スープラにも搭載される!? 新型BMW Z4のエンジンが判明
トヨタとBMWが共同開発している次期型のスープラとZ4。そのZ4に搭載されるエンジンの種類が明らかになりました。
トップ画像の出典: bmwblog.com
目次
新型BMW Z4の概要
新型Z4のシャシーコードは「G29」、スープラのそれは「J29」となるそうです。BMW BLOGはそれを根拠に「ほとんど同じ86/BRZとは違い、Z4/スープラは実際にも大きく異なるだろう」としていますが、86/BRZも型式認定は別(ZN6/ZC6)なので、説得力はありません。
金属屋根にサヨナラ
新型Z4はメタルトップを捨て、電動式のソフトトップのみになるそうです。軽量化を主眼とした決定のようですが、スープラと差別化するという意味合いもあるでしょう。スープラにはコンバーチブルが用意されないという情報もあります。
FRでエンジンは2種類
駆動方式は後輪駆動のみで、いわゆるxDrive(4WD)は用意されません。
エンジンは直4・2.0Lターボの「B48」と、直6・3.0Lターボの「B58」の2種類となります。スープラに搭載されるのはおそらく後者になるでしょう。
Z4のグレードとしては、直4の方が「sDrive30i」、そして直6の方は「M40i」になる予定です。ただしM40iはM235iのようなスポーティグレードというだけで、M2やM3のようなMシリーズではありません。新型Z4にMシリーズが用意されるかどうかは今のところ不明です。
B58ツインパワーターボエンジンとは?
次期スープラに搭載される可能性のある、B58ツインパワーターボエンジンの詳細を見てみることにします。
項目 | データ |
---|---|
排気量(cc) | 3000 |
ボア×ストローク(mm) | 82.0×94.6 |
圧縮比 | 11.0 : 1 |
馬力(ps)/発生回転(rpm) | 326 / 5500-6500 |
トルク(kgf・m)/発生回転(rpm) | 45.9 / 1380-5000 |
BMWの「B58B30A」は、可変バルタイのダブルVANOSや直噴システムを備えた、最新型のガソリンターボエンジンです。
B58はモジュラーエンジンファミリーのひとつで、ディーゼル(B57)や直3(B37/B38)、直4(B47/B48)などとシリンダーが共有化されているため、ボア・ストローク・ボアピッチも共通となっています。
「ツインパワーターボ」とは?
BMWツインパワーターボは、ツインターボではありません。ツインスクロールターボのことです。
ツインスクロールターボというのは、ターボに入る排気ガスの流路を2つに分割してあるもので、それ以外は普通のターボチャージャーと何ら変わりません。
2つの流路は、たとえば4気筒エンジンならば、1番/4番のシリンダーと、3番/2番のシリンダーがペアになる形で組み合わされます。シリンダーの点火順序は1-3-4-2なので、2つの流路に対し交互に排気ガスが送り込まれることになります。
B58のような6気筒の場合は、点火順序が1-5-3-6-2-4なので、1番/3番/2番と、5番/6番/4番シリンダーの排気ガス流路がまとめられ、ツインスクロールターボの2つのインレットへと導かれます。
ツインスクロールターボは流路が区切られているため、排気干渉が起こりません。よって効率が良く、タービンの立ち上がりも速いため、低回転のレスポンスとパワーに優れるのです。
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