SSC トゥアタラが532.7km/hの世界最高速度を記録!
SSC トゥアタラが、世界最高速度記録を更新しました。
ネバダ州の公道を閉鎖して行われたチャレンジでトゥアタラは、最高速度532.7km/hを記録し、双方向(往復)の平均速度508.7km/hも更新。地球上で最も速い市販車(=公道走行可能な車)となったのです。
SSC トゥアタラが世界最高速度記録を更新!
これまで「世界最速の市販車」として認定されていたのは、ケーニグセグ アゲーラ RSでした。
アゲーラRSは2017年に双方向の平均速度で447.23km/hを記録し、当時レコードホルダーだったブガッティ ヴェイロン・スーパースポーツの記録(431.072km/h)を打ち破ったのです。
双方向というのは、閉鎖された一般道を往復したことを意味します。
ところが今回トゥアタラが打ち立てた平均速度の記録は508.7km/hですから、一気に61.47km/hも上回ったことになります。
なお、ブガッティ シロンもプロトタイプが最高速490.484km/hを記録していますが、その記録はクローズドコースを一方向に走っただけなので、トゥアタラやアゲーラRSの記録と一概には比較できません。
また、トゥアタラが記録した最高速532.7km/hは、公道で達成された史上最高速度なのだそうです。
ちなみに戦闘機(空母艦載機)の離陸速度が225km/hとのことですから、トゥアタラはその2倍の速度で走行できることになります。
レコードカーのスペック
世界最高速度記録を達成したトゥアタラは、驚くべきことに生産車と同一の仕様なのだそうです。
また、タイヤも公道走行可能なものなのだとか。
ガソリンに関してはケーニグセグなどと同様に、E85燃料を使用したとのことです。
E85燃料は燃焼速度が遅くてノッキングが出づらいうえ、冷却効果が高いというメリットがあります。そのためハイパワーなターボエンジンに最適で、インディカーなどでも使用されています。
デメリットはガソリンに比べて体積エネルギー密度が低いため、ガソリンと同じ距離を走るには大量に使用する必要があるという点です。
トゥアタラに搭載されているエンジンは5.9リッター・V型8気筒ツインターボです。フラットプレーンクランクを持つこのエンジンは、E85燃料使用時に1,750hpを発生します。
カーボンファイバー製の車体はわずか車重1,247kgしかなく、Cd値も0.279しかありません。
ウルトラハイパワーで軽量かつ空力に優れたトゥアタラが、世界最高速度記録を更新できたのは当然なのかもしれません。
トゥアタラは99台が生産される予定ですが、価格は公表されていません。
ちなみに創業者のジェロッド・シェルビー氏は、トゥアタラの「リトル・ブラザー」を開発する計画だそうで、そちらの価格は30~40万ドル、パワーは600~700psになるとのことです。
SSCの話題は今後も尽きなそうですね。
なお、トゥアタラの詳細に関しては、以下のリンク先をご覧ください。
SSCトゥアタラ 最高速は驚異の300mph(483km/h)オーバー!?
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。