伝説の959パリ・ダカールがスーパーカーとなって復活!

チューニング

マーク・フィリップ・ゲンバラ(以下MPGと略)が、伝説のポルシェ 959パリ・ダカールをオマージュしたスーパーカー「Marsien」を発表しました。
Marsien(発音はマルシアンか)はフランス語で火星を意味するMartienの代替スペルだそうです。
開発が行われたUAEの砂漠が、火星の地表に似ていることから名付けられたものと思われます。

今回は992型911ターボSをベースにしたオフローダーの概要をご覧ください。


MPG Marsienの概要

エクステリア

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MPG Marsien

ベースの911ターボSと共有されるのは、グラスエリアとヘッドライトのみだという。

全幅は2mを超えるワイドボディだ。

959パリダカールを思わせるリアウイング。

センターロックホイールは20インチもしくは21インチの鍛造品。

ベースの911ターボSと共有しているのは、キャビンとヘッドライトのみです。
それ以外の部分は全てカーボンファイバーで再構成されています。

ボディサイズ

寸法と重量
全長(mm) 4,714
全幅(mm) 2,030
全高(mm) 1,450
ホイールベース(mm) N/A
車重(kg) N/A

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インテリア

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インテリアはフルオーダー可能。アルカンターラにレザーとカーボンの加飾が付く。

シートはベースの911ターボSと同じものだが、後席は除去され、ロールケージが張り巡らされている。

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シャシー

サスペンション(前:ダブルウィッシュボーン, 後:マルチリンク)は、KWオートモーティブ社と共同開発したもので、ショックアブソーバーにはソリッドピストンダンパーテクノロジーという技術が用いられています。
この技術の特徴は、ピストン自体にバルブが無く固体(ソリッド)であることです。
減衰力を発生させるのは2つチューブ(インナー / アウター)の外側に設置されたオフセットバルブで、フルードはインナーチューブとアウターチューブの間を流れ、バルブを通過する際に減衰力を生み出し、ピストンの上側/下側を行き来します。

手前の突き出た部分がバルブ。チューブとバルブが分離されている。

この機構は減衰力発生に関与するフルード量が多く、耐フェード性が向上する上に、低ヒステリシスでダイレクトな応答を実現します。
また、圧力差が生じにくいため、キャビテーションの可能性も少なくなります。

ダンパーはアクティブ制御(KW DDCC)でき、たったの20ミリ秒で走行条件に適応するそうです。
また、油圧リフトシステムにより、「ロード」モード時は最低地上高が120mmに、「オフロード」モード時は最低地上高が250mmとなります。

オフロード走行をより重視したい顧客には、最低地上高をさらに上げたサスペンションと、ラリー用ダンパーを備えたパッケージも用意されているそうです。

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パワートレイン

エンジンはRufがチューニングしたフラット6ツインターボです。
2つの仕様があり、1つは750ps・930Nm、もう1つは830ps・930Nmを発生します。
これほどの高出力エンジンでありながらも、きちんとユーロ6の排ガス規制に対応しているそうです。

チタンで作られたエキゾーストシステムはアクラポビッチ製。
砂漠での走行にも対応できるよう、エアフィルターもアップグレードされています。

オンロードタイヤ装着時のパフォーマンスは、0-100km/hが2.6秒。最高速は330km/hとなっています。

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価格・発売日

価格は495,000ユーロ(約6434万円)とのことですが、ドナーカーとして911ターボS(2947万円)が別途必要となるので、税金も含めると1億円程度はかかるはずです。

Marsienは40台の限定生産となります。しかしその内の半分は既に販売済みとのことです。

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