テスラが新パワートレイン「Plaid+」をキャンセル

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Tesla Model S 2021 Facelift Side

テスラが新パワートレイン「Plaid+」のキャンセルを発表しました。
なお、プラスの付かない「Plaid」は、6月10日にリリースされます。

今回はPlaid+がキャンセルされた理由と、Plaidの概要をご覧ください。


Plaid+がキャンセルされた理由

Tesla Model S 2021 Facelift Front
テスラ モデルS(2021年フェイスリフトモデル)

テスラは2021年1月末に、モデルSのリフレッシュについて発表し、その際にPlaid+を追加するとコメントしていました。

Plaid+は、520マイル(約836.9km)という長大な航続距離と、1,100psを超えるトリプルモーターにより、2.1秒未満の0-100km/h加速を実現するパワートレインとされていました。
価格は199,900ドルで、2022年半ばに発売される予定でしたが、今回キャンセルとなりました。

キャンセルの理由について、テスラのCEOであるイーロン・マスクは「Plaidが十分に優れているから」だとしています。
400マイル(約643.7km)以上の航続距離があれば、それ以上の航続距離はさほど重要ではないとマスクは語っています。
それ以上の航続距離があっても、ドライバーは食事やトイレなどで結局は小休止しなければならないためです。

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モデルS Plaidの概要

Tesla Model S 2021 Facelift Powertrain

Plaid+ほどではないものの、Plaidもかなり強力なパワートレインです。
最高出力は1,020ps、航続距離は628km、0-100km/hは2.1秒というパフォーマンスを有しています。
価格は119,900ドルです。

モデルS Plaidは、既に生産が開始されており、カリフォルニアのオートクラブ・ファモソ・レースウェイでは、1/4マイル(いわゆるゼロヨン)で9.247秒というタイムを記録しています。

テスラは4680バッテリー(直径46mm*高さ80mm)を開発していますが、リフレッシュされたモデルSに搭載されるかは不明です。
4680バッテリーは、これまで使われてきた18650バッテリー(直径18mm*高さ65mm)と比較して約5倍のエネルギーを蓄えることができ、6倍の速さで充電できます。
また、生産するセル数が少なくなるため、kWhあたりのコストが14%削減できるそうです。

モデルS Plaidは、2021年6月10日に顧客へのデリバリーを開始します。

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