ポルシェ ミッションR EVレーシングカーのコンセプトは1000馬力オーバー!
ポルシェがEVレーシングカーのコンセプトである「ミッションR」を発表しました。
1,000馬力を超える最高出力を発生することができ、サーキットでのパフォーマンスは911GT3カップカーに匹敵するとポルシェは主張しています。
また、環境への配慮も徹底されており、外装は持続可能な天然繊維強化プラスチック製です。
今回はミッションRの概要をご覧ください。
ポルシェ ミッションRの概要
エクステリア
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ボディサイズは全長4,326mm、全幅1,990mm、全高1,190mmです。
ロールケージはカーボンファイバー製で、「外骨格」としてルーフ部分に埋め込まれています。これにより室内空間が大きく広がりました。
ちなみにルーフの透明部分はポリカーボネート製です。
天然繊維強化プラスチック(NFRP)は亜麻繊維に基づいており、食糧生産に影響を与えることはありません。
また、亜麻がCO2を吸収するため、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)と比較して生産時のCO2が85%も少なくなるという利点もあります。
ポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)も搭載されており、空力特性を各サーキットに最適化できます。ドラッグリダクションシステム(DRS)はフロントエアインテークにある3つのルーバーと、調整可能なスポイラーによって構成されています。
インテリア
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シャシー
ブレーキはバイワイヤ化されており、油圧ブレーキと回生ブレーキの相互作用をコントロールユニットが調整します。これをブレーキブレンディングと呼ぶそうです。
回生ブレーキは最大800kWという高出力なので、ディスクブレーキのサイズはフロント380φ、リア355φと小型化されています。
なお、キャリパーはフロント6ピストン、リア4ピストンです。
サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン、リアはマクファーソンストラットとなっています。
全てのコントロールアームはピロボール化されており、スチールサブフレームにダイレクトに接続されています。
パワートレイン
モーターは前後に搭載されており、合計出力は800kW(1,088ps)を発生します。
ただし1,088psを発生するのは予選モードのみで、決勝レース時は500kW(680ps)です。
0-100km/hは2.5秒、最高速は300km/hです。
油冷バッテリーはレーシングスピードで30分間走行できるだけの容量があります。
900Vシステムを搭載しているため、わずか15分で5~80%までチャージ可能です。
価格・発売日
コンセプトカーなので価格は設定されていませんが、将来的に911GT3カップカーに置き換わることを考えると、市販バージョンの価格は同等になると考えられます。
ちなみに現行の992型GT3カップカーの日本価格は、3,465万円です。
市販バージョンの発売日は不明ですが、そう遠くない未来にポルシェEVのワンメイクレースが開催されることでしょう。
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