ドイツ当局が誤魔化しを始めた VW排気ガス不正問題

不正・不祥事,批評

自分たちだけではないと言いたいドイツ

VW以外の自動車メーカーのディーゼル車も高水準の汚染物質を排出していると、ドイツ連邦自動車庁が指摘しています。

ドイツ自動車当局、さらに数社のディーゼル車で高水準の汚染指摘 – bloomberg

具体的なブランド名は発表されていませんが、アメリカや日本の自動車メーカーも調査の対象になっているみたいです。


しかしVW以外のメーカーが「規制逃れのための違法ソフトを用いた」との情報はありません。アメリカ当局の調査でも、不正ソフトを用いていたのはVWだけと結果が出ています。

排ガス不正ソフト使用、フォルクスワーゲンのみ━米当局者=雑誌

試験を合法的に突破している以上、ドイツ当局側も違法性を追求することはできないでしょう。試験を合法的に突破した車が高水準の汚染物質を排出しているのならば、それは試験の方法自体がザルだったということです。

にも関わらずこのような発表をする理由は、VWと同様の不正を「他の自動車メーカーもやってた」かのように見せかけるためでしょう。

ドイツ当局側の主張が少しづつ変化していることは、先日のエントリにも書きました。

不正の代償は高かった。ポルシェSEの純利益が半分以下に。

日本の自動車メーカーがやり玉に挙げられるのは、時間の問題だと思います。