デイリーF1ニュース(2017年6月2日号)ボッタス「レッドブルの速さはモナコだけ」 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ボッタス「レッドブルの速さはモナコだけ」
- ハミルトン、カナダでのタイヤ問題再発を懸念
- なぜマグヌッセンばかりがステアリングを譲る?
- ストロール父「息子にプレッシャーをかけていない」
それではご覧ください。
前日のデイリーF1ニュース
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ボッタス「レッドブルの速さはモナコだけ」
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、モナコGPで3番グリッドスタートだったものの、ピット戦略でレッドブルのダニエル・リカルドに先行を許し、表彰台を逃しました。
つまりモナコGPでは、レッドブルとメルセデスの競争力がほぼ等しかったわけですが、ボッタス本人は、次のカナダで状況が変化すると見ているようです。
「(レッドブルの速さは)モナコだけだと今は考えてます。ユニークなトラックですからね」とボッタス。「(レッドブルは)ダウンフォースとメカニカルグリップ、そしてバンプの乗り越えと方向転換に優れた車を持っています」
「カナダでは(車に必要とされる要素が)まったく異なります。中速コーナーとシケインばかりですから」
「レッドブルは遅かれ早かれ競争力を手に入れると思います。彼らは強いチームですし、非常に速い車を作れるので、過小評価すべきではありません。でも、カナダでは少し難しいと思いますよ」
カナダでもモナコと同様に、ウルトラソフトタイヤが鍵になるでしょう。
メルセデスでもボッタスはウルトラソフトを使いこなしていますから、フェラーリの独走を食い止めることができるはずです。
Source: Bottas doubts Red Bull form is here to stay | en.f1i.com
ハミルトン、カナダでのタイヤ問題再発を懸念
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、過去にカナダで5勝しています。
彼が非常に得意としているトラックなのですが、今年はタイヤに不安を抱えています。
「問題になっているのはウルトラソフトだけなんだ」とハミルトン。「今週はチームと一緒に試したり、理解していかなければならない」
「1台の車がなぜ機能し、もう1台はなぜできないのかを知るには、実験の中で見極めなければならない様々な違いがある」
今年のカナダGPに関してハミルトンは、「間違いなく難しいものになるだろう」と認めました。
「ウルトラソフトを履いたらすぐにアンダーカットした方が、私たちは良いポジションを得られると思っている。それが本当に必要なことだよ」
ベッテルとのポイント差は、モナコの敗北で25まで拡大してしまいました。
カナダでやり返さなければ、ハミルトンのタイトル獲得に黄信号が灯ることになるでしょう。
Source: Hamilton heads to Brackley to understand ultrasoft enigma | en.f1i.com
なぜマグヌッセンばかりがステアリングを譲る?
昨日のデイリーF1ニュースで、アントニオ・ジョビナッツィが、ハースから金曜日のフリー走行に7回出走するというニュースをお伝えしましたが、彼にシートを譲るのは主にケビン・マグヌッセンであることが判明しました。
「主に」と限定付きなのは、ロマン・グロージャンも1回だけ(メキシコGP)ジョビナッツィにシートを明け渡すためです。
なぜマグヌッセンが6回もシートを譲るのに、グロージャンは1回だけなのでしょうか?
デンマークのテレビ局でF1を担当するJens Winther氏は、「グロージャンがブレーキに問題を抱えているためかもしれない」と推測しています。
同氏は考えられるもう1つの理由として「グロージャンより獲得ポイントが少ない」ことを挙げていますが、ハースがフォース・インディアやトロロッソと争っていることを考えると、ポイントが少ないからといって練習機会を奪うのは合理的ではないでしょう。
ライバルチームは2台ともに強力なドライバーを擁しており、彼らに勝つにはダブル入賞が必要なのですから。
そもそもなぜハースは、フェラーリとこんな取引をしたのでしょう? ハースは中堅チームの中では比較的財政が安定しており、ドライバーはどちらも入賞できるだけの実力を持っています。
今シーズンは出だしこそ躓いたものの、モナコではダブル入賞を果たし、チームの調子は上向きです。
ジョビナッツィにフリー走行での走行機会を譲るのは、好調なチーム状況に水を差すかもしれません。
ハースほどのチームでも、エンジン使用代金が大きな負担になっているのでしょうか。
Source: Magnussen gets the short stick in Giovinazzi deal – but why? | en.f1i.com
ストロール父「息子にプレッシャーをかけていない」
ランス・ストロール(ウィリアムズ)は、これまでの6戦で完走はたった1回のみ。もちろんノーポイントです。
彼の父であるローレンス・ストロール氏は、息子のF1参戦のために8000万ドルを費やしたと言われていますが、同氏はランスの不甲斐ない成績に直面しても、プレッシャーをかけていないそうです。
「ランスにかかっているプレッシャーは、彼自身のものだけだ」とローレンス・ストロール氏はコメントしました。「私は彼の父親というだけだよ」
ランスの苦戦について、父親である同氏はどのように考えているのでしょう?
「ランスは至る所で勝ち、必要としたライセンスポイントを獲得した」
「(今年は)若者がF1を始めるには、おそらく最も厳しい年だ。チームでさえ常に何が起こっているかを正確に把握しているわけではない。だからこそ、18歳の若者に1人でやれとは言えない」
ランス・ストロールについて回る「ペイドライバー」のイメージに関しても、反論があるようです。
「数百万ドルの資金にサポートされていないドライバーなど、ここにはいない。セルジオ・ペレスを連れてきなさい。(資金が無かったら)それが彼のためになったと思うか?」
Source: Stroll Sr: 'I don’t put pressure on my son’ | en.f1i.com
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