シボレー・カマロ “ZL1” と “1LE” の詳細が判明
シボレーが"カマロ・ZL1“と、サーキット向けの特別仕様車である"カマロ・1LE“の正式なスペックを発表しました。
第6世代のシボレー・カマロは、まだ日本に正規輸入されていませんが、アメリカではハイパフォーマンスグレードのZL1が早くも登場です。
トップ画像の出典: netcarshow.com
目次
シボレー・カマロ ZL1のスペックと価格
カマロZL1に搭載されるエンジンは、6.2L V8スーパーチャージャー"LT4″です。馬力は659ps、トルクは89.7kgf・mを誇ります。アルミブロックのLT4エンジンは、コルベットZ06とスペックまで同一です。
にもかかわらず、価格はカマロZL1が$69,135、コルベットZ06は$79,400となっています。カマロZL1の方がお得に見えますが、実際の性能差はどの程度あるのでしょう? ちょっと調べてみました。
比較項目 | カマロZL1(6th Gen) | コルベットZ06(C7) |
---|---|---|
0-96km/h(秒) | 3.5 | 2.95 |
ゼロヨン(秒)※1 | 11.4 | 10.95 |
ゼロヨン終速(km/h)※1 | 203.2 | 203.2 |
96-0km/h(メートル) | 32.6 | 30.35 |
旋回G(G) | 1.02 | 1.2 |
※1 1/4mileなので、正確には0-402.336mのタイム。
やはり生まれながらのスポーツカーであるコルベットには敵いませんが、重量差が170kgほどもあることを考えると、カマロZL1もなかなか健闘していると言えるのではないでしょうか。
ちなみにコルベットZ06の車重は1598kgです。カマロZL1は、先代のZL1から約100kg軽量化されているとの噂なので、1769kgとなります。
アメ車というとローテクな印象がありますが、カマロZL1は電子制御リミテッド・スリップ・デフやマグネティックライドなど、ハイテクを多用しています。
タイヤはグッドイヤー・イーグルF1・スーパーカーで、フロント285/30ZR20、リア305/30ZR20です。トランスミッションは6速MTか10速ATを選択できます。ちなみに上の表のタイムは10速ATで記録されたものです。
ZL1にはコンバーチブルもあります。価格はクーペより$7,000高い、$69,135です。
シボレー・カマロ 1LEのスペックと価格
カマロ1LEは、サーキットで走らせることを目的とした所謂「トラック・エディション」です。3.6L V6を積むグレードの「LT」と、6.2L V8搭載のグレード「SS 1SS」に、それぞれ設定されます。余談ですが、1SSというのはベースグレードのことで、2SSは豪華仕様です。
1LEはパワーアップ関連の改造はされていません。そのためLT V6 1LEもSS 1SS 1LEも、馬力はそれぞれ279ps、340psと標準仕様のままです。
違うのは足回りで、LT V6 1LEは1ランク上のSS仕様に、SS 1SS 1LEはZL1仕様に変更されます。また、ブレーキや冷却系も強化されます。変更点は以下のとおりです。
LT V6 1LEの変更点
- SS仕様の足回り(ダンパー、リアサブフレームマウント、ボールジョイント・トーリンク、スタビライザー)
- 20インチホイール
- ハイグリップタイヤ
- ブレンボ・4ピストンブレーキキャリパー(フロント)
- オイルクーラー(エンジンおよびギアボックス)
- LSDおよびデフオイルクーラー
カマロ LTの価格($28,190)に$4,500追加投資するだけで、上記のパーツが手に入るのはかなりお得ですね。
SS 1SS 1LEの変更点
- ZL1サスペンション
- ブレンボ・6ピストンブレーキキャリパー(フロント)
- 370φツーピースブレーキローター
- LSDおよびデフオイルクーラー
こちらはカマロ SSの価格($37,295)に、プラス$6,500で手に入るとのことです。加速こそZL1に敵いませんが、旋回Gは同等(1.02G)のレベルとなります。
1LEのV6・V8どちらのモデルにも、ブラックのボンネットと3ピース構造のリアウイングが装着されます。とくにLT V6 1LEは、価格に対して装備内容がかなり充実しており、魅力的です。日本に導入すれば、好事家たちの食指が動く思うのですが……。
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