デイリーF1ニュース(2018年1月3日) アストンマーチンに複数のF1チームが興味

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • アストンマーチンに複数のF1チームが興味
  • ルノー「2021年からのエンジンルールはまとまってない」
  • 2020年には多くのレースシリーズがHaloを導入

それではご覧ください。


アストンマーチンに複数のF1チームが興味

今年からレッドブルのタイトルスポンサーとなるアストンマーチンは、2021年からエンジンサプライヤーとしてF1に参入することを目指しています。
そしてエンジンの供給先は、レッドブルだけではないかもしれません。
アストンマーチンは2チーム以上に供給可能だと考えられていますし、レッドブル以外の独立チームもアストンマーチンとコンタクトを取っているという噂があります。

アストンマーチンは何チームに供給したいのかという問いについて、同社CEOのアンディ・パーマーは、「コストと価格について大まかな計算をしている」と述べています。

「F1におけるこのような事柄の全てで、無形資産を考慮する必要がある。なぜなら必ずしも物理的な見返りではなく、マーケティングリターンについて話しているからだ」

「マーケティングリターンは、上手く行けば車の販売に変わる。だからわれわれはこれ(F1への参入)をやっているのだ」

「これはわれわれがフェラーリ・488と競合する中型エンジン車を投入するときのための種まきのつもりだ。これはヴァルキリー(ハイパーカー)にも言える。それはフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンと、メインストリームで真正面から競合するときの信頼性を高める準備だ」

「2021年という新規制の時期は本当にうまくいっている。なぜならわれわれが(フェラーリに対抗する市販車を)マーケットに投入する時期だからだ」

アストンマーチンのような高級ブランドだと、F1参入によって市販車の販売増が見込めるのかもしれませんが、エンジン供給だけだとその見返りも微妙かもしれません。
ルノーがフルコンストラクターとして復帰したのは、エンジン供給だけでは大した宣伝にならなかったためですからね。

Source: Aston Martin attracting interest from several Formula 1 teams | autosport.com

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ルノー「2021年からのエンジンルールはまとまってない」

フェラーリメルセデスが反対している2021年からの新エンジンルールについて、ルノーシリル・アビテブールが見解を示しました。

「われわれはいくつか問題がある現在のエンジンルールを改善する必要がある。音量とパフォーマンスを増やすために。燃費やコンポーネントの基数制限、エンジンのペナルティなどで、そのポテンシャルを制限しないために」

「しかし、とりわけ現在のエンジンを未来の基盤にしなければならない。2021年に革命の必要はなく、誰もそれを望んでいない

以前「MGU-Hが好きではない」とコメントしたことがあるアビテブールですが、だからといってMGU-Hを取り除くべきだとは思っていないようです。

結局2021年からの新エンジンルールを歓迎しているのは、新規参入を画策しているアストンマーチンだけです。
ホンダはFIAと議論を続けていくとコメントしましたが、歓迎しているならそんなことを言う必要がありません。

現在参戦している自動車メーカーは、ルールの変更で開発成果がリセットされてしまうことを恐れているのでしょう。
新参者のアストンマーチン(もしくはポルシェ)と横並びでスタートを切るなんて、あまりにもバカバカしいですからね。

Source: Renault’s Abiteboul: 'Opinions on 2021 engine still diverge’ | en.f1i.com

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2020年には多くのレースシリーズがHaloを導入

反対多数なのに導入が決まってしまった頭部保護デバイスのHaloですが、FIAは2年以内に世界中のモータースポーツに普及させようとしています
手始めにF2F3に導入される予定です。

イギリスのコンストラクターであるプロドライブ社のテクニカルディレクターであり、FIAのセーフティ・アドバイザーでもあるデビッド・ラップワースは、下位カテゴリーにHaloを広めることを優先していると語っています。

「F1の分野に非常にフォーカスされていても、Haloのようなものを採用することができれば、それは成果だ」とラップワース。「プロセスの中でさまざまな分野の人々と関与することは、助けになるばかりだ。より多くの人が言葉を広めるのを助け、疑り深い人にその仕事が科学的であると確信させる」

「F1のようなトップレベルのフォーミュラに新しいソリューションを設計して安全性の境界を広げるのは素晴らしいことだが、人命を救うという観点からすると、より多くの数を投入しなければならない」

「週末のF1レースには22人か24人の男がいるが、世界中では何千ものレースが行われている。それがわれわれの議論の焦点となっている領域だ。F1が必要とするものだけではなく、どのようにしてこれを普遍的なものにすることができるのか、どうすればできるだけそれを素早く実現できるのかを考えよう」

インディカー・シリーズは独自の頭部保護デバイスを模索しているものの、フォーミュラEは2018-19シーズンからHaloを導入予定です。
スーパーフォーミュラにも新シャシーに切り替わるタイミング(2019年と言われる)で導入されると思います。

Source: Most open-wheel series will have Halo by 2020 | f1fanatic.co.uk

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