレシオになっています。
超高速のシフトチェンジを可能とするために、エンジンのトルクカーブまでチューニングしたそうです。

V8ツインターボ+ハイブリッドで1000psオーバーのグレードも後に追加されると言われていますが、詳しいことはわかっていません。

ZR1

アメリカの自動車メディアであるmusclecarsandtrucks.comによると、C8コルベット ZR1には5リッター以上の排気量を持つツインターボV8が搭載されるそうです。
このエンジンの最高出力は800psで、応答性に優れるフラット(シングル)プレーンクランクになる可能性もあるのだとか。
ギアボックスは8速DCTが搭載されます。

Z06

C8コルベット Z06には、自然吸気のV8エンジンが搭載されるようです。
排気量は不明ですが、最高出力は600ps以上だと言われています。

C7コルベットのZ06にはスーパーチャージャー付きのV8が搭載されていたのですが、これが不評だったため、C8では自然吸気が搭載されるのだそうです。
ベンチマークはフェラーリ 458スペチアーレの4.5リッター・V8自然吸気エンジンで、それ上回るリッターあたり出力(つまり134.4ps/L)を達成することを目標に開発されています。
自然吸気ならではのエンジン音も魅力となるはずです。

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コルベットC8.R

レーシングバージョンもミッドシップに切り替わります。
ライバルであるフォードGTやフェラーリ488GTEと、ル・マンの檜舞台でしのぎを削ることになるでしょう。

コルベットC8.Rのテストカー。ミラー形状がすごい。

フロントスプリッターの形状が面白い。ブレーキはブレンボっぽいが……。

典型的なミッドシップ・スポーツカーのフォルムだ。

ミシュランタイヤを履いているのでLM-GTE車両。GT3は出るのだろうか。

リアウイングの支持方式が面白い。リアに突き出したディフューザーもトレンド。
画像の出典: autoguide.com

コルベットがミッドシップ化する理由

ミッドシップ・コルベット_Zora ZR1
予想CGの出典: carsintrend.com

FRでも非常に高いパフォーマンスを誇っているコルベットが、なぜミッドシップ化するのでしょうか?

その理由は、まさにその「非常に高いパフォーマンス」にあります。C7コルベット・Z06のパワーは660psにも達し、FRでは十分なトラクションを得るのが難しくなってしまったのです。

もう一つの理由としては、ファンの高齢化が挙げられます。今やコルベットの主な購買層は、50歳以上の男性です。

コルベットの特徴的なデザインである、コーラの瓶のようなボディ形状(いわゆるコークボトル・ボディ)は、C3コルベットから採用されました。

C3コルベット_LT1_1971
画像の出典: by Sfoskett via commons.wikimedia.org

しかしその登場は1968年です。もうすぐ半世紀になります。使い古された感じは否めません。

古臭いデザインのせいで、もはやコルベットは古き良きアメリカの象徴になってしまいました。
GMはミッドシップ化によってデザインを一新し、若いファンを獲得したいと考えているのです。

3つめの理由は、フォードGTの存在でしょう。ル・マン24時間レース復帰初年度にしてクラス優勝を遂げたライバルを、GMが無視できるはずがありません。

ミッドシップ化にはリスクも

もちろんフロントエンジン・リアドライブ(FR)のコルベットを支持するファンも大勢います。そのような人たちのことをアメリカではLoyalist(王政支持者、アメリカ独立に反対した人々のこと)と呼んでいるようです。

Loyalistたちがどの程度の勢力なのかはわかりませんが、ミッドシップ化によって最も熱心なファン層をある程度失うのは確実でしょう。新たなファン層を獲得できなければ、逆にコルベットの歴史に終止符を打つことになるやもしれないのです。

コルベットの故郷にも変化が

1981年以来、シボレー・コルベットはケンタッキー州・ボーリンググリーン工場で生産されてきました。最初のコルベットがロールアウトしたのが1954年ですから、コルベットの歴史の半分以上が、ボーリンググリーンで紡がれてきたことになります。

MRコルベット製造への布石

ゼネラル・モーターズ(GM)が、ケンタッキー州・ボーリンググリーンの組立工場に2.9億ドル($1=¥102換算で、約296億円)を投資するそうです。この2.9億ドルの投資は、昨年の4.39億ドルに続いての大規模投資となります。昨年の4.39億ドルはペイントショップの近代化改修を行うためのものでしたが、今回は組立工程を改良するための投資だそうです。なのでいよいよコルベットがミッドシップ化されると騒がれているわけですね。

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C8コルベットの発売日

2019年末から生産が開始されます。
デリバリーは2020年になってからでしょう。

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C8コルベットの価格

グレードごとの価格と装備

1LT

1LTの価格は、59,995ドルからとなっています。

  • 8way GT1パワーシート(ムーランレザー)
  • ボディ同色リムーバブルルーフパネル
  • E-boostアシスト付きディスクブレーキ(フロント/リア)
  • ブレンボ 4ピストン/2ピースキャリパー(フロント)
  • ブレンボ 2ピストンモノブロックキャリパー(リア)
  • ミシュラン パイロットスポーツ ALS ランフラットタイヤ
  • 空気圧・タイヤ温度モニタリング機能
  • トラクションコントロール(アクティブハンドリング&ローンチコントロール付き)
  • クルーズコントロール
  • キーレスアクセス&プッシュボタンスタート
  • ドライバーモードセレクト
  • デュアルゾーンエアコン
  • キャップレス給油口
  • リモートヒーテッドドアミラー
  • セントラルロッキングストレージ(グローブボックス, コンソールボックス)
  • HDリアビジョンカメラ(リアパークアシスト付き)
  • パワー・プルダウン・ドアハッチ
  • レザーステアリング(パワーチルト/パワーテレスコピック調整機能付き)
  • BOSE 10スピーカープレミアムサウンドシステム
  • 8インチタッチスクリーン(Apple CarPlay & Android Auto対応)
  • 12インチメータークラスターディスプレイ
  • ワンタッチBluetoothペアリング
  • ステアリングホイールコントロール

2LT

2LTの価格は、67,295ドルからです。

1LTの装備に加えて(重複する装備はアップグレード)、以下の装備が追加されます。

  • フルカラー・ヘッドアップ・ディスプレイ
  • 電動ランバーサポートおよび電動サイドサポート調整
  • スマートフォンワイヤレス充電
  • シートヒーターおよびシートベンチレーション機能
  • ステアリングホイールヒーター
  • BOSE 14スピーカー パフォーマンスシリーズオーディオシステム
  • トラフィックナビゲーション
  • パフォーマンスデータレコーダー
  • ユニバーサルホームリモート
  • 電動格納ドアミラー
  • リアカメラミラー(自動防眩機能付き)
  • シートメモリーパッケージ
  • カーブ・ビュー・カメラ(フロント)
  • シリウスXMサテライトラジオ1年間サブスクリプション
  • サイドブラインドゾーンアラート
  • リアクロストラフィックアラート
  • 先進的防犯システム
  • カーゴネット

3LT

3LTの価格は、71,945ドルからです。

1LTと2LTの装備に加えて(重複する装備はアップグレード)、以下の装備が追加されます。

  • GT2シート(カーボン製, 表皮はナッパレザー/ムーランレザー)
  • カスタムレザーインテリア
  • スエードの上部インテリアトリム
  • レザー仕上げドアパネル

Z51パフォーマンスパッケージ

Z51パフォーマンスパッケージの価格は5,000ドルとなっています。
どのグレードにも装着可能です。

  • パフォーマンスエキゾースト(496psから502psにパワーアップ)
  • パフォーマンスサスペンション(手動調整可能)
  • フロントスプリッター
  • リアスポイラー
  • E-boostアシスト付き大径ブレーキディスク
  • ブレンボ 4ピストンモノブロックキャリパー(フロント)
  • ミシュラン パイロットスポーツ 4S タイヤ
  • 冷却の最適化
  • ファイナルギア比の変更
  • フロントブレーキ冷却用インテーク

フロントサスペンションリフトシステムは、2LTまたは3LTトリムでのみ装着可能で、価格は1,495ドルです。

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