デイリーF1ニュース(2018年4月2日) リカルド「幅の狭いF1の方が良かった」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- リカルド「幅の狭いF1の方が良かった」
- ホンダがパワーユニットの大規模な開発を計画か
- FIA「ハースは完全に合法」
それではご覧ください。
リカルド「幅の狭いF1の方が良かった」
2017年からF1は全幅が拡大され、コーナリングスピードが飛躍的に増しました。
しかしそれと同時に、オーバーテイクが減少したのも事実です。
この原因としてダウンフォースの増加(=車体後方の乱気流の増加)を挙げる声が多いのですが、レッドブルのダニエル・リカルドは、その車幅自体を疑問視しています。
「私は今、ワイドタイヤとワイドな車体が、トラックの多くのスペースをすでに占めていると感じている」とリカルド。
「クリーンエアーを見つけるのは至難の業だ。いくつかのレーストラックでは、競技に支障がでるレベルに達していると思う」
「幅の狭い車は素晴らしかったと思う。モーターバイクのようなもので、幅がとても狭いから、追い抜くための余地がいつもあった」
「そして幅の狭い車は、今の車よりも30秒遅かった。そのことはラップタイムが必要でないことの証明だと思う」
「われわれにはレースアビリティが必要だ。なぜならF1はスペクタクルなのだから」
インディカーもラップタイムを落としてバトルを増やす方向性にシフトしていますが、F1では相変わらず速さを求める声が強いです。
日本のスーパーフォーミュラも「より速く」という方向性なので、やっぱりオーバーテイクが少ないんですよね。
速さはどこまでいっても相対的なものなので、フォーミュラカーはプロトタイプよりも速ければそれでいいと筆者は思うのですが。
Source: Current F1 cars making overtaking more difficult – Daniel Ricciardo | autosport.com
ホンダがパワーユニットの大規模な開発を計画か
トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、ホンダが中長期的に大規模な開発計画を有していることを明らかにしました。
「ホンダはきちんとしたエンジンを作れるということを皆に見せたいと思っているので、全力で開発し続けている」とガスリー。
「開発の面ではすでにフラットアウトしているし、僕たちは本当にポジティブな進化を目の当たりにしているよ」
「できる限り多くのアップグレードを行うことを強く求めているけど、エンジンは3基までしか使えない。だから、いつアップグレードを投入するのが最適か、正確に見極める必要がある」
「それは全て上手く行っている。けれどF1だから、ホンダにも時間が必要だ。メルセデスもフェラーリもルノーも、常に全力で開発しているのだからね」
「確かに3、4ヶ月でリカバリーすることはできない。でも(トロロッソとホンダの)中長期的なコラボレーションの観点からすると、ホンダは大きな、大きなプランを持っていると思うし、現時点では正しいことをしていると思うよ。そしてハードに働いている」
現行のエンジンレギュレーションは、2020年で終了します。
そしてエンジン・エレメント(ターボやMGU-Hなど)は年間3基までしか使えませんから、ホンダが大規模に開発したパワーユニットを投入するタイミングは、あと2回──2019年と2020年の開幕戦──しかありません。
中長期的といっても、それほど猶予があるわけではないので、今季の間にある程度の成果を上げる必要があるでしょう。
今シーズン中にどれだけ改善できるかが鍵となります。
Source : Honda has “big plan" to prove its F1 engine is “proper" | motorsport.com
FIA「ハースは完全に合法」
フェラーリ・SF70Hのコピー品と揶揄されるハース・VF-18ですが、FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、ハースのやり方は合法であるとの見解を示しました。
「われわれはハースとフェラーリの間で何が起こったのかを、正確に知っている」とホワイティング。「そしてそれは完全に合法だ」
「昨年の段階で、あるチームが懸念を表明していた。しかし現時点では、懸念していたようなことはまったく見られていない」
ハースのやり方が合法となると、他チームも追従するかもしれません。
とくにザウバーはアルファロメオ(つまりフェラーリ)との技術提携を拡大しているので、ハースは良いお手本となるはずです。
また、レッドブルが来年からホンダエンジンを採用した場合には、トロロッソもハースのようなやり方をするかもしれません。
チームは違えど金主は同じわけですから、わざわざ2種類のマシンを開発するムダは省きたいはずです。
Source: Whiting has 'no concerns’ about Haas/Ferrari tie-up | en.f1i.com
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。