テスラ モデル2の最新情報 革新的技術で大幅なコストダウン!?
テスラがモデル3よりも小型のモデルを検討しているという噂は、以前からまことしやかに囁かれていましたが、ついにイーロン・マスク氏がその存在を認めました。
マスク氏は決算ブリーフィングにおいて「モデル3やモデルYのプラットフォームと比較して、次世代車両のコストは半分になる」「それはより小型になるだろうが、生産量は他の全ての車両を合わせたよりも多くなる」と語っています。
新しい小型車の車名としては「モデル2」が有力視されています。といっても、本当にモデル2になるかどうかは不明です。便宜上、ここではモデル2と呼称することにします。
今回はテスラ モデル2に関する最新情報をご覧ください。
テスラ モデル2の最新情報
ボディサイズ
全長は4.4mほどになると言われています。モデル3の全長が約4.7mなので、妥当な線かなと思います。
ボディタイプはハッチバックになるという説が有力です。セダンはそもそも人気がありませんし、価格の安さを重視するならSUVではなくハッチバックになると考えられます。
シャシー
テスラはモデルYで大幅なコスト削減に成功しました。ボディシェルを1組の大型プレス部品で構築することで、1600箇所以上の溶接作業を削減したからです。
モデル2ではバッテリーセルの取り付け方法を変更することで、さらなるコスト削減を行うと見られています。
現在のEVはバッテリーパックを床下に取り付けるモジュール構造ですが、「セル・トゥ・シャシー」と呼ばれる技術を用いることで、バッテリー自体を車体の構造物としてシャシーに埋め込めるようになります。
そもそもバッテリーセルには事故の際にバッテリーを保護するための構造的なサポートが必要なため、そのセルを収めるバッテリーパックは非常に頑丈です。バッテリーパックを車体の構造物としてシャシーに埋め込んでしまえば、剛性を保ちつつ軽量化できます。
セル・トゥ・シャシーの問題点は、バッテリーの交換が難しいことです。また、事故でクラッシュした車体の修復も困難でしょう。クラッシュしたら車体ごと交換するのか、何らかの技術革新でバッテリー交換を可能にするのかは不明です。
しかしセル・トゥ・シャシーを用いれば大幅に軽量化できますから、航続距離を大きく延長できます。そうなれば少ないバッテリー容量でも十分な航続距離を確保できるようになるため、コストを削減することが可能です。
また、スペース効率に優れている点も見逃せません。従来のモジュール構造だとバッテリーの上にキャビンがある2階建て構造のため、フロア高が高くなってしまうという欠点がありましたが、セル・トゥ・シャシーならばそれを解決できます。
バッテリー
製造コストの安いリン酸鉄リチウム電池(LFP)が用いられることになるでしょう。テスラは既に一部の車両でLFPを使用しているため、安価なモデル2にも搭載されることになるはずです。
LFPはエネルギー密度の低さが問題ですが、先述したセル・トゥ・シャシー技術によってスペース効率が改善すれば、より多くのLFPを搭載することでエネルギー密度の低さをカバーすることができます。
価格・発売日
価格は25,000ドル程度だと言われています。
発売日は不明ですが、電気価格の高騰や世界的な景気の後退といった事情があるため、より安価なモデルを早く投入したいとテスラは考えているはずです。
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