新型WRX STIは登場しない!? まだ希望は残されているが……
スバルの新車情報
スバルが次期WRX STIに関する公式のステートメントを発表しました。
それによると「新型WRX(VB型)プラットフォームをベースとした、内燃機関搭載の次世代WRX STIは生産されない」とのことです。
残念ながら、これまでのようなパッケージングでのWRX STIは、もう登場することはないでしょう。
しかし文言にはひっかかるところがあります。
今回は公式のステートメントを分析し、次期WRX STIの可能性について検証します。
次期WRX STIは登場するのか?
スバルはZEV(ゼロ・エミッション・ヴィークル)規制やCAFE(コーポレート・アベレージ・フューエル・エコノミー)規制に合わせて、将来のスポーツカーやハイパフォーマンスカーをどう進化させるかを考えているのだそうです。
VB型WRXをベースにした「内燃機関搭載の次世代WRX STI」が登場しないということは、つまるところEJ20の後継エンジンは開発されないという宣言に他なりません。
インプレッサSTIや搭載されたEJ20ターボは、AWDシステムと共にスバルの高性能車の象徴でした。
スバルの主力エンジンがFA / FB型エンジンに切り替わった後もWRX STIに受け継がれ、令和のモータースポーツシーンでも活躍してきましたが、EJ20の製造は2020年3月に終了しています。
鍵は電動化?
次世代高性能エンジンの開発が行われないからといって、WRX STI自体が登場しないと考えるべきではないでしょう。
電動化でパフォーマンスを補うことができるからです。
公式ステートメントにも「電動化を含む次世代WRX STIの可能性を探っている」と書かれています。
VB型WRXのプラットフォームであるSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)は電動化に対応しているので、ストロングハイブリッドやプラグインハイブリッド(PHEV)による高性能化も可能なはずですが、公式ステートメントではそれを否定しています。
つまり、プラットフォーム自体が切り替わることになるわけです。
スバルは既に北米で「クロストレック ハイブリッド」を発売していますが、中身はトヨタのプリウスPHVです。
コストの面を考えても、おそらくトヨタ無しではスバル車の電動化は進まないでしょう。
次期WRX STIを電動化させるにしても、トヨタと足並みを揃えてという形になると思います。
トヨタとプラットフォームを共有し、PHEVやもしかするとEVのWRX STIが登場するのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。
Posted by dangoliath