BMW EV販売比率が急加速、2030年以前に50%達成か

テクノロジー・業界分析

BMW i7 xDrive60 2023
BMW i7(2023年モデル)

BMWは2030年までに販売台数の50%をEVにするという目標を掲げていますが、どうやらその時期が早まりそうです。


増え続けるBMWのEV販売比率

BMW iX 2022
BMW iX(2022年モデル)

目標達成はかなり早まるとBMWはコメントしています。2024年にはEVの販売比率が20%に、2025年には25%に上昇するということです。

2022年は半導体の供給制約があったが、BMWおよびMINIのEV販売台数は2021年比で2倍になりました。ちなみにロールスロイスは2030年までにEV専門ブランドになる予定です。

BMWの利益率も改善しており、2022年は7~9%だった営業利益率が、2023年は8~10%になると予想されています。これは7シリーズなどのハイエンドモデルが投入されたことが理由だそうです。

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内燃機関の存続を模索

BMW XM 2023
BMW XM(2023年モデル)

ただし、BMWはICE(内燃機関)を諦めたわけではなく、e-fuelを推進している自動車メーカーの1つです。

欧州では2035年にゼロエミッション規制が開始される予定ですが、ドイツやイタリアは反対しており、e-fuelによる規制免除が認められなければ、ゼロエミッション規制の法律に署名しないと主張しています。

e-fuelは再生可能エネルギーを使って作られるため、環境に優しいというメリットがあります。従来と比べ、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)などの排出量を大幅に減らすことができますし、再生可能エネルギーを使って作られるためエネルギー源の安定性や価格安定性も期待できます。また、既存のガソリン車を改修することなく使用できる点もあります。

一方、e-fuelの最大のデメリットは、生産コストが高いことです。大量の再生可能エネルギーを投入しても、十分な量のe-fuelを生産できていないため、生産効率を改善する必要があります。

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