ベントレーがベンテイガでパイクスピークに挑む!【6/25更新】

その他モータースポーツ,モータースポーツ

ベントレーとモータースポーツの関わりといえば、やはりル・マン24時間レースでの活躍が挙げられます。
1924年の第2回大会において早くも優勝したベントレーは、1927年の第5回大会から1930年の第8回大会まで4年連続でル・マンを制覇し、高性能車としてのブランドイメージを確固たるものにしました。
フォルクスワーゲンの傘下となった後の2003年にも勝利しています。

ベントレー・スピード8

最近はGTレースでもベントレーの姿を見かけることが多いです。
FIA-GT3マシンのコンチネンタルGT3は、その巨大なボディに似つかわしくない速さで、人々の度肝を抜きました。

ベントレー・コンチネンタルGT3

そんなモータースポーツに熱心なベントレーが、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに挑みます。
標高1439m、コーナーの数は156という世界で最も過酷なヒルクライムイベントにベントレーが送り込むのは、なんとSUVのベンテイガです。

更新情報

結果を追記しました。(2018/06/25)


ベントレー・ベンテイガがパイクスピークに挑む

リース・ミレン

パイクスピークでベンテイガをドライブするのは、ドリフトやラリークロスで有名なリース・ミレンです。
パイクスピークにもヒュンダイや電気自動車で参戦し、2度優勝した実績があります。

2016年にEVのレコードタイムを記録したときの様子

余談ですが、リース・ミレンの父であるロッド・ミレンも、パイクスピークで活躍した人物です。
スズキの田嶋伸博選手との争いは、90年代のパイクスピークにおいて常に話題の中心でした。

ロッド・ミレンのトヨタ・セリカ(1994年)

今回リース・ミレンがステアリングを握るベンテイガは、プロダクションクラスに参戦する車両なので、改造範囲は限定されています。
エンジンも市販車と同じW12気筒が搭載されており、パワーも600psで変更はありません。

しかし内装を除去したため、車重は300kgも軽くなりました
それでも2.2トン以上はあるものの、パフォーマンスは大きく向上したはずです。

アダプティブ・エアサスペンションや48Vの電気式アンチロールバー、世界最大サイズのカーボンセラミックブレーキなども市販車に搭載されているものですが、これらはパイクスピークで走る上でも役立つことでしょう。

エアロも市販車に装着可能な「スタイリング・スペシフィケーション」です。
軽量化とミレンのテクニックだけで、プロダクションSUVの最速タイムを更新できるのでしょうか。
結果は6月24日(現地時間)に判明します。

2018年6月25日追記

リース・ミレンが今回のチャレンジで記録したタイムは、10分49秒902です。
これまでのプロダクションSUVレコードが、12分35秒610(2014年、レンジローバースポーツ)だったので、約1分46秒のタイム更新となりました。

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