軽自動車が売れてない!

テクノロジー・業界分析,批評

軽自動車販売、9か月連続のマイナス

今年に入ってからずっとマイナス……。

軽自動車販売、減少止まらず…9か月連続マイナス 9月

理由はいくつか考えられます。消費税の増税、軽自動車税の増税、モデルチェンジサイクルの一段落(2014年度はダイハツがムーヴ、コペンをモデルチェンジし、新規にウェイクを投入。対するスズキはアルトをモデルチェンジ。)などです。



ここ10年間の軽自動車新車販売台数

年度 販売台数
2005 1,948,362
2006 2,030,616
2007 1,893,043
2008 1,808,877
2009 1,698,191
2010 1,628,787
2011 1,688,937
2012 1,972,600
2013 2,261,834
2014 2,173,131

出典: 一般社団法人 全国軽自動車協会連合会



2014年4月から消費税が8%に引き上げられることは周知されていましたから、2013年に駆け込み需要が発生しています。ちなみに軽自動車税の増税は、2013年末に与党税制大綱によって決定済みでしたから、消費者は実施(2015年4月)される1年以上前から将来の増税について知っていました。つまり駆け込み需要が2年連続で発生したわけです。そのこともあって2014年度の販売台数は、前年に比べてさほど落ち込まなかったのだと思います。

心配なのは駆け込み需要の反動で落ち込んでいた2014年4月以降の販売台数を、2015年のそれが下回っているということです。

中古軽自動車が売れている

軽四輪中古車が売れているという記事。

軽四輪車中古車販売、1.5%増の20万1785台で3か月連続プラス…8月

年別販売台数を表にまとめてみました。



軽四輪車中古車販売台数

1月~12月累計 前年比(%)
2010 2606320 98.2
2011 2676136 102.7
2012 2903194 108.5
2013 3002191 103.4
2014 3088641 102.9

出典:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会



2014年の308万台という数字は、統計の残っている1982年以来最高の販売台数のようです。中古軽自動車の売れ行きというのは、データを見ると景気が悪いと売れるというものでもなく、むしろ景気に対してやや先行気味に動いているように見受けられます。