デイリーF1ニュース(2017年6月1日号) フェラーリの強さの秘密とは? 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- フェラーリの強さの秘密とは?
- フォース・インディアはペレスの追い抜きを擁護
- ハースのダブル入賞は成長の証
- ジョビナッツィ、ハースでフリー走行を走る
それではご覧ください。
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月31日号)トト・ウォルフ「今のメルセデスは負け犬」 他
翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年6月2日号)ボッタス「レッドブルの速さはモナコだけ」 他
フェラーリの強さの秘密とは?
今シーズンのフェラーリは、昨シーズンまでとは打って変わって好調です。
どんなコースでも速く、安定しています。
シャシーだけならおそらく最良でしょう。
でも、なぜ急にフェラーリは速く・強くなったのでしょうか? 最大のライバルであるメルセデスを率いるトト・ウォルフ氏によると、今シーズン用のマシン開発に一番早く着手したことが、その理由だそうです。
「われわれの知る限りでは、フェラーリは2015年12月というとても早い時期から、(今季用の)車の開発を始めていた。われわれの場合は、2016年3月だった」とウォルフ氏。「われわれが開発を始めたころには、フェラーリはすでにリソースの50%以上を新車に注ぎ込んでいた」
ウォルフ氏によると、フェラーリは開発期間にして16週分のリードを持っているとのこと。
それだけの期間があると、0.4〜0.5秒分のダウンフォースを得られるそうです。
そのダウンフォースによって、メルセデスは昨年までのアドバンテージを奪われ、逆に追いかける立場になってしまったのでしょう。
Source: Early start on 2017 car was huge benefit for Ferrari – Wolff
フォース・インディアはペレスの追い抜きを擁護
モナコGPのセルジオ・ペレス(フォース・インディア)、まさにお騒がせ男でした。
1周目にカルロス・サインツ(トロロッソ)と接触してフロントウイングを破損したのを皮切りに、ヌーベルシケインで無茶なかぶせかたをしてきた周回遅れのパスカル・ウェーレイン(ザウバー)に対し「あのバカ! どこ見てんだ!」と無線で毒づき、リスタート時に並びかけたストフェル・バンドーン(マクラーレン)は行き場を無くして1コーナーでクラッシュし、最終盤のラスカスではダニール・クビアト(トロロッソ)のイン側にノーズをねじ込み接触するなど、「トラブルあるところにペレスあり」という暴れっぷりだったのです。
しかしフォース・インディアのCOOであるオトマール・サフナウアー氏は、クビアトがイン側にスペースを空けすぎていたと主張し、ペレスを擁護しました。
「私にとってはレーシングインシデントでした」とサフナウアー氏。「ドアは開き、それから閉じてしまった。それはチコ(ペレスの愛称)のレースも台無しにしましたので、罰としては十分です。トロロッソが何を望んでいるのかわかりません」
「そう、それはクビアトのレースも台無しにしましたが、ドアを大きく開けたままにしてはいけません。ラスカスを通るときには、他の人と同じようにタイトなライン取りをすべきです。そうすれば何も起こりませんよ」
F2のレースではラスカスでオーバーテイクがあったそうですが、幅広になった今年のF1マシン(全幅2m)でF2(全幅1.8m)の真似事をやるのは、いくらなんでも無茶だと思います。
Source: Sergio Perez not a 'reckless’ F1 driver insists Force India | autosport.com
ハースのダブル入賞は成長の証
ハースF1チームを率いるギュンター・シュタイナー氏は、調子が上向き始めたと考えています。今季は6レース中4レースでポイントを獲得しており、モナコGPではダブル入賞を果たしたからです。
「誰もが仕事を遂行しました」とシュタイナー氏。「われわれは取り乱すことなく、常に冷静だったのです」
「不運に見舞われたものの、結局はもう一度幸運を手にしたので満足です。私たちは成熟しています」
決して魔法のステップを踏んだわけではなく、過去6ヶ月間のたゆまぬ努力のおかげだとも語ったシュタイナー氏。
コンストラクターズ6位になれれば幸せだとコメントしていますが、そのためにはトロロッソやルノーを打ち破らなければなりません。
Source: Growing maturity to thank for Haas’ good performance – Steiner | en.f1i.com
ジョビナッツィ、ハースでフリー走行を走る
フェラーリの第3ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィが、フェラーリエンジンを搭載するハースの金曜フリー走行枠で走ることになりました。
ジョビナッツィはパスカル・ウェーレインの代役として、ザウバーから開幕2戦に出場しましたが、中国GPでは予選と決勝の両方でクラッシュを喫し、評価を落としてしまいました。
ハースでは7レース(つまり残りレースの半分)のフリー走行でステアリング握る予定だというジョビナッツィ。
フリー走行とはいえ、ジョビナッツィにとってはF1レギュラードライバーになれるかの正念場です。
ここで良い走りを見せられなければ、次は無い可能性が高いと思います。
果たして汚名返上となるでしょうか。
Source: Giovinazzi to make practice appearances for Haas | f1fanatic.co.uk
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