1000馬力近いパワーを誇るフェラーリF40

チューニング

1989年式のフェラーリ F40が、RMサザビーズに出品されています。この個体はロードカーをレーシングカーに改造し、それをロードカーにまた戻したものなのだそうです。しかもレーシングカーとしてのパフォーマンスはそのままに、エンジンは1000ps近くまでパワーアップが図られています。グリジオ・ナルド(ナルド・グレー)のカラーリングもかっこいいですね。

今回は最速と目されるロードゴーイングF40の概要をご覧ください。


フェラーリ F40「コンペティツィオーネ」の概要

エクステリア

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フェラーリ F40(1989年式)

装いは完全にレーシングカーだが、公道走行可能だ。

車高はやや前下がり。長いオーバーハングがかっこいい。

センターロック式ホイールに大型のブレンボブレーキという組み合わせは、完全にレーシングカーのそれだ。

グリジオ・ナルドのボディカラーは3層仕上げ。

リアウイングはレース向けの調整式に変更されている。

ディフューザーが無いのが時代を感じさせる。

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インテリア

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スタックのメーターやジュラコンシフトノブが、モータースポーツの雰囲気を感じさせる。シートのブルーが鮮烈でかっこいい。

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シャシー

この個体はシャシー番号80782で、1989年11月に生産されたものです。当初はオランダに納入されたそうです。
そして3年後にレース用に再構築され、ショックアブソーバーやブレーキ、スタック製の計器類などが取り付けられています。このときのボディカラーは黄色でした。そして1993年と1994年に、オランダのレーシングチームからレースに参戦しています。

1995年にはイギリスに送られ、競争力アップのために改造を受けました。このときにエンジンパワーが700psをゆうに超えるレベルになったと考えられています。ちなみにこの作業にはミケロットも関わっていたようです。

この車は2006年までレースに参加していました。その後所有者が替わり、現在の所有者の手に渡ると、マラネロにあるZanasi Groupに預けられました。ここで徹底的なレストアが行われ、ボディカラーがグリジオ・ナルドに変更されたそうです。

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パワートレイン

エンジンはセットアップによるものの、最高出力は690~986psの間になるそうです。

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価格

プライベートセールスということで、入札金額は明らかにされていません。とはいえ修復に123,000ユーロも費やしているということなので、車両価格はかなりの金額になるはずです。

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