イギリスの警察官も! 軽油とガソリンの誤給油に注意!

不正・不祥事,批評

給油

誤給油でパトカーを壊す警察官が続出

テレビや新聞等でもたまに取り上げられる誤給油は、ガソリン車に軽油を入れてしまう、あるいはその逆をやらかしてしまう事故です。

大抵の誤給油は、自動車に詳しくない人の勘違いから発生します。しかしイギリスでは警察官の誤給油が、2011年以降だけでも2,147件も発生しているというのです。

トップ画像の出典: torange.biz


目次

  1. 英国警察の誤給油による被害総額
  2. 軽油とガソリンは何が違うの?
  3. 日本でも誤給油が多発! セルフスタンドの功罪

英国警察の誤給油による被害総額

AutoEXPRESSによると、英国警察が過去5年間に誤給油で壊した車の修理費は、総額£390,061(£1=¥155換算で約6046万円)だそうです。

1台あたり£181.68らしいので、過去5年間における英国警察の誤給油件数は2147件ということになります。年間429件、つまり英国警察では1日1件以上の誤給油が発生しているわけです。

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軽油とガソリンは何が違うの?

軽油もガソリンも同じ石油製品ですが、蒸留時の採取温度に差があります。熱した石油が30〜230℃の際に出てくる蒸気から取れるのがガソリン、140〜380℃で取れるのが軽油です。

低温で蒸発するガソリンは引火点(火がつく温度)が低いため、常温でもよく燃えます。しかし着火点(勝手に発火する温度)が400〜500℃と軽油よりも高いので、自然発火が前提であるディーゼルエンジンにガソリンを入れてしまうと、上手く着火できずにエンジンが回りません。

逆に軽油は着火点は300〜400℃とガソリンより低いのですが、引火点が高い(45〜80℃)ので、プラグ着火による爆発が上手く起こらず、やはりエンジンが回らなくなるのです。

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日本でも誤給油が多発! セルフスタンドの功罪

JAFによると、日本でも誤給油は100件/月ほど発生しているとのことなので、他人事ではありません。家族や友人から「軽だから軽油入れちゃった……」という電話がいつかかってきてもおかしくないのです。

間違いを防止するために

誤給油を防ぐために、給油機は色分けされています。赤はレギュラーガソリン黄色はハイオクガソリン緑は軽油となっています。

でももっとも有効な誤給油防止策は、セルフスタンドを利用しないことです。セルフスタンドは安価ですが、誤給油等のリスクは確実に増大します。

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