デイリーF1ニュース(2017年8月15日号)ホンダはスペック「6」まで投入できる!?

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ホンダはスペック「6」まで投入できる!?
  • ホーナー「レッドブルは良い立場を築けた」
  • ルノー「今年はエンジンを大きく変えすぎた」

それではご覧ください。


ホンダはスペック「6」まで投入できる!?

スペック3」を投入してからというもの、マクラーレン・ホンダのパフォーマンスは確実に良くなっています。
トラブルも少なくなりましたし、予選Q3に進出できるだけのスピードも備わってきました。

こうなるといやが上にも、「スペック4」に対する期待が高まってきます。
早ければベルギーGPで投入されると言われているスペック4ですが、ホンダのF1総責任者である長谷川裕介氏によると、さらなる改良版が用意されているというのです。

間違いなく2つのステップを用意します」と長谷川氏。「しかしたぶん3つになるでしょう」

「いずれにせよ、私たちは改良を続けます。いくつかのステップを管理する方法や、新しいスペックを導入するやり方など、戦術のようなものについて考えることもあります。もちろんペナルティを避ける必要もありますよ、特にシンガポールのような特定のコースではね」

「ステップ」がそのまま「スペック4」や「スペック5」を意味するのかはわかりませんが、何にせよ、ホンダの手の内にはまだまだ隠し玉があるようです。

Source: Honda could deliver three more specs of engine | racer.com

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ホーナー「レッドブルは良い立場を築けた」

レッドブルも徐々に調子を上げてきたチームです。
シーズン序盤はルノーエンジンのパワー不足と低信頼性に悩まされただけでなく、エアロにも問題を抱え、メルセデスフェラーリに挑めるような状況ではありませんでした。

しかしエアロの改善が進められた結果、レースペースが向上し、今では展開次第で優勝を狙えるほどです。

レッドブルF1を率いるクリスチャン・ホーナー氏も、チームが前半戦で成し遂げた仕事に満足しているようです。

「われわれは6回の表彰台と、グランプリの勝利の上に座っている」とホーナー氏。「しかしわれわれが目標とするフェラーリやメルセデスからは、遠く離れている」

「しかしモントリオール(カナダGP)からシルバーストン(イギリスGP)までの4レースを見ると、フェラーリはわれわれより2点多く獲得しているにすぎない。そしてそれらのレースにおいて、われわれは100%の信頼性を得られていない」

「(夏休み前の)最後の数レースでは、われわれは良い立場を築けたと思う」

コンストラクターズ・チャンピオンシップにおいて、レッドブルがフェラーリを逆転することはもはや無さそうですが、後半戦のいくつかのレースでは優勝争いすることも可能でしょう。
ダークホースとして、チャンピオンシップを盛り上げてもらいたいものです。

Source: Horner: Red Bull making up ‘good ground’ on Mercedes, Ferrari | crash.net

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ルノー「今年はエンジンを大きく変えすぎた」

ホンダと同じく、ルノーも今年からエンジンコンセプトを大幅に変更しました。
しかしやはりホンダと同じく、低信頼性に悩まされることとなったのです。

ルノースポールF1を率いるシリル・アビテブール氏は、多くのことをやりすぎてしまったことが、失敗の原因だと考えているようです。

「われわれはエンジン側で非常に多くのことをやった」とアビテブール氏。「ICE(内燃機関の部分)アーキテクチャーは全く異なっているし、ERS(回生システム)も全く異なるものだ」

「われわれはひと冬で大変更する決断に挑戦することができたが、率直に言って、われわれはやりすぎたと思う

また、アビテブール氏は、信頼性の欠如がさらなるミスを呼び込むという悪循環についても指摘しています。

「信頼性に問題が生じ始めると、ガレージで『混合』と『適合』が行われる」

「あるエンジンからはMGU-Hを取り外し、別のエンジンからはターボを、また別のエンジンからはMGU-Kを取って、次にモンスター(筆者注:キメラと言うべきか)を作り始める!」

「それがまたオペレーションを複雑化させ、エンジン担当のメカニックたちにとっては難しい仕事となった。われわれは全ての仕事をやり遂げたが、いくつかの間違いも起こった」

ギアボックス交換によるグリッド降格ペナルティもそうですが、今のF1はルールを複雑にしすぎて、逆に手間がかかるという問題を抱えているように見えます。
エンジン・エレメント(MGU-Hやターボなど)の基数制限は、コスト抑制のために導入されたレギュレーションですが、結局はガレージでの仕事を増やしてしまい、新たなコストの発生源になっているようです。

Source: Renault says it made too big a change to F1 engine for 2017 season | autosport.com

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