デイリーF1ニュース(2018年1月23日) 将来のルール変更は「空力・PU・サス」を優先

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • 将来のルール変更は「空力・PU・サス」を優先
  • Fインディア「ルノーとマクラーレンは大きな脅威」
  • シロトキンとクビアトがSMPからル・マン参戦か

それではご覧ください。


将来のルール変更は「空力・PU・サス」を優先

F1のリサーチ・グループは、スペクタクルを取り戻すためにルールの変更を検討していますが、その対象となる優先分野を「空力・パワーユニット・サスペンション」の3つに絞り込んだそうです。

「F1の技術的規則は、21のセクションに分かれています」と語るのは、このグループの一員であるパット・シモンズです。
大ベテランの彼は、かつてはベネトンやルノー、ウィリアムズなどの技術部門に所属していました。

「これらのセクションを見ると、それらのいくつかはスペクタクルとあまり関連していないことがわかります」

「そこで私たちは3つのパフォーマンス差別化要因を持つべく、技術的にやりたいことを決定しました」

空力は多くの人々にとって興味深いものだと思う。それをパフォーマンスの差別化要因にしないルールを誰一人として書けなかったので、それに期待し、重要なものの1つとして扱う」

パワーユニットも同様です。F1に関わるメーカーにとって、それは重要ですからね。ファンにとっても興味深いので、パフォーマンスの差別化要因にしましょう」

「最後はサスペンションです。それは私たちがタイヤを扱う方法(タイヤのパフォーマンスを引き出す方法)と、チームがタイヤを使用する方法(タイヤ戦略)の2つを意味します」

これら3つの差別化要因を用いて、F1から予測可能性を取り除きたいと語るシモンズ。
しかし莫大なマネーを投資している自動車メーカーやスポンサーが追い求めているのは、その予測可能性です。
十億円単位のお金を払ったのに、その年のマシンが失敗作で順位が低迷してテレビに映らないなんてことになれば、スポンサーにとっては最悪の事態ですからね。

Source: F1 identifies three areas of focus for future rule changes | espn.co.uk

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Fインディア「ルノーとマクラーレンは大きな脅威」

2年連続でコンストラクターズ・ランキング4位となったフォース・インディアは、ビッグ3(メルセデスフェラーリレッドブル)に次ぐチームとしての地位を確固たるものにしつつあります。

しかしフォース・インディアの副代表であるボブ・ファーンリーは、着実にペースを改善しているルノーと、今年からルノーエンジンにスイッチしたマクラーレンが、重大な脅威になると考えているようです。

「ルノーとマクラーレンが非常に接近しているように見えるので注意している。なので冬(の開発)に集中している」

「彼らは重大な脅威であり、真剣に対応する必要がある。そのために、われわれはかなりの仕事をする必要がある」

「3台には0.25秒の差も無いだろう。激しい戦いになるのではないか」

ちなみに3チームの予算は、大きい順にマクラーレン(約287億円)、ルノー(約232億円)、フォース・インディア(約139億円)となっています。
判官贔屓ですが、個人的にはフォース・インディアにがんばってもらいたいですね。

Source: McLaren/Renault pose “significant" threat to Force India | motorsport.com

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シロトキンとクビアトがSMPからル・マン参戦か

SMP BR1

ロシアのSMP銀行が母体のSMPレーシングは、今年のル・マン24時間レースにおいて、セルゲイ・シロトキンダニール・クビアトをエントリーさせる計画を練っています。

しかしSMPのサポートを受けているシロトキンは、「私にとっては面白いが、今はF1に集中したい」とコメントしていますし、クビアトはフェラーリの開発ドライバーですから、ル・マン参戦が実現するかどうかは不透明です。

とはいえシロトキンは、SMPとダラーラがジョイントして開発した新型LMP1マシン「BR1」の開発に参加予定とのことですから、可能性が全く無いというわけではありません。

フェラーリはGT Proクラスに488GTEで参戦しているわけですから、クビアトがル・マンに出るとすれば、まずはそちらのシートが候補に挙がるはずです。

Source: SMP Racing aims for Sirotkin-Kvyat line-up at Le Mans | en.f1i.com

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