デイリーF1ニュース(2018年6月25日)フランスGPなのにフランス人ドライバー2人が0周リタイア
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- フランスGP 決勝結果
- フランスGPなのにフランス人ドライバー2人が0周リタイア
- 来年はミストラル・ストレートのシケイン廃止か
それではご覧ください。
フランスGP 決勝結果
2018年のフランスGPは、メルセデスのルイス・ハミルトンが制しました。
ハミルトンとタイトルを争うセバスチャン・ベッテルは、1コーナーでメルセデスのバルテリ・ボッタスに追突、リタイアはしなかったもののフロントウイングの交換を強いられ、5位フィニッシュがやっとでした。
今回の結果でハミルトンがドライバーズランキング首位に再び返り咲き、2位ベッテルに14ポイントもの差をつけることに成功しています。
フランスGPなのにフランス人ドライバー2人が0周リタイア
長らくフランスGPが開催されていなかったので、エステバン・オコンとピエール・ガスリーにとっては、今回が初の母国GPだったのですが……あろうことかフランス人同士で接触し、0周リタイアとなってしまいました。
レーススチュワードは両方のドライバーに責任があるとして戒告処分を課しました。
しかしガスリーは不満げです。
「彼(オコン)は完全に左からかぶせてきた」とガスリー。「彼は僕を見ていなかったし、エイペックス(コーナーの頂点)を取ろうとコースを横切ってきたんだ。どこに行っても衝突は避けられなかったよ」
「彼が僕を見ていないことを知っていたし、インサイドに来そうだったので、さらにブレーキをかけようとした。僕は何が起こるかわかっていたんだ。できるだけイン側をカットしようとしたけど、姿を消すことはできないからね」
もう一方の当事者であるオコンも、納得が行かない様子です。
彼はガスリーと衝突する以前に、ロマン・グロージャンに当てられていました。
「良いスタートを切って、ロマンと並んでいた」とオコン。「ホワイトライン上にホイールのひとつがあったから、私はすでにトラックの端っこに居た」
「そこには何もなかった。ロマンの向こう側に誰もいなかったんだ。そして激しくヒットした。だからすでにリタイアは避けられなかったと思う。衝撃はとても大きかったので、多分ラジエターにダメージがあったと思う」
「その後ピエールがブレーキでグリップを失って、私の後ろからぶつかってきた」
フランス人3人が絡んで、そのうちの2人が0周リタイアというのは、サーキットにやってきたフランス人のファンからすれば悪夢だったでしょうね。
Ocon and Gasly scolded for first lap clash – f1i.com
来年はミストラル・ストレートのシケイン廃止か
レース前から「ミストラル・ストレートにシケインがあるせいでオーバーテイクできない」とドライバーたちからクレームがついていたコースレイアウトについて、FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングが、見直しを示唆しています。
「全てのチームとドライバーは、長い間シケインの存在について知っていて、そのレイアウトでテストまでしたのに、金曜日になって懸念がでてきたことには少し驚いた」とホワイティング。
「ランオフエリアが十分にあるかどうかなど、そのようなことを我々は確かにシミュレーションすることができる」
「しかし彼らがそのレイアウトでレースをした今、私はまたドライバーの意見を聞いてみたい」
「私は数少ないまともなオーバーテイクを、シケイン以外の場所で見たことがあるかどうか疑問に思っていた」
「これは大部分が意見の問題だが、関係者全員と話し合うことができて良かったと思う。シケインを取り除くために十分な議論があれば、そうすることに異論はない」
今回シケインで見られたオーバーテイクは、ラップタイムにかなり差があるマシン間で発生したものでした。
シケインを無くさないと、抜きつ抜かれつのバトルを演出するのは不可能だと思います。
F1 may drop Paul Ricard’s Mistral chicane for 2019 race – racefans.net
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