テスラ・モデル3発表! BMW3シリーズのライバル足りえるか?
コストパフォーマンスはかなり高そう
テスラ・モータースがモデル3を発表しました。BMW3シリーズのライバルとして開発されたモデル3は、テスラにとって最量販モデルとなる重要な車です。
はたしてモデル3はその任務をまっとうするだけのポテンシャルを備えているのでしょうか? 発表されたスペックを見ていきましょう。
トップ画像の出典: autoblog.com
目次
テスラ・モデル3の概要
航続距離=215マイル(348.8km)
電気自動車でもっとも気になるのは航続距離の短さですが、テスラ・モデル3は、EPA燃費で348.8kmと十分な航続距離を確保しています。
急速充電できる充電インフラ「スーパーチャージャー」を使えば、充電に1時間以上はかからないはずです。ちなみにモデルSだと、スーパーチャージャーなら数十分でチャージが完了します。
加速性能
電気自動車が得意とするのが加速です。とくに0発進からのEVの加速は、内燃機関では太刀打ちできません。
テスラの創業者であるイーロン・マスクによると、「もっとも遅いグレードでも、0-60mph加速は6秒」とのことです。日産によると、350Zの0-100km/h加速が5.9秒なので、テスラ・モデル3はスポーツカー並みの動力性能を備えているといえます。
「テスラは遅い車を作らない」というイーロン・マスクの言葉も、あながち嘘ではないようです。
室内の広さ・インテリアのデザイン
コンパクトに見える車体ですが、一応5人乗りです。正確なディメンションが発表されなかったので画像からの推測になりますが、下の画像を見る限り、後席は狭く、実質的には4人乗りが限界に見えます。
インテリアのデザインは未来的なものですが、BMWやメルセデス・ベンツに対抗できるレベルではないという印象です。高級車というより、50プリウスに近いインテリアデザインだと思います。
自動運転
テスラが全世界に衝撃を与えたオートパイロットシステムは、モデル3にも実装されています。
価格
テスラ・モデル3の価格は$35,000です。
ライバルとの比較
BMWとメルセデス・ベンツから、同セグメントで同価格帯のライバルを選び出してみました。
車名 | テスラ モデル3 | BMW 320SE | M-Benz C180 |
---|---|---|---|
0-100km/h(秒) | 6.0 | 7.3 | 8.2 |
航続距離(km)※1 | 348.8 | 924 | 1141.8 |
価格(万円)※2 | 392 | 427 | 427 |
※1 モデル3は米国環境保護局(EPA)基準のもの。320SEとC180は、JC08燃費(km/h)*燃料タンク容量(L)で算出したもの。
※2 モデル3は米国価格を$1=¥112円で換算したもの。320SEとC180は日本価格。
モデル3といえども、さすがに航続距離ではガソリンエンジンに太刀打ちできてませんが、加速性能に対するコストパフォーマンスでは、モデル3が圧倒しています。
モデル3の売れ行き
発表されたばかりのモデル3ですが、すでに115,000台分の予約が入っているとのことです。
テスラ・カリフォルニア工場の生産能力が年間500,000台なので、すでに相当数の予約が入っていることになります。とりあえず幸先の良いスタートを切ったといえそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の記事もぜひご覧ください。