トヨタ bZ4Xは起死回生の一手となるか? ライバルEV9車種と比較する

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トヨタのEV(電気自動車)「bZ4X」は、EV開発での出遅れが指摘されていたトヨタにとって、起死回生の一手となるのでしょうか。
今回はその可能性を検証すべく、bZ4Xにボディサイズが近い他社の電動SUVと比較してみます。

更新情報

スバル ソルテラのスペックと画像を追加しました。(2021/11/12)


bZ4Xとそのライバルたち

トヨタ bZ4X

満を持して登場したbZ4Xは、アグレッシブなデザインとは裏腹に手堅い作りとなっています。
プラットフォームはスバルと共同開発した「e-TNGA」で、スバルからは「ソルテラ」という電動SUVが発売される予定です。
bZ4Xは2022年半ばに発売されます。

シャープな造形でかっこいい。フェンダーを除けば奇抜さは控えめ。

リア周りは最近のトヨタ車に近いデザインだ。

ステアバイワイヤ技術を用いた操縦桿のようなステアリング。

後席も広々としている。

スペック

スペック
全長(mm) 4,690
全幅(mm) 1,860
全高(mm) 1,650
ホイールベース(mm) 2,850
最高出力(kW) 160
最高出力(ps) 218
最大トルク(Nm) N/A
0-100km/h(秒) 7.7
バッテリー容量(kWh) 71.4
WLTP航続距離(km) 460
急速充電の出力(kW) 150
電気アーキテクチャ(V) 355

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
bZ4Xの場合はAWDモデルです。

価格

トヨタはまだ価格を公表していません。

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スバル ソルテラ

bZ4Xとプラットフォームを共有する兄弟車が、スバル ソルテラです。
もちろん、全てが同じというわけではありません。外装のデザインは一部異なりますし、最低地上高もソルテラの方が高めで、悪路走行時に有効なX-MODEを搭載し、bZ4Xよりもオフローダーとしてのキャラクターを強めています。
残念なことにアイサイトは搭載されておらず、運転支援システムはトヨタ セーフティセンスです。

車体のフォルムはbZ4Xと全く同じだ

テールライトはコの字型に改められているが、それ以外はbZ4Xと共通。

インテリアもbZ4Xと同じ

パノラミックルーフは開放感抜群

スペック

スペック
全長(mm) 4,690
全幅(mm) 1,860
全高(mm) 1,650
ホイールベース(mm) 2,850
最高出力(kW) 160
最高出力(ps) 218
最大トルク(Nm) N/A
0-100km/h(秒) 7.7
バッテリー容量(kWh) 71.4
WLTP航続距離(km) 460
急速充電の出力(kW) 150
電気アーキテクチャ(V) 355

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
ソルテラの場合はAWDモデルです。

価格

スバルはまだ価格を公表していません。

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日産 アリア

EVの先駆者である日産が投入するEVクロスオーバーが「アリア」です。
AWDモデルには前後2基のモーターを制御して走行性能だけでなく乗り心地も高める「e-4ORCE」が搭載されています。

クーペSUV的なフォルムをしている

リアは尻上がりなデザインで、テールゲート開口部下端は高め。

最近の日産車のインテリアは本当に素晴らしい。

クーペSUV的なルーフラインだが、後席の頭上にも余裕がある。ラゲッジスペース容量は468L。

スペック

スペック
全長(mm) 4,595
全幅(mm) 1,850
全高(mm) 1,655
ホイールベース(mm) 2,775
最高出力(kW) 290
最高出力(ps) 395
最大トルク(Nm) 600
0-100km/h(秒) N/A
バッテリー容量(kWh) 91.0kWh
WLTP航続距離(km) 610
急速充電の出力(kW) 130
電気アーキテクチャ(V) N/A

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
アリアの場合は「e-4ORCE 91kWh」の数値です。

価格

日本価格は660~790万円となっています。

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テスラ モデルY

大ヒットしたモデル3のSUVバージョンがモデルYです。モデル3とは部品の約75%を共有していると言われています。

モデルYは2020年3月13日にデリバリーを開始。
生産はカリフォルニア州フリーモントの工場だけでなく、上海のギガファクトリーでも行われています。ドイツのギガベルリンでも生産される予定です。

モデル3をずんぐりむっくりさせたようなフォルム

モデルYは7人乗り。ラゲッジスペース容量は854L。フロントトランクは117L

スペック

スペック
全長(mm) 4,750
全幅(mm) 1,920
全高(mm) 1,623
ホイールベース(mm) 2,891
最高出力(kW) 420
最高出力(ps) 571
最大トルク(Nm) 660
0-100km/h(秒) 3.7
バッテリー容量(kWh) 82.0
WLTP航続距離(km) 480
急速充電の出力(kW) 250
電気アーキテクチャ(V) N/A

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
モデルYの場合は「Performance」の数値です。

価格

米国価格は「Long Range Dual Motor」が54,990ドルから、「Performance」が61,990ドルからとなっています。

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ヒュンダイ ioniq 5

韓国のヒュンダイが2021年3月に発売したEVが「ioniq(アイオニック)5」です。
一見するとコンパクト・ハッチバックのように見えますが、全長は4,635mmもあります。
車高の高さやホイールアーチモールなど、細部はSUV的なデザインです。
オーストラリアでは発売から数時間で当初の割当台数が完売するなど、世界的に大人気のEVとなっています。

ハッチバック車のようなフォルム。

リア周りもクリーンでシンプル。横一文字のテールライトは最近の流行りだが、他社と差別化できている。

外観と同様に室内もシンプルなデザインだ。

広々とした室内は快適そう。ラゲッジスペース容量は531Lで、フロントにも24Lのトランクを備える。

スペック

スペック
全長(mm) 4,635
全幅(mm) 1,890
全高(mm) 1,605
ホイールベース(mm) 3,000
最高出力(kW) 225
最高出力(ps) 302
最大トルク(Nm) 605
0-100km/h(秒) 5.2
バッテリー容量(kWh) 72.6
WLTP航続距離(km) 430
急速充電の出力(kW) 350
電気アーキテクチャ(V) 800

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
ioniq 5の場合は「Long Range AWD」です。

価格

米国価格は2WDモデルが71,900ドルから、AWDモデルが75,900ドルからとなっています。

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フォード マスタング Mach-E

フォードが2020年10月に発売した電動SUVです。
かつてのマスタング マッハ1にインスパイアされた車名となっています。
その名に違わぬハイパフォーマンスなEVとなっており、上級グレードの「GT」は0-100km/h加速を3.8秒でこなす俊足です。

抑揚の強いデザイン。ルーフラインはクーペSUVそのものだ。

テールライトはマスタング風。

巨大な縦型ディスプレイが鎮座するダッシュボード。

シートもスポーティー。ラゲッジスペース容量は322Lだが、フロントに100Lのトランクを備える。

スペック

スペック
全長(mm) 4,739
全幅(mm) 1,881
全高(mm) 1,621
ホイールベース(mm) 2,984
最高出力(kW) 358
最高出力(ps) 487
最大トルク(Nm) 813
0-100km/h(秒) 3.8
バッテリー容量(kWh) 91.0
WLTP航続距離(km) 402
急速充電の出力(kW) 150
電気アーキテクチャ(V) 400

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
マスタング Mach-Eの場合は「GT」です。

価格

米国価格はエントリーグレードの「Select」が42,895ドルから、「GT」は59,995ドルからとなっています。

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メルセデス・ベンツ EQB

メルセデスのEVサブブランド「EQ」ファミリーの中核となるSUVが「EQB」です。5人乗りと7人乗りの2つの仕様があります。2021年内に発売予定です。

ルーフラインは水平。実用性を重視したフォルムだ。

リア周りはGLBに近いデザイン。

メーターとインフォテイメントを統合したデザインはもはやおなじみ。

開放感のある室内。パノラミックルーフもそれに一役買っている。

リアシートも広々。ラゲッジスペース容量は465L。

スペック

スペック
全長(mm) 4,684
全幅(mm) 1,834
全高(mm) 1,667
ホイールベース(mm) 2,829
最高出力(kW) 215
最高出力(ps) 292
最大トルク(Nm) 520
0-100km/h(秒) 6.2
バッテリー容量(kWh) 79.8
WLTP航続距離(km) 419
急速充電の出力(kW) 100
電気アーキテクチャ(V) N/A

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
の場合は「EQB 350 4MATIC」です。

価格

ドイツでの価格は、「EQB 350 4MATIC 」が60,000ユーロからとなっています。

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BMW iX3

ガソリン車のX3(G01)とプラットフォームを共有するEVが「iX3」です。2021年に販売が開始されました。
電動パワートレインはBMWの第5世代のスケーラブルなものを使用。これはi3のものよりもコンパクトなのだそうです。なお、後輪駆動モデルしかありません。

X3と同じフォルムなので、外観のEVらしさは無い。

ブルーの差し色でEV感を演出している。

室内もX3とほぼ同じ。

後席は十分な広さ。ラゲッジスペース容量は510L。

スペック

スペック
全長(mm) 4,734
全幅(mm) 1,891
全高(mm) 1,668
ホイールベース(mm) 2,864
最高出力(kW) 210
最高出力(ps) 286
最大トルク(Nm) 400
0-100km/h(秒) 6.8
バッテリー容量(kWh) 80.0
WLTP航続距離(km) 460
急速充電の出力(kW) 150
電気アーキテクチャ(V) N/A

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
iX3は単一グレードです。

価格

ドイツでの価格は67,300ユーロからとなっています。

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アウディ Q4 e-tron

Q4 e-tronは、2021年3月にアウディが発売した電動SUVです。
Q4と名付けられていますが、中身はガソリン車とは別物で、プラットフォームもEV専用アーキテクチャのMEBが採用されています。

SUVらしく力強さを強調したデザインだ。

リア周りも迫力満点。

内装はガソリン車的なデザイン。

後席は十分に広い。ラゲッジスペース容量は520L。

スペック

スペック
全長(mm) 4,588
全幅(mm) 1,865
全高(mm) 1,632
ホイールベース(mm) 2,764
最高出力(kW) 220
最高出力(ps) 300
最大トルク(Nm) 460
0-100km/h(秒) 6.2
バッテリー容量(kWh) 82.0
WLTP航続距離(km) 488
急速充電の出力(kW) 125
電気アーキテクチャ(V) 400

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
Q4 e-tronの場合は「Q4 50 e-tron quattro」です。

価格

米国価格は、「Q4 40 e-tron」が43,900ドルから。「Q4 50 e-tron quattro」が49,900ドルからとなっています。

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MG Marvel R

中国の自動車メーカービッグ4に数えられるSAIC(上海汽車)が、MGブランドとして欧州で販売している電動SUVです。
Marvel Rは2020年11月にデビューしたモデルですが、その前身でスペックがほぼ同一のMarvel Xは2018年から販売されており、電動SUV界の古株です。

ボンネットが長く、ガソリン車的な見た目をしている。

スタイリッシュで結構かっこいいデザインだ。

巨大な縦型ディスプレイはテスラを彷彿させる。

後席頭上はちょっと狭そう。ラゲッジスペース容量は357L。

スペック

スペック
全長(mm) 4,678
全幅(mm) 1,919
全高(mm) 1,618
ホイールベース(mm) 2,804
最高出力(kW) 212
最高出力(ps) 288
最大トルク(Nm) 665
0-100km/h(秒) 4.9
バッテリー容量(kWh) 69.9
WLTP航続距離(km) 370
急速充電の出力(kW) 92
電気アーキテクチャ(V) N/A

スペックは最高出力、バッテリー容量、航続距離の3つを総合して最も高性能だと思われるグレードのものを掲載しています。
Marvel Rの場合は「Performance」です。

価格

ドイツでの価格は、「Performance」の価格が50,990ユーロからとなっています。

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