次期ジャガーFタイプはミッドシップ!?
シボレー コルベットはC8型からミッドシップ(MR)に変更されましたが、ジャガーもそれに続くかもしれません。
英国の自動車メディアであるAUTOCARは、次期Fタイプがミッドシップ(MR)になる可能性が高いと報じています。
ジャガー Fタイプ(第2世代)の最新情報
ジャガーの元デザイナーであるイアン・カラムは、後任のジュリアン・トムソンと共に、2代目となるFタイプのデザインに関わっていたそうです。
「(C-X75に)かなり近づけることができた。ジャガーにはフロントミッドエンジン車のための慣習的なやり方がまだ残っている。私はミッドエンジン車を好むし、それを見たいと思っている」とカラムは語っています。
C-X75というのは、ジャガーがかつて発表したスーパーカーです。
コンセプトカーの時点では、マイクロガスタービンエンジンを搭載したプラグインハイブリッド(前者はEVもしくはPHEV)でした。
その後マイクロガスタービンの使用を諦め、1.6リッター・直4ツインチャージャーエンジンと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドとなりましたが、結局市販化されずに終わっています。
カラムによると、2代目Fタイプのデザイン案は2つあり、1つはキャブフォワードなミッドシップスタイル、もう1つはロングノーズの古典的なスタイルだったそうです。
前者はEVもしくはPHEV、後者はPHEVのV8を含むICE(内燃機関)をフロントに搭載するというプランだったのだとか。
「電動スポーツカーの場合には、車体の中心にバッテリーをTまたはHの形に設置することで、C-X75のような形をつくることができる」とカラム。「もしくはICEを縦置きにしたミッドシップ車を作ることもできるだろう」
「車のスタイリングはドライブトレインに規定されないが、ドライブトレインはスタイリングを規定することがある」
ジャガーは現行のFタイプをビッグマイナーチェンジし、今後3年間は販売を継続する予定です。
しかし、パワートレインを一新した2代目Fタイプを開発しなければならないことを考慮すると、ジャガーに残された時間は多くありません。
また、ジャガー・ランドローバー(JLR)の業績が悪化している事も、2代目Fタイプの開発に影響するかもしれません。
JLRは2018年度通期決算にて、33億2100万ポンドの赤字に転落しています。
なので、もしかすると2代目Fタイプは、プラットフォームをBMWと共同開発することになるかもしれません。
JLRとBMWは提携しており、電動パワートレインの共同開発や、BMWによるICEの供給など、広範囲な分野において協力することが決定しています。
BMWは次期i8をEVスポーツにすると言われており、既にプロトタイプも存在するようです。
i8とFタイプでプラットフォームを共有すれば、開発にかかる費用と時間を削減できますから、可能性は十分にあると言えるでしょう。
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