新型WRX STIに「タイプRA」が追加される!

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WRX STIタイプRAが追加されます!(上の画像は後述するニュルアタック用の競技車両で、市販バージョンではありません。)

先行公開された画像では、カーボンルーフの存在が明らかにされ、かなりスポーティなグレードになることが示唆されています。

今回はWRX STI type RAの概要とについてお伝えします。


タイプRAとは?

RAというグレードは、レオーネ(レガシィの前身)のころからあったようですが、モータースポーツのイメージを強めたのは、初代レガシィからです。

レガシィRSタイプRA

画像の出典:By A15ff11300g at Japanese Wikipedia (Transferred from ja.wikipedia to Commons.) [Public domain], via Wikimedia Commons

当時レガシィは、国内ラリーで三菱・ギャランVR-4に苦戦していました。
スバルは対抗策として、モータースポーツベース車両のレガシィRSタイプRを投入しましたが、その競技用に作られたタイプRをベースにしたコンプリートカーが「レガシィRSタイプRA」でした。
ちなみにこの車は、STIが手がけた初めてのコンプリートカーだそうです。

RAの意味

RAは「Record Attempt」、つまり記録への挑戦を意味しています。
初代レガシィは10万km耐久走行の世界速度記録にチャレンジし、見事223.345km/hという記録(当時)を樹立したため、それを記念して命名されたようです。

その後RAの名はインプレッサWRX STiに用いられ、モータースポーツ直系のグレード名として定着していましたが、WRXが単一車種としてインプレッサから独立して以降は、RAの名前は一時消滅していました。

RAだけの特別なチューニング

初代レガシィRSタイプRAには、鍛造ピストンや強化コンロッドなどのエンジン内部パーツの他、ブッシュ類やスプリング等サスペンション周りの強化、バリアブルレシオのステアリングギアボックスなどが搭載されていました。
また、マイナーチェンジ時には、クロスレシオのトランスミッションまで追加されています。

インプレッサWRXタイプRA STiには、DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)が装着され、前後輪のトルク配分をドライバーが任意に調整できたため、FRのように後輪を多めに駆動することも可能でした。
ライバルのランサー・エボリューションにはこのような機構が無かったため、DCCDは大きな差別化要因だったのです。
その他にも対向ピストンキャリパーや大型ディスクローター、果てはインタークーラー用のウォータースプレーが搭載されたモデルまで存在するなど、RAは特別なモデルとして、スバル製スポーツカーの頂点に君臨し続けてきたのです

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新型WRX STIタイプRAの概要

新型RAが挑戦する記録は、ニュルブルクリンクのタイムです。
専用に改造されたWRX STI タイプRA NBRスペシャルを用い、ニュルブルクリンクで7分を切ることを目標にしています。

600馬力の2.0リッターボクサーエンジンを搭載する「NBRスペシャル」

市販されるタイプRAは初代レガシィのときと同様に、競技車両から技術的なフィードバックを受けて開発されます。
だからこそ新型RAには、カーボンルーフが装着されているわけです。

ティザー画像より。

新型RAにはカーボンルーフの他にも、

  • カーボン製リアウイング
  • ビルシュタインダンパー
  • 19インチ鍛造ホイール(色はゴールド!)
  • レカロシート
  • ギアリングのアップグレード
  • エンジンのアップグレード

などが追加で装備・改良される予定です。
おそらくギアはクロスレシオに、エンジンはパワーアップするものと思われます。

参考サイト: 第1回 レガシィRSタイプRA(1989)/レガシィ・ツーリングワゴンSTI(1992) | M-BASE

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